金曜日, 4月 26, 2024
ホームキャンペーン「日本のマーラー」とも言われる吉松隆、再ブーム到来!プログレファンも熱狂するオーケストラ作品の再演決定!センセーショナルな成功を収めた交響曲第1番のCDも発売

「日本のマーラー」とも言われる吉松隆、再ブーム到来!プログレファンも熱狂するオーケストラ作品の再演決定!センセーショナルな成功を収めた交響曲第1番のCDも発売

 

 

「日本のマーラー」とも言われる吉松隆、再ブーム到来!プログレファンも熱狂するオーケストラ作品の再演決定!センセーショナルな成功を収めた交響曲第1番のCDも発売のサブ画像1

(原田慶太楼、吉松隆)

日本を代表するオーケストラ作曲家吉松隆が、古希(70歳)を前に、再び若い世代を中心にブームを呼んでいる。
クラシックと、ピンク・フロイド、イエス、EL&Pなどのプログレッシブ・ロックに心酔し、常にアグレッシブで美しい音楽を書き続けてきた吉松は、1990年代、イギリスのレーベルシャンドスでの交響曲全曲録音ほか、幾つものレーベルで相次いで作品がCD化され、2012年NHK 大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当するなど、何度かブームとなってきた。
EL&Pの名曲「タルカス」のオーケストラアレンジでは、プログレファンも熱狂させ、作曲者のキース・エマーソンが日本でのコンサートを聴きに来日。邂逅を果たしたことも話題となった。
 

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(吉松隆、キース・エマーソン)

近年、クラシック界では、日本の作品が演奏されることが増えてきているが、その中、改めて吉松作品が注目され、指揮者の原田慶太楼、チェロの宮田大、サクソフォンの上野耕平、ピアニストの角野隼斗など、若手のトップ演奏家たちが、相次いでコンサートで取り上げている。
今年の9月25日にミューザ川崎シンフォニーホールで行われた、原田慶太楼指揮東京交響楽団によるオール吉松コンサートでも、「カムイチカプ交響曲(交響曲第1番)」、宮田大をソリストの迎えたチェロ協奏曲「ケンタウルスユニット」が演奏され、満席の聴衆から熱狂的な喝采を浴び、このコンサートを収録したアルバム「カムイチカプ交響曲」が早くも12月21日(水、DENONレーベルからリリースされることが決定した。

来年3月11日(土)には、吉松の古希を記念したオール吉松コンサート「吉松隆の《英雄》」が開催される。このコンサートでは、中期の傑作で、吉松隆の英雄交響曲とも言われる「交響曲第3番」と、プログレファン待望の「タルカス」が演奏される。
この日は、「タルカス」の作曲者であるキース・エマーソンの命日でもあり、吉松ファンのみならず、プログレファンにとっても、聴き逃せないコンサートとなるであろう。

クラシックだけではなく、ロック、ジャズ、ワールドミュージックなど、現代の様々な音楽の要素を取り込み、美しいメロディーと多様なリズムを含んだ圧倒的なオーケストラ音楽として作品化する吉松を、マーラーに例える声もあり、日本を代表する作曲家として、今後更に国内外で演奏されることが期待される。

3月11日のコンサートには、現代の音楽動向に詳しい音楽ライターの小室敬幸氏から、コメントも寄せられている。

――吉松隆は“日本のマーラー”である!
 敬愛する作曲家としてシベリウスの名を吉松は挙げるが、実際の楽曲には西洋音楽のみならず、ジャズ、ロック、ワールドミュージック等、彼が愛してきた古今東西のサウンドが、清濁併せ呑むように取り込まれている。そのため全体としての印象はシベリウスというより、シベリウスに対して「交響曲は世界のようでなくてはならないのだ。全てを包み込むものでなくてはならない」と強く主張したマーラーに近いのだ。
 本公演のメインプログラム、交響曲第3番はまさにその象徴のような作品である。古典的な4楽章構成の中に、日本古来の抒情性、前衛芸術の先鋭性、サブカルチャーの持つ吸引力等などが共存していて、世界から見た“TOKYO”という大都市の多層的なイメージを体現したような傑作だ。それ故にクラシック音楽や現代音楽のリスナー以外をも魅了できる可能性を秘めており、21世紀に改めて問い直すべき作品でもある!
 他にも吉松隆を理解する上で必聴の作品――シベリウスの透明感を日本人の感性で再解釈したような「鳥は静かに…」、吉松の若い頃からの“見果てぬ夢”を叶えた「鳥のシンフォニア」とプログレッシヴ・ロック不朽の名作「タルカス」の管弦楽編曲――がプログラムに並んだ。これらが世界的にみても傑出した才能を持つ指揮者・原田慶太楼の新たな解釈で問い直されるというのだから必聴である。バーンスタインの指揮でマーラーが世界中に広まったように、原田が振ることで吉松の音楽は再び世界へと羽ばたいていくに違いない。
小室敬幸(音楽ライター)

【コンサート情報】
クラシック新時代を切り拓いてきた吉松
中期の傑作「交響曲3番」を中心に、浪漫とロックが交差する吉松隆オーケストラ傑作選

[公演名] 吉松隆の〈英雄〉
[日時] 2023年3月11日(土) 14:00 (開場/終演予定13:00 / 16:00)
[会場] 東京芸術劇場コンサートホール Tokyo Metropolitan Theatre, Concert Hall
[出演] 原田慶太楼Keitaro Harada (指揮, Conductor)
東京交響楽団Tokyo Symphony Orchestra
[プログラム] 吉松隆:鳥は静かに…op.72
吉松隆・鳥たちのシンフォニア“若き鳥たちに”op.107
キース・エマーソン&グレッグ・レイク(吉松隆編曲):タルカス
***
吉松隆:交響曲第3番op.75
[HP] URL https://www.japanarts.co.jp/concert/p990/
 

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【アルバム情報】
2022年12月21日(水)リリース
吉松 隆:カムイチカプ交響曲/チカプ
原田慶太楼 指揮/東京交響楽団
COCQ-85599 ¥3,300(tax in)

[収録内容]
吉松 隆:チカプ op. 14a
吉松 隆:カムイチカプ交響曲(交響曲 第1番)op. 40
 第1楽章 Ground
第2楽章 Water
第3楽章 Fire
第4楽章 Air
第5楽章 Rainbow

【録音】2022年9月25日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール
[ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第179回 より]

[HP] URL  https://columbia.jp/artist-info/haradakeitaro/discography/COCQ-85599.html
 

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