磐田市民文化会館「かたりあ」開館特別公演
2023年3月21日(火・祝)静岡県磐田市内の磐田市民文化会館「かたりあ」で、ベートーヴェン「第九」の演奏会が行われる。指揮は、若干35歳ながら同世代の最も重要な指揮者の一人と評され、2016年から東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者を務めている、アンドレア・バッティストーニ。演奏は、1911年創立の日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団。曲目は、J.ブラームス「大学祝典序曲」、L.v.ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調(合唱付き)作品125」。
この演奏会は磐田市民文化会館の開館を記念した特別公演で、メモリアル「第九」合唱団が合唱を担当する。この合唱団は公募で集まった、磐田市を中心とした近隣市町の市民で結成された。予定の100人を大幅に超える270人の応募があったことから、急遽オーディションを実施して選ばれた18才から82才までのメンバー100人は、約半年かけて合唱の練習に励んできた。「音楽は全ての人々を大きく包み、結び付けてくれる」というベートーヴェンの言葉があるように、歌う人も聴く人も“人生最高の喜び”を感じてもらいたいと意気込んでいる。
磐田市文化会館「かたりあ」開館特別公演
東京フィルハーモニー交響楽団とと市民合唱団が高らかに奏でる「第九」
指揮/アンドレア・バッティストーニ
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
曲目/J.ブラームス大学祝典序曲・L.v.ベートーベン交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
【日時】2023年3月21日(火・祝)開場14時45分 開演15時30分
【会場】磐田市民文化会館「かたりあ」(静岡県磐田市上新屋678-1)
【入場料】S席8,000円、A席6,000円(高校生以下はS席3,000円、A席2,000円)
※全席指定/税込/未就学児不可
【チケット】電話/磐田文化振興会 電話0538-37-8551(お問合せ先も同じ)
9:00~17:00 ※月曜日休み(月曜日が祝日の場合は翌火曜日以降の平日が休み)
オンライン/磐田市民文化会館「かたりあ」のホームページから
主催:磐田文化振興会/共催:磐田市/後援:磐田市教育委員会/制作:NHKプロモーション
アンドレア・バッティストーニ (指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団 首席指揮者
1987年ヴェローナ生まれ。国際的に頭角を現している同世代の最も重要な指揮者の一人と評されている。2013年ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者、2016年10月東京フィル首席指揮者に就任。
『ナブッコ』『リゴレット』『蝶々夫人』(二期会)、グランドオペラ共同制作『アイーダ』のほか、ローマ三部作、『展覧会の絵』『春の祭典』等数多くの管弦楽プログラムで東京フィルを指揮。東京フィルとのコンサート形式オペラ『トゥーランドット』(2015年)、『イリス(あやめ)』(2016年)、『メフィストーフェレ』(2018年)で批評家、聴衆の双方から音楽界を牽引するスターとしての評価を得た。同コンビで日本コロムビア株式会社よりCDのリリースを継続している。
スカラ座、フェニーチェ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、アレーナ・ディ・ヴェローナ、バイエルン国立歌劇場、マリインスキー劇場、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、イスラエル・フィル等世界の主要歌劇場・オーケストラと共演を重ねている。2017年には初の著書『マエストロ・バッティストーニの ぼくたちのクラシック音楽』(音楽之友社)を刊行。
2021年、東京フィルとの録音『ドヴォルザーク新世界&伊福部作品』欧米盤が欧州の権威ある賞の一つ「OPUS KLASSIK 2021」交響曲部門(20-21世紀)を受賞した。
東京フィルハーモニー交響楽団 (管弦楽)
1911年創立。日本で最も長い歴史をもち、メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。定期演奏会や「午後のコンサート」、オペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏の他、各地での訪問コンサートや海外公演も積極的に行い、国内外から高い評価と注目を集めている。2020~21年には『情熱大陸』『BS1スペシャル』などのドキュメンタリー番組や国民的番組『NHK紅白歌合戦』にも登場。1989年よりBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を締結。文京区、千葉市、軽井沢町、長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的・創造的な文化交流を行っている。
中井 奈穂 Nao NAKAI (ソプラノ)
国立音楽大学卒業。昭和音楽大学大学院修了。第1回立石信雄海外研修奨学金、昭和音楽大学下八川圭祐基金、同大学同伶会海外研修奨学金を得て、イタリア・ミラノに留学。イタリア・ピエンツァにて第7回オペラ歌手のための国際コンクール入賞、イタリア・トリノにて第2回ピエモンテ国際オペラコンクール第2位。16年イタリア・ペーザロにて、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル主催アカデミー公演「ランスへの旅」のコルテーゼ夫人、17年スイス・ルガーノにてティチーノ・ムジカ主催オペラ・スタジオ公演「コジ・ファン・トゥッテ」にデスピーナで出演。19年には「愛の妙薬」ジャンネッタで藤原歌劇団デビュー。同年9月「ランスへの旅」のデリア2020年には「フィガロの結婚」伯爵夫人で出演。コンサートでも「メサイア」や「第九」等で活躍の場を広げている。藤原歌劇団団員。静岡県磐田市出身。
山下裕賀 Hiroka Yamashita (アルト)
京都府出身。東京藝術大学声楽科卒業。同大学院修士課程オペラ専攻を首席修了。第21回コンセール・マロニエ21第1位。オペラでは、日生劇場主催19年《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼル役、21年《カプレーティとモンテッキ》ロメーオ役、22年《セビリアの理髪師》ロジーナ役、同年藤沢市民オペラ《ナブッコ》フェネーナ役などに出演。その他のコンサートでは、ヘンデル《メサイア》、モーツァルト《レクイエム》、ベートーヴェン《第九》、ヴェルディ《レクイエム》、デュリュフレ《レクイエム》、プロコフィエフ《アレクサンダー・ネフスキー》、ヤナーチェク《グラゴル・ミサ》等で多数ソリストを務める。名古屋音楽大学声楽コース主催ヴェッセリーナ・カサロヴァ女史によるマスタークラスを受講。NHK-FM「リサイタルパッシオ」出演。日本声楽アカデミー会員。
清水徹太郎 Tetutarou SIMIZU (テノール)
京都市立芸術大学卒業、同大学院修了。2015年ドレスデンに招聘されザクセン声楽アンサンブルジルヴェスターコンサート≪メサイア≫のソリストを務める。びわ湖ホールプロデュースオペラ『ラインの黄金』ローゲ、NHK音楽祭フェドセーエフ指揮『エフゲー二・オネーギン』トリケでの活躍は記憶に残る。群馬交響楽団大友直人指揮エルガ「神の国」での歌唱も高い評価をえた。他にバッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」エヴァンゲリスト、「第九」「メサイア」「天地創造」「カルミナブラーナ」などで活躍している。第33回飯塚音楽コンクール第1位、文部科学大臣賞受賞。第9回東京音楽コンクール第3位、第82回日本音楽コンクールファイナリスト、2012年度音楽クリティッククラブ奨励賞、第38回灘ライオンズクラブ音楽賞,2018年「兵庫県芸術奨励賞」を受賞。
上江 隼人 Hayato KAMIE (バリトン)
東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。2005年に第34回(財)江副育英会オペラ奨学生として、08年に明治安田クリオティブ財団の奨学生としてイタリアへ留学。第24回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。06年ディマーロの“Val di sole”イタリア音楽コンクール優勝。11年ヴェルディ・フェスティバル(パルマ王立歌劇場主催)「イル・トロヴァトーレ」のルーナ伯爵で国際的評価を得て、ブッセート、フィデンツァの両劇場に出演。ヴェルディの故郷ブッセートでのヴェルディ・フェスティバルでもリゴレットで出演、その様子はTV PARMAで放送され、邦人歌手がヴェルディの聖地でヴェルディ・オペラの主役で絶賛を博すという快挙を成し遂げた。その後も数々のタイトルロールで国の内外で成功を収め逸材として注目を集めている。藤原歌劇団団員。
メモリアル「第九」合唱団
2022年7月に開館した磐田市民文化会館「かたりあ」を記念した開館特別公演として、“東京フィルハーモニー交響楽団とベートーヴェンの『第九』を歌おう!”をキャッチフレーズに、磐田市や近隣市町のみなさんを対象に公募した合唱団。合唱初心者から第九経験者で、18歳から82歳までの合唱を愛する方々が、“新しい市民文化会館「かたりあ」で第九を歌おう!”という熱い思いで約半年間の練習に励んできた。(合唱指揮/玉川昌幸)