子ども時代の味覚の記憶から、両親や夫・和田誠さんとの料理にまつわるおいしい思い出まで。食材への敬意があふれるエッセイ集。自らスタイリング&撮影した写真とともに、53品のオリジナルレシピも収録!
- 平野レミさんの料理の原点は母の味
平野レミさんのエッセイ最新刊『エプロン手帖』が2月15日に発売となりました!
Amazon>> https://www.amazon.co.jp/dp/4591176932
レミさんは「私の料理の原点はやっぱり母の味でした」と言います。
母親が料理する姿を見てしぜんと料理が好きになり、父親の影響を受けてさまざまな食べ物に出会ってきました。
いまでは「料理愛好家」として大活躍のレミさんですが、もともとはシャンソン歌手。
料理の世界に飛び込むきっかけは、夫・和田誠さんのご友人の一言でした。
本の「おわりに」では、
「いつの間にか料理の仕事が増えたけれど、私はいつまでもアマチュアのつもり。台所にいることが好きな主婦です。専門用語もあまり知らないし、お料理はたいてい自己流です」
と書いており、いつまでも初心を忘れない心構えがうかがえます。
そして、こう続けます。
「自己流でデタラメのようでも、これとこれを組み合わせるとこんな味になる、ということは慣れてくるとなんとなくわかるようになります」
一見、自由すぎるように思えるレシピにも、レミさんなりの根拠があるのです。
『エプロン手帖』には、そんなレミさんの発想の根源と、食材への敬意や愛情がぎゅっと詰まっています!
- 収録されている料理の写真はすべてレミさんが撮影!
料理にあわせる食器は私物、バックには和田誠さんデザインのポスターを敷くなど、スタイリングもご自身でおこないました。使ったカメラはハッセルブラッド。撮影助手は和田誠さん。なんとも豪華! 出勤前の和田誠さんと一緒に料理の写真を撮ったことがとてもいい思い出になっているそうです。
- 料理研究家・土井善晴さん推薦!
「恐るべし平野レミ。真っ直ぐ素直にたがを外してものを観る。世間に媚びず昂ぶらず超純粋な情動は、すでに不敵なアイデアなのである」
- 【まるでレミさんが語りかけてくるような読み心地のエッセイ!(本文より抜粋)】
「17歳のときに、はじめて大勢の人の前に出て歌った。どうしようどうしようと緊張していたら、『客席にいるのはみんなじゃがいもだと思えばいいのよ』と先生が安心させてくれた。でも、それはお客さんに失礼だし、じゃがいもにも失礼なような気がする。じゃがいもは主食にもおやつにもなるし、ビタミンBとCがいっぱいあっておいしくて、立派な人なのである」(「じゃがいもは立派な人なのです」より)
「初夢で縁起がいい『一富士・二鷹・三なすび』という言葉を子どものころから知っていたけど、最後のなすびというのがよくわからなかった。富士山は美しい山だからわかる。鷹は強くてかっこいい鳥だからわかる。なすになると急に調子が狂うような気がした。実は今でもよくわからない。三トマトじゃいけないのかしら」(「一富士・二鷹・三なすび」より)
- 【魚から肉、野菜、果物まで、51品の食材にまつわるエッセイとレシピが盛りだくさん!(目次抜粋)
・かつおぶしを削る音
・安くておいしい、いわしはえらい
・味噌汁の王者はなんといってもわかめです
・鶏肉嫌いの料理研究家
・おからを侮っちゃいけません
・毎日お味噌汁
・父とそば、私とうどん
・じゃがいもは立派な人なのです
・わが家のカレーの特徴
・小さい頃に食べたトマトの味
・ピーマンで真剣勝負
・かぼちゃを食べない夫
・アボカドは風変わり
・梅干はわが家の常備品
・火も包丁も使わないデザート
- シリーズ既刊も好評発売中!
家族と料理について書いた1巻目『家族の味』
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第9回料理レシピ本大賞エッセイ賞も受賞し、
子育てと料理について書いた2巻目『おいしい子育て』
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それぞれロングセラーとなっています。ぜひ一緒にお楽しみくださいませ。
- 著者プロフィール
- 平野 レミ(ひらの れみ)料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ」などテレビ、雑誌を通じて数々のアイデア料理を発信。また、レミパンやエプロンなどのキッチングッズの開発も手がける。2022年、『おいしい子育て』(ポプラ社)で第9回料理レシピ本大賞エッセイ賞受賞。著書に『ドレミの子守歌』(中央公論新社)、『平野レミのオールスターレシピ』(主婦の友社)、『家族の味』(ポプラ社)など多数。
本書は、1995年に文化出版局より刊行された『平野レミのエプロン手帖』を大幅に加筆・修正のうえ、新たに原稿を加え再編集した作品です。