日曜日, 10月 13, 2024
ホームイベント【福井県池田町】地域に根差す民俗芸能と人間国宝による能・狂言の共演!「能楽の郷 池田 葉月薪能(はづきたきぎのう)」開催

【福井県池田町】地域に根差す民俗芸能と人間国宝による能・狂言の共演!「能楽の郷 池田 葉月薪能(はづきたきぎのう)」開催

令和6年8月11日(日・祝)、福井県池田町の須波阿湏疑(すわあづき)神社境内にて、地域に根差す民俗芸能と人間国宝による能・狂言が共演します。前売券はチケットぴあWEBの他、福井県内各所で販売中です。

葉月薪能チラシ(外面)
葉月薪能チラシ(中面)

鎌倉時代から続く「水海の田楽・能舞」をはじめ、貴重な伝統文化を今に受け継ぐ福井県池田町。町内の各神社には歴史ある能面や衣装が大切に保管されており、また常時100面以上の能面を展示する「能面美術館」を有するなど、「能楽の郷」として知られています。

そんな能文化が根ざす池田町で、今年も8月11日(日・祝)に「葉月薪能」を開催します。夏の夜、舞台周辺にかがり火を焚いて、幻想的な空間の中で繰り広げられる伝統芸能の世界をお楽しみください。

第一部の民俗芸能交流会では、国指定重要無形民俗文化財である「水海の田楽・能舞」と、日本遺産に登録された「石見神楽(いわみかぐら)」から演目を披露します。

第二部の能狂言には、共に人間国宝に認定された「シテ方 金剛流 二十六世宗家 金剛永謹師」と「狂言方 大蔵流 茂山七五三師」をお招きします。

今回も、能狂言には池田町が毎年開催している「全国能面公募展」の優秀作品の面が使用されます。現代の面打ち師にとって自分の制作した能面が舞台で使用されるのは大変貴重で名誉なことで、能面作家にとっても晴れの舞台となります。

当日は「能役者体験」や「創作能面展」、「池田の古面のパネル展」などの関連イベントも開催。武生駅・越前たけふ駅・福井駅よりシャトルバスも運行予定です。この夏はぜひ、池田町に足をお運びください。

■葉月薪能〈主催:福井県池田町/池田町教育委員会〉

【日時】令和6年8月11日(日・祝)16:00開場(17:00開演、21:00頃終演予定)

【場所】須波阿湏疑(すわあづき)神社境内(福井県今立郡池田町稲荷13-1)

※小雨決行・荒天中止。

荒天中止の場合は8月9日(金)正午までに https://www.e-ikeda.jp/event/p004561.html にて発表。

【演目】

  • 水海の田楽・能舞より 田楽「烏とび(からすとび)」、能舞「呉服(くれは)」

  • 石見神楽 嘉戸神楽社中より 「塵輪(じんりん)」、「大蛇(おろち)」

  • 大蔵流狂言「神鳴(かみなり)」 出演 茂山七五三 茂山宗彦 ほか

  • 金剛流能 「田村 長床几(ながしょうぎ)」 出演 金剛永謹 金剛龍謹 ほか

【料金】

S席:前売5,000円、A席:前売3,000円(当日3,500円)、B席:前売2,000円(当日2,500円)

※全席自由席です。(S席エリア・A席エリア・B席エリアに分かれております)

【前売券販売所】

  • チケットぴあWEB http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2422463 【Pコード:527-559】

  • 池田町(こってコテいけだ等)

  • 福井市(パリオ、ベル)

  • 坂井市(アル・プラザアミ、ハートピア春江)

  • 大野市(ヴィオ)

  • 鯖江市(アル・プラザ鯖江)

  • 越前市(武生楽市、シピィ、いまだて芸術館)

【公共交通機関でのアクセス】

  • 大阪・名古屋方面から
    (1)JR特急列車で敦賀駅へ、ハピラインふくいに乗り換えて武生駅へ、武生駅より車で約35分(2)JR特急列車で敦賀駅へ、北陸新幹線に乗り換えて越前たけふ駅へ、越前たけふ駅より車で約30分

  • 東京・金沢方面から
    北陸新幹線で福井駅へ、福井駅より車で約45分

※池田中学校(福井県今立郡池田町稲荷20-14)に無料駐車場あり

最寄駅からシャトルバスが運行します! 

※要予約(池田町教育委員会事務局 TEL:0778-44-8006)

*武生駅・越前たけふ駅⇔池田町(片道1,000円)

*福井駅⇔池田町(片道1,000円)

 <葉月薪能の注目ポイント>

★地域の民俗芸能と人間国宝が舞う能・狂言が共演!

延命息災や五穀豊穣への祈願や感謝を示す民俗芸能と、日本の伝統芸能の代表である能・狂言を共演することで、互いの芸能の特徴を比較することができる番組構成となっています。

能・狂言には、かつての越前の猿楽ともゆかりのある地、京都より、共に人間国宝である「シテ方 金剛流 二十六世宗家 金剛永謹師」と「狂言方 大蔵流 茂山七五三師」をお招きして舞を披露いただきます。

金剛永謹
 茂山七五三

★能・狂言には「全国能面公募展」の受賞作の面を使用!

池田町では平成9年度から「全国能面公募展」を定期的に開催しており、優秀作品は主要流派の舞台で使用されてきました。今回も過去の優秀作品の中から3面が選ばれ、8月11日に晴れの舞台を迎えます。

第21回全国能面公募展・写し面の部/審査員特別賞 「鬼(おに)」貝保雅昭さん(茨城県)作
第21回全国能面公募展・写し面の部/最優秀賞 「天神(てんじん)」杉浦忠治さん(愛知県)作
第18回全国能面公募展・写し面の部/審査員特別賞 「童子(どうじ)」日名恵次さん(岡山県)作

<参考資料>令和6年8月11日(日・祝)葉月薪能 演目解説

【第1部】民俗芸能交流会 17:00~18:40

水海の田楽・能舞より

田楽「烏とび(からすとび)」、能舞「呉服(くれは)」

池田町に約800年受け継がれる「水海の田楽・能舞」は、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼が雪で立ち往生した時、村人たちが「田楽」を舞い、お礼に時頼が「能」を教えたのが始まりとされています。毎年2月15日、古式に従って田楽(四番)と能舞(五番)の両方を奉納するこの神事は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。今回はその中から、大八洲の国造りを示し、舞台の区画を定める田楽「烏とび」と、2人の織女が廷臣の下向の道に機物を立てて帝に献上し祝う能舞「呉服」を上演します。

水海の田楽・能舞より 能舞「呉服」

石見神楽 嘉戸神楽社中(いわみかぐら かどかぐらしゃちゅう)より

「塵輪(じんりん)」、「大蛇(おろち)」

 島根県西部(石見地方)に古くから伝わる伝統芸能で、文化庁が定める日本遺産にも登録されています。今回お越しいただく「嘉戸神楽社中」は、地元・嘉戸八幡宮の例祭奉納を中心に、各地神社の例大祭にも積極的に参加して、石見神楽の魅力を広く伝えています。葉月薪能では、日本神話でも有名な“八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治”を題材にした「大蛇」と、神2人と鬼2人による対決で躍動感溢れるダイナミックな舞踊が見られる「塵輪」を披露していただきます。

石見神楽 嘉戸神楽社中より 「大蛇」

*第1部終了後、約20分の休憩があります

【第2部】葉月薪能 19:00~21:00

火入れ式

国の重要文化財に指定されている須波阿湏疑神社本殿から種火を受け取り、舞台のかがり火に灯りをともします。 

火入れ式(2023年の様子)

*火入れ式の後、能楽師より解説が入ります

大蔵流狂言「神鳴(かみなり)」

 出演 茂山七五三(しげやましめ) 茂山宗彦(しげやまもとひこ)ほか

都で流行らぬヤブ医者が東国へ下ろうとするその途中、突然雷鳴が響き渡り、目の前にかみなり様が落ちてきます。腰を強く打ったかみなり様は、この医者に針治療をしてもらい、再び雷鳴を響かせながら、天に帰っていくのでした。恐ろしい風貌のかみなり様が小さな針を怖がる様子が可笑しい古典SF狂言を、人間国宝・茂山七五三とその長男・茂山宗彦が演じます。

今回の舞台では、第21回全国能面公募展・写し面の部で審査員特別賞に選ばれた狂言面「鬼」(貝保雅昭さん作)が使用されます。

大蔵流狂言「神鳴(かみなり)」

 金剛流能「田村 長床几(ながしょうぎ)」

出演 金剛永謹(こんごうひさのり) 金剛龍謹(こんごうたつのり) ほか

東国から来た僧が清水寺に参詣したときのこと。満開の桜の下で少年から、坂上田村麻呂が清水寺を創建した由縁を教えてもらいます。その夜、僧が読誦していると、田村麻呂の霊が現れて、一代の戦記を語ります。人間国宝・金剛永謹とその長男・金剛龍謹が、前半の優雅な風情と後半の勇猛な軍物語、対照の妙がある名曲を演じます。

今回の舞台では、第21回全国能面公募展・写し面の部で最優秀賞に選ばれた能面「天神」(杉浦忠治さん作)と、第18回全国能面公募展・写し面の部で審査員特別賞に選ばれた能面「童子」(日名恵次さん作)が使用されます。

金剛流能「田村 長床几(ながしょうぎ)」

■関連催事・他                      

【能役者体験】 場所:能面美術館

池田町の「水海の田楽・能舞」で平成12年まで使われていた能装束と能面を着装、能面美術館内の舞台に立ち、地元保存会の方々の指導を仰ぎながら、所作体験と記念撮影ができます。能面を着けたときの視野の狭さや衣装の重さなどを体験することが出来る貴重な機会です。

  • 令和6年8月11日(日・祝)10:00~15:00

  • 定員18名、1人5,000円(約30分)

  • 事前予約優先〈(一財)いけだ農村観光公社 TEL:0778-44-8060〉

能役者体験(2023年の様子)

【創作能面展】 場所:能面美術館

古面を写す(複製する)ことが常道とされる面打ちの世界で「創作能面」の分野を切り開いてきた池田町在住の面打ち師、桑田能忍・能守親子。両氏の代表作を含む約100点の能面を展示します。

  • 令和6年8月1日(木)~31日(土)10:00~16:00 ※火曜定休

  • 入場料1人300円、薪能チケット提示で入場無料

能役者体験(2023年の様子)

【池田の古面パネル展】 場所:須波阿湏疑神社

先人と地域を敬う象徴として大切に保管され、普段は一般公開していない室町期からの貴重な古面41点を、須波阿湏疑神社拝殿前にて、パネルにて展示します。

  • 令和6年8月11日(日・祝)10:00~16:00

池田の古面パネル展(2023年の様子)

【飲食・物品販売】 場所:須波阿湏疑神社

会場内で、Tシャツや小物など、葉月薪能を記念したお土産品を販売します。また、池田の特産品を使ったおやつや軽食を販売するテントやキッチンカーも出店予定です。

  • 令和6年8月11日(日・祝)16:00~21:00
    ※店舗により16:00~19:00の営業となります

飲食・物品販売(2023年の様子)

<葉月薪能についての最新情報は https://www.e-ikeda.jp/event/p004561.html にて発表いたします>

■「あたりまえをたやさないまち」池田町

福井県池田町は人口約2,200人、森に囲まれた小さな町です。

心をいやす日本の原風景、作物をいつくしむ感謝の気持ち、人と人が思いやり、支えあって暮らす「あたりまえをたやさないまち」を目指しています。

池田町町長・杉本博文

「人々が共同して暮らす小さな社会だからこそ、人々が関わりあえる、相互扶助が生きるまちでありたいと願っています」

福井県池田町の風景
福井県池田町の風景
福井県池田町の風景
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