著者の滝川さんはドラマ、映画、舞台、CMで活躍していましたが、2017年にドラマ撮影中、自転車の転倒事故により脊髄を損傷。車いす生活になりましたが、そこから2年、懸命なリハビリによって指先の感覚などを取り戻し、テレビ番組のMCで仕事復帰。周囲の人々が悲しみに暮れる空気をどうにかして変えようと、今、自分ができることはないかと考え、スティックを口にくわえてタブレットで絵を描くことに。本作には、「どんな障害にぶち当たっても、必ず未来があるんだ」という力強いメッセージが込められています。
本作の主人公はゾウのボッチャ。誰よりも大きな体で、自転車に乗るのが大好きです。ある日、ボッチャはたくさんの仲間たちと一緒にロードバイクの大会に出場しましたが……。
思いがけない困難にも負けず、前を向こうとするボッチャの姿に、多くの方々から勇気をもらった、心に響くといった声が寄せられています。老若男女問わず、たくさんの方々にぜひ手に取っていただきたい1冊です。
■著者プロフィール
滝川英治(たきがわ・えいじ)/1979年、大阪府出身。俳優。「リポビタンD」のCMでデビュー後、ドラマ、映画、CM、バラエティ番組やミュージカル「テニスの王子様」などの舞台でも活躍。2017年、ドラマ撮影中の自転車事故により脊髄損傷を負い、車いす生活となったがリハビリに励み、テレビ番組のMCとして仕事に復帰。現在は、トークバラエティ番組「Smile again!~人生宝箱~」(BSスカパー!)でMCを務める。書著に『歩』がある。口で絵を描いた本書で絵本デビューを果たす。
『ボッチャの大きなりんごの木』
著者:滝川英治
定価:1650円(本体1500円+税10%)
発売日:2021年8月20日(金曜日)
https://www.amazon.co.jp/dp/4022517689