月曜日, 4月 29, 2024
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書評家、書店員大絶賛! 発売まであと1ヵ月、加藤シゲアキ、最新長編『なれのはて』カバーデザインを発表!

10月25日発売予定、加藤シゲアキさんの『なれのはて』。テーマのひとつである絵の具、キャンバスなどを表現した美しい装幀と、加藤さんの肖像を使った書店用のティザーポスターデザインを初公開!

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刊行発表以来、話題沸騰中の加藤シゲアキさんの最新作『なれのはて』。9月22日には本書の刊行を記念した大特集号「小説現代10月号」が発売となり、「『使命』から『覚悟』へ」と題された加藤さんロングインタビューも掲載されました。そして単行本の発売まで1ヵ月を切った本日、書籍のカバーデザイン、および加藤さんのティザーポスターデザインを公開します。

「一枚の絵の謎」から始まる本作らしく「絵の具」をモチーフに、秋田・土崎空襲と密接な関係のある「石油」を想起させる黒が映える美しい装幀となりました。紙の手触りや箔など、写真では伝わりにくい細やかなディテールが魅力的な書籍です。出来上がりをお楽しみに!

メインのキャッチコピーは<生きるために描く。それが誰かの生きる意味になる>。ボディコピーは<一枚の絵を通じてたどり着く『いつか還る場所』>。様々な意味と想いを込めたコピーです。

デザイナーは高柳雅人さん。数々のベストセラーの装幀を手がけてきたヒットメーカーです。

総ページ数は448ページ。戦争、家族、仕事、芸術、いまの「加藤シゲアキのすべて」を詰め込んだ重厚な一冊となりました。

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「小説現代10月号」には複数のライター、書評家が本書についての原稿を寄稿しました。

ロングインタビューを担当したノンフィクションライターの石戸諭さんは、

「加藤もまた社会を見つめて、書き続けるという道を選んだ。それは変化を受け止めるということでもある。作家としての道を続けることにも、表現を続けることにも個人としての責任が伴う。

時に大きな困難はあっても言葉を紡ぎ続ける責任を引き受けた——。『なれのはて』は、現時点での彼の覚悟の結晶である。そんな評価がいずれついてくるだろう」

と記述。また、加藤さんによる「ミステリ」を待望していたという書評家の大森望さんは、

「加藤シゲアキは、激動の歴史とどうしようもない人間たちのドラマを重ね合わせ、読み応えたっぷりの一大エンターテインメントに結実させた。新たな代表作と呼ぶにふさわしい傑作だ」

と高い評価をしています。同じく書評家の杉江松恋さんは、

「他者には他者の理論があり、生きるための姿勢は自分とまったく異なる。加藤はそのことを理解し、小説の形で表現しようとした。行間から作者の声が聞こえてくるようだ。あなたを知りたい、心から。そうつぶやいている」

と語り、同じく吉田伸子さんも、

「『なれのはて』というタイトルの意味は、本書を読んで、実感して欲しい。そして、それが意味することの深さを、重さを、胸の中に沈めて欲しい」

と絶賛。

さらに発売に先駆けて校了前プルーフを読んだ書店員からも「凄まじい引力を持った作品」「この作家に、この業界の未来を預けてみたくなった」「すごい作品を大切に売っていきたい」「この作家に出会えたことに感動を覚えた」など発売前から異例の熱い声がたくさん届いています。

加藤さんの肖像を使用したティザーポスターは順次書店店頭に掲出される予定です。

発売まであと1ヵ月、衝撃の読書体験まで、もうしばらくお待ちください!

<あらすじ>

ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員、守谷京斗(もりや・きょうと)。異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)が祖母から譲り受けた、作者不明の不思議な古い絵を使って「たった一枚の展覧会」を実施しようと試みる。ところが、許可を得ようにも作者も権利継承者もわからない。手がかりは絵の裏に書かれた「イサム・イノマタ」の署名だけ。守谷は元記者としての知見を活かし、謎の画家の正体を探り始める。だがそれは、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた秘密に繫がっていた。

1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。

芸術が招いた、意図しない悲劇。

暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。

長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。

戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。

「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物の成れの果てだ」

<加藤シゲアキさん コメント>

前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。

『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています。

三十代半ばとなる(なった)私が何を書くべきか、問い続けた結果がこの作品です。

舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。

この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。

作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。

一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです。

<書籍情報>

■タイトル 『なれのはて』

■著者名 加藤シゲアキ

■発売日 2023年10月25日(水)

■判型 四六判ワイド上製

■定価 2145円(税込)

■448ページ

■ISBN 978-4-06-533143-9

 

<公式サイト/公式X>

「なれのはて」公式HP http://narenohate.kodansha.co.jp

「なれのはて」公式Xアカウント @narenohate_kds

<加藤シゲアキさん プロフィール>

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒業。2012年1月『ピンクとグレー』で作家デビュー。2021年『オルタネート』で第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞。「NEWS」のメンバーとして活躍しながら作家としても精力的な活動を続けており、評価を高めている。他の著書に『閃光スクランブル』『Burn.−バーン−』『傘をもたない蟻たちは』『チュベローズで待ってるAGE22・AGE32』(全2冊)、エッセイ集などに『できることならスティードで』『1と0と加藤シゲアキ』がある。

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