金曜日, 11月 22, 2024
ホームイベント伍代 夏子氏が京都府の健診会場で肝炎啓発を呼びかけ「自分の肝臓の状態を知らないことが怖いのです。」

伍代 夏子氏が京都府の健診会場で肝炎啓発を呼びかけ「自分の肝臓の状態を知らないことが怖いのです。」

 「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しております。
 この度3月4日(土)に、みやこめっせで「集団型特定健診」が開催され、ステージイベント『「知って、肝炎プロジェクト」特別ステージ –未来の健康のために知ってほしい、肝炎のこと-』を実施しました。
このイベントには、「知って、肝炎プロジェクト」肝炎対策特別大使の伍代夏子氏、京都大学大学院医学研究科 教授の妹尾浩先生が出演しました。

伍代 夏子氏が京都府の健診会場で肝炎啓発を呼びかけ「自分の肝臓の状態を知らないことが怖いのです。」のサブ画像1

【イベントレポート】
■妹尾先生「肝臓は、代わりのきかない大切な臓器です。」

 同席した妹尾先生からは、「肝臓は、アルコールの解毒や薬物の分解、さらに栄養素の加工や貯蔵を行っています。また、脂肪の消化・吸収を助ける胆汁という消化液も作られます。このように、肝臓はヒトの体にとってとても大切な役割をしていて、代わりのきかない臓器です。」と肝臓の役割について話しました。続けて、「この大事な肝臓が肝炎ウイルスに感染してしまう原因は血液や体液です。例えば、ピアスの穴あけ器具を知人間で使いまわしたり、不衛生な環境でタトゥーを入れたり、性交渉による感染などが考えられます。」と感染経路について話しました。

 伍代氏は、「肝炎ウイルスによって肝臓が少し蝕まれたとしても、肝臓は自ら再生する能力を持っています。しかし、何度も蝕まれては再生し…と繰り返していくうちに慢性肝炎となり、元には戻りにくくなってしまいます。さらに、これを放置しておくと肝硬変や肝がんといった重い病気に進行してしまい、治療が難しくなってしまいます。ですから、肝炎の状態で放っておかないことが大事なんです。」と訴えました。

■伍代氏「自分の体の中には肝炎ウイルスはいないと思っていませんか?私もそう思っていました。」

 伍代氏は、「これまで肝炎対策特別大使として様々な啓発活動を行ってきました。しかし、まだまだ肝炎という病気を自分の事として捉えていただけていないなと感じます。血液を介して感染してしまうということを話しましたが、歳を取ったからかかる病気ではありません。肝炎について正しい知識を持って、決して他人事ではないと思って生活してほしいです。」とこれまでの啓発活動を振り返りコメントしました。

 伍代氏は会場の皆さまに向けて、「みなさん、自分の体の中には肝炎ウイルスはいないと思っていませんか?」と問いかけると集まった方々は頷き、その反応を見た伍代氏は、「私もみなさんと同じようにまさか自分の体の中にはいないと思っていました。でも、健康診断で肝臓の数値が少し悪いことに気が付き詳しい検査をしたところ、肝炎ウイルスがいたんです。その頃は特に自覚症状はなく、検査を受けていなければ感染に気付くことが出来なかったと思います。」と、自身が肝炎ウイルスに感染していたことを知った経緯を話しました。

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■一生に一度は、肝炎ウイルス検査を受けてください

 伍代氏は、「肝炎ウイルスに感染しているかどうかはたった一度の血液検査で分かります。もし、検査で陽性が出たとしても、早期治療をすれば薬を飲むだけでC型肝炎は治る時代になりました。ですから、肝炎になることが怖いのではなく、自分の肝臓の状態を知らないことが怖いのです。まだ検査を受けたことが無い方は、一生に一度は、検査を受けてください。」と肝炎ウイルス検査を受け、もし陽性だった場合は、治療が容易な状態のうちに医療機関を受診してほしいと訴えました。

 妹尾先生からもこの肝炎ウイルス検査について、「実は、一般的な特定健診では、肝炎ウイルス検査はオプションで申し込まないと受けられない場合があります。また、通常の健康診断でも、肝機能の検査のみの場合が多いです。血液検査をしたから大丈夫と思わずに肝炎ウイルス検査も一緒に受けるようにしてください。」と、採血を行う際はオプションで肝炎ウイルス検査を追加してもらうよう呼びかけました。

■伍代氏「肝臓は“沈黙の臓器”です。自覚症状が無いうちから検査を受けてください。」

 最後に、会場の皆さんに向けたメッセージを聞かれると、妹尾先生は「今日の話を聞いて、肝臓がとても大事な臓器であることは理解していただけたと思います。この肝臓を守るためにもまずは検査を受けてください。そして、陽性と診断された場合は一人で抱えずに、必ず医療機関に相談し、治療を受けてください。」と検査後に早期治療をすることも大事であると訴えました。

 伍代氏は「とにかく、検査をして早期発見をすることが大切です。一生に一度でいいですから、肝炎ウイルス検査を受けてください。肝臓は“沈黙の臓器”です。10年~40年もの間ウイルスが潜伏し、ある日突然、発症する可能性があるんです。その間、気が付かず病状が進行してしまい、自覚症状が出た時には、既に手遅れになってしまうこともあります。自覚症状が無いうちから、検査でウイルスの有無を確認してください。」と症状の有無ではなく、一生に一度、みなさんに肝炎ウイルス検査を受けていただくことを改めてお願いしました。

■肝炎ウイルス検査の啓発ブース・申込ブースを出展

 このイベントでは、京都府と連携し、がんと肝炎の啓発ブースを設け、来場された多くの方々にチラシやグッズを手に取っていただけました。また当日は、申込のみで肝炎ウイルス検査を追加できた(特定健診で採血済みの為)こともあり、86名もの方々に肝炎ウイルス検査を申込いただきました。その他、がん/肝炎相談ブースも設け、多くの方に立ち寄っていただきました。自身の健康について不安なことがあっても一人で抱えずに、まずは周りの人に相談してください。

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■開催概要

■催事名   :「知って、肝炎プロジェクト」特別ステージ –未来の健康のために知ってほしい、肝炎のこと-
■日時    : 2023年3月4日(土)①10:30〜11:00 / ②12:00-12:30
■開催場所  : みやこめっせ 1階 一般財団法人京都工場保健会による健診会場
■出席者   :「知って、肝炎プロジェクト」肝炎対策特別大使 伍代 夏子様
        京都大学大学院医学研究科 教授 妹尾 浩氏

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