金曜日, 3月 29, 2024
ホームイベント「長岡米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2021」延期公演 フィナーレに、2022年の開催を発表!

「長岡米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2021」延期公演 フィナーレに、2022年の開催を発表!

9月から延期していた「長岡米百俵フェス」(通称:米フェス)は、12月17日から19日まで、雪が降る中で開催いたしました。多彩なアーティストが集まった初のアリーナでの開催は、アットホームな雰囲気で終始、笑顔にあふれた3日間でした。

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3日に渡った「長岡 米百俵フェス 〜花火と食と音楽と〜 2021」(通称:米フェス)延期公演もついに最終日。最終日の12月19日は、子どもから大人まで幅広い世代の人が楽しめるラインナップとなった。
今日のMCも昨日に引き続き、安東弘樹アナウンサーとファーストサマーウイカ。この日は序盤にウイカがアーティストとして出演するため、冒頭のMCは安東アナが1人で担当した。昨日もたっぷり音楽を浴びて「ライブっていいなぁ、と思いました」と感動しきりの安東アナが米フェス3日目の開催を宣言した。

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■ん・フェニ(オープニング・アクト)
長岡米百俵フェスの次世代アーティスト発掘オーディションである「COME100オーディション」でグランプリを受賞したオルタナティブシンガーソングライター、ん・フェニがオープニング・アクトをつとめた。『Merry』、『FUNNY TATTOO SEAL』、『今を燃やす』の3曲を披露。独特の世界観が印象に残るアーティストだ。

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■半﨑美子
そして、3日目のトップバッターは北海道出身のシンガーソングライター・半﨑美子。全国のショッピングモールを回り歌い続け、心に染み入る楽曲を作り上げてきた。「祈りと実りはどこか似ているところがあって、そう思って書いた曲です」と微笑みを湛えて紹介し、歌った『稲穂』でのっけから会場を慈愛で満たす。
NHKの番組に起用された『お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~』は、台所でお母さんが料理をしている音で始まる、郷愁を誘う曲だ。
そして、花の名前がつく曲を2曲。『サクラ~卒業できなかった君へ~』は「心の中に咲き続ける人へ贈る曲」、『ロゼット~たんぽぽの詩~』は「たんぽぽの生命力と生きる力は、コロナ禍における私たちの道標のよう」と、気持ちのこもったメッセージと共に届ける。心のデトックスになるひとときだった。

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■横山だいすけ
次に登場したのはNHK「おかあさんといっしょ」の11代目うたのお兄さんで、卒業後「だいすけロス」を巻き起こした横山だいすけ。登場するといきなり「この時間は、僕といっしょに“うたのお兄さん”の世界を楽しんでもらいます。皆さんには、3~4歳になってもらいます!」と宣言(笑)。1曲目の『ヤッホッホー』から、「いっぱい手を振ってもらいますよー!」と振りを指導。客席の老若男女が、この時間だけは幼児になる。続いての曲『パンダうさぎコアラ』では、「パンダ」と言われたら手で目の周りを囲み、「うさぎ」は耳の上で手をひらひら、「コアラ」は手で頭上から半円を描く。みんな一緒にやっていて、楽しそうだ。
米フェスには第一回から出演しているという、だいすけお兄さん。初参加から必ず歌っているのが『あ・い・う・え・おにぎり』。いつもは歌の途中で好きなおにぎりの具を観客に聞くが、コロナ禍のためハウスバンドのメンバーに質問。本間昭光氏が「牛肉のしぐれ煮」と渋い答えを挙げると、「本間さん、毎回それじゃないですか!」と笑うお兄さん。さらにお兄さんの好物をテーマにした曲『チーズばんざい』で盛り上げる。
スローテンポな『にじ』をじっくりと聴かせると、「うたのおにいさんの現役最後に歌った曲です」と『にじのむこうに』でライブを締めた。誰もが童心に帰り、ハッピータイムを過ごしていた。

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■ファーストサマーウイカ
前回、今回と米フェスのMCを務めているファーストサマーウイカが、アーティストとして登場。カッコよくぶちかましている姿は昨日までのMCの彼女とはまるで別人で、1曲目のタイトル『カメレオン』を体現しているかのよう。『波乱万丈 Go my way! 』ではステージを派手に動き回り、貫禄を見せつける。
「みんな、トイレ我慢しないでね。この時期は膀胱炎になりやすいらしいから…って、何を言ってるんやろ私(笑)」と、合間のトークでしゃべる内容はやっぱりファーストサマーウイカである(笑)。
ミディアム系の曲『最高のギフト』で観客を浸らせて、ラストの『帰り花のオリオン』はゴリゴリのロックでパワフルに。MCの姿も含め、いろんな表情の彼女を楽しめる2日間だ。

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■wacci
次に登場したのは、先日武道館のワンマンライブを成功させたポップロックバンド・wacci。
リハーサル中に、ボーカルの橋口洋平が「すごい人が舞台の袖から、頑張れよ!と応援してくれてるんですけど…」と言うと、ステージに出て来たのはまさかの南こうせつ。「うれしいですけど、まだ出てきちゃダメですよ(笑)」とたしなめる橋口。アーティスト同士の意外な交流が見られるのも、フェスの醍醐味だ。
1曲目の『感情』から、豊かな広がりのある声で心に語りかけてくる。2曲目の『大丈夫』では、「大丈夫」という歌詞のところでファンの人が大きな丸を両手で作っていた。
wacciはこれまでイベントに参加することがそんなに多くなかったので、「米フェスはメンバー一同、非常に楽しみにしているフェスです」と橋口。
続いて「僕らの曲で、一番広がっていった楽曲です」と紹介したのは『別の人の彼女になったよ』。「タイトルから内容を想像して、答え合わせをしてください」と言われ、歌詞をじっくり聴き込んでしまう。橋口の歌声は聞き取りやすく、世界に入り込める。
アップテンポの曲『フレンズ』では、「立てる人は、ぜひ立っていただいて。座っていてもいいです。二択ですよー!」と観客を煽っているうちに、Aメロを歌いそびれてしまうハプニングが(笑)。
次いで『僕らの日々』を歌うと、ラストは「きれいごとだけじゃなく、生きていく苦しさにも寄り添えるバンドになりたいと、結成時から思っていました。ずっと歌い続けてきた曲です」と、名曲『東京』を観客に贈った。心のヒビにするっと流れ込む水のように、気持ちを潤してくれるバンドだ。

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■竹原ピストル
「精一杯やらせていただくので、のんびりお付き合いください」という一言から『おーい!おーい‼︎』で始まった竹原ピストルのライブ。なぜこの人の歌は、こんなにも心臓を鷲掴みにしてくるのだろう。感情を揺さぶってくるのだろう。誰もが固唾を飲んで、聴き入っている。
誰かに向けているようで、全体へ「生きろ!」と強いメッセージを贈る『LIVE IN 和歌山』、さらに『カモメ』を歌うと、「延期を経てやっと米フェスにたどり着いた喜びを、この曲に」という言葉と共に『Float like a butterfly, Sting like a bee!! 』を披露。
CMで使われた『よー、そこの若いの』や、『みんな~、やってるか!』を歌い終えると、「盛り上げてくれてありがとうございました」と人懐っこい笑顔を見せる。「もし逆の立場だったら、日曜の昼間に竹原ピストルのライブだけは見たくないです(笑)。こんなに優しくしてくれてありがとう」とお辞儀。力強い歌声とやわらかい笑顔の緩急がすごい。 
「コロナ禍前に書いた曲なのですが、カッコつけた言い方はしたくないけど、僕を歌うたいでいさせてくれてありがとうという感謝の気持ちを込めて」と歌ったのは、『今宵もかろうじて歌い切る』。続いて、フォークに出会ったきっかけである吉田拓郎のカバー『落陽』と、歌い終えた後に「ここ数年で一番声が伸びました」と観客を喜ばせる一言を添えて『Forever Young』を届けた。
「楽屋が南こうせつ先輩と一緒で、正直生きた心地がしなかったです(笑)。どこで発声練習をすればいいのか…。結局、廊下の隅っこでやりました。もしいつかヒット曲を作って売れたら、アオーレ長岡に楽屋をもう一つ作ります」と観客を笑わせて、頭に巻いていたタオルをはずす。
「今日初めてお会いする人もたくさんいると思いますが、目安として、竹原ピストルがタオルを外したら最後の曲です」とのことで(笑)、最後に『ギラギラなやつをまだ持ってる』を咆哮のごとく熱唱。 心を持っていかれる40分だった。

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■南こうせつ
「米フェスは、ここから一気に年齢が上がっています」とひと笑い取った後、『青春の傷み』を歌い出した南こうせつ。72歳にして、変わらぬ艶やかな歌声。歌詞にある「僕はまだあの頃のまま』は、その通りとうなずいてしまった。
トークでは、竹原ピストルと同部屋という楽屋の話に。「プロでも昼から声を出すのは大変なんです。僕も、目の前で竹原くんが発声練習をし始めたらどうしようと思って、結局トイレで練習したんですね。すると竹原くんは、廊下の隅っこでやっていたのだとか。僕たち、大人の関係ですね(笑)」と笑いを誘った。
『妹』『神田川』と、1970年代を代表する名曲を立て続けに歌う。『神田川』の前に「あの歌と出会っていなかったら、今はなかったんじゃないかな」と述べていた南。本当に、大切に歌っていることが伝わってくる。南こうせつと出会えたこの曲たちも、幸せなのではないだろうか。
現在も精力的に音楽活動を展開し、コロナ禍の中でも5曲入りのミニアルバム『夜明けの風』をリリース。その中から、『歌うたいのブルース』を歌ってくれた。じっくり耳を傾けると、ずっと音楽を続けてきた人にしか歌えない歌だと実感する。
『マキシーのために』は、『神田川』の作詞家でもある、今年11月に亡くなった喜多條忠氏が初めて作詞した楽曲だ。この選曲は南こうせつの喜多條氏への哀惜の思いなのかもしれないと感じた。
ラストはミニアルバムの表題曲でもある『夜明けの風』。コロナ禍で一変してしまった世界と、その中でも希望を信じて今をひたすら生きる、そんなメッセージの込められたこの曲に、共感した人は多いはずだ。人に勇気を与える、歌にはその力がある。

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■泉谷しげる
大雪のせいで、ギリギリに現場入りした泉谷しげるは、そんなハプニングをものともしないエネルギッシュなパフォーマンスを見せてくれた。「俺に米を寄越せ! 俺は米が好きなんだ!」と叫びながら、『業火』でライブの蓋を切る。続く『眠れない夜』からも伝わってくる反骨心、奏でるサウンドの重厚さ。これだけギターサウンドの似合う70代、そうそういないだろう。枯れぎみの声が、曲をより色付けする。
『世代』でも存在感をアピールし、やっぱり泉谷のライブならこれは聴きたい『春夏秋冬』。曲中に「お前らもよー、今年もよー、いろいろ大変なことがいっぱいあったろ。だからせめて今日、自分の今日にしろ! “今日で全てが”をこっそり歌え」と言い出した泉谷。バンドメンバーと共に、マイクを外して生声で歌いだす。さすがに観客は声を出せなかったものの、全力の手拍子で彼の気持ちに応えた。
『時よ止まれ君は美しい』でラストかと思わせておいて、自ら「アンコール!」と叫び『野性のバラッド』を歌い出した。そして観客に「ジャンプしろ!」。みんなが飛ぶと、さらに地獄の連続ジャンプを要求(笑)。「お前たちが20回連続ジャンプしたら、俺は腕立て伏せを20回やってやるー!」とものすごい交換条件を提示。観客が頑張って飛ぶと、泉谷は汗だくで腕立て伏せを、しかも26回もやり遂げた。
加えて、泉谷らしい掟破りが炸裂。「お前たち、よくやった! 俺もよくやった! この瞬間を、写真に撮れ!」と突然の撮影許可。「SNSに上げてください」と本人が小声で頼んでいたので、この記事がアップされる頃にはきっとたくさんの泉谷のライブ写真が各種SNSに上がっていることだろう(笑)。
ずっと、ずっと、カッコよくいてほしい人だ。

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■鈴木雅之
限界突破の歌唱力、レジェンドボーカリスト・鈴木雅之。ステージに現れると、『恋人』『もう涙はいらない』とラブソング2曲で観客を酔わせる。なにしろ自己紹介が「私がそう、ラブソングの王様・鈴木雅之です」なのだから(笑)。
ここで、「生で鈴木雅之を見るのは初めてという人は?」とアンケートを取る。そこそこいることを知った鈴木は、自らの半生を語り出した。1980年に幼馴染で結成したグループ「シャネルズ」でデビュー、3年後に「ラッツ&スター」に改名。その後、ソロデビューを果たした。本人いわく「デビュー曲が3曲もある、珍しいアーティストなんです」とのこと(笑)。
玉置浩二のカバー『メロディー』でバラードをしっとり聴かせると、うって変わってアニメ「かぐや様は告らせたい」の主題歌『DADDY ! DADDY ! DO ! 』を歌い出し、観客の体も揺れ出す。
ここからは怒涛の流れ。ラッツ&スター当時のヒットソング『め組のひと』のイントロが流れ出すと、観客も次々と立ち始めた。さらにシャネルズ時代のヒットソング 『ランナウェイ』で、大盛り上がり。
ラストは『夢で逢えたら』。米フェスの大トリにふさわしい、貫禄のあるステージングだった。

MCがバンドメンバーと本日の出演者をもう一度呼び込み、全員で歌うのは、前日に引き続き『輝き』…と思ったら、バースデーソングが流れ出した。実は12月19日は、米フェスのキュレーター・本間昭光氏の誕生日なのだ。大きなケーキがステージに運ばれ、みんなでお祝いする。
その後改めて、全員で米フェスの公式テーマ曲『輝き』を歌った。ずっと指揮をする鈴木雅之、楽しそうな南こうせつ、ノリノリで歌う竹原ピストル。いかにもフェスらしい光景だ。

今日も終演後、「長岡花火ウィンターファンタジー」と米フェスのコラボ花火がモニターに映し出された。東日本大震災慰霊・復興・祈念の花火7号3発と、新潟大学附属長岡小学校の生徒が歌った『輝き』をバックに打ち上がった超大型スターマインが、夜空に美しく輝いた。   

この3日間、多くのアーティストが「お客さんが温かい」と言っていたことが印象的だった。大寒波が訪れた週末、外は寒いからこそ人の温かみがより実感できたのかもしれない。長岡は花火と食、そして人柄も誇れる街なのだ。
また、2022年10月7日(金)・8日(土)・9日(日)の3日に渡り、「長岡米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2022」が東山ファミリーランドで開催されることが発表された。来年は誰もが全力で楽しめるようになっていることを、願ってやまない。
(文・篠崎美緒 写真・須佐写真事務所)

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【長岡 米百俵フェス 〜花火と食と音楽と〜 2022】
2022年10月7日(金)、8日(土)、9日(日)
東山ファミリーランド(新潟県長岡氏)で開催予定!
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