今日は晴れた!と思ったら、一瞬のうちに雨雲が空を覆い通り雨。天候の変化に一喜一憂するのもまた野外フェスならではの醍醐味です。2日目からMCをつとめるのは、昨年に続き、安東弘樹とファーストサマーウイカ。
昨日の寒空から一転した東山ファミリーランド(新潟県・長岡市)で、『長岡 米百俵フェス 〜花火と食と音楽と〜 2022(通称:米フェス)』は開幕しました。
【2日目はオープニング・アクトで幕開け】
2日目の『米フェス』は、米フェスが主催するオーディション『COME100オーディション’22』の準グランプリに輝く八生(やよい)のオープニングアクトで幕を開けました。ギター1本で弾き語りする女性シンガーである彼女の独特な歌声と歌詞の世界観が審査員の高い評価を得て受賞が決まった。演奏曲は「翡翠」と「泳げぬ鯨」。
そして、昨年に続きMCには安東弘樹が登場。本日と明日の2日間の総合MCをつとめます。
【東京パラリンピックの国歌独唱をつとめた、佐藤ひらりが登場!】
2日目のトップバッターは、 佐藤ひらり。東京2020パラリンピック開会式で国歌独唱を担当したことで注目を集めました。新潟県三条市出身で、にいがた観光特使でもある現役音大生。1曲目は『長岡まつり大花火大会』で打ち上げられる『復興祈願花火 フェニックス』の楽曲である「ジュピター」。この曲は新潟県中越地震の復興のシンボルでもあり、長岡市民にとって思い入れの強い曲です。ピアノの弾きがたりで歌う彼女の包容力のある声が、会場を魅了しました。
続いて「大人になっても、もっとほめてもらいたいなぁ、という気持ちを込めて」と、「ほめられてのびる子行進曲 」を披露。
頑張っている人たちへの応援歌「expext」、 これからの日本を考えて作ったという「令和」で米フェスのステージを盛り上げました。
【ステージでもMCでもファーストサマーウイカらしさ全開!】
MCも務めるファーストサマーウイカ、今回もアーティストとしてもステージに上がります。カラフルな衣装で登場しました。
1曲目の「カメレオン」は、歌、トーク、俳優といくつもの顔を持つ彼女らしい曲。2曲目は粗品(霜降り明星)の書き下ろしという異色曲「帰り花のオリオン」。続けてアニメ『幽☆遊☆白書』の主題歌「 微笑みの爆弾」をカバーを披露。
「最高のギフト」から「Open the Door」と歌い、ステージを盛り上げました。
【Awesome City Clubのスタイリッシュなステージが会場を沸かせる】
シティポップを基調にロック、ファンク、R&Bを取り入れ、新しい音楽を作り続けているAwesome City Club。「せっかく晴れたので、心地いい曲を聴いてもらおうかな」というatagiの一声で、「Life still goes on」がスタート。続けて「アウトサイダー」、「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」、「夏の午後はコバルト」、「Good Morning」とAwesome City Clubの世界がステージに繰り広げられる。
重厚感のある「On Your Mark」の次の楽曲は「息させて」。「息させて」では、ギターのモリシーが背面弾きをする一幕も。
映画「花束みたいな恋をした」の主題歌として知られるヒット曲「勿忘」、そして『モダンラブ・東京〜さまざまな愛の形〜』のテーマソング「Setting Sail〜モダンラブ・東京〜」 と続く、彼らの世界観全開のステージでした。
【ゴスペラーズ、唯一無二のコーラスで魅せる】
グリーンとパープルの清涼感のある衣装でゴスペラーズが登場。1曲目「いろは 」をアカペラで。続いてAIの「アルデバラン」、小田和正の「たしかなこと」をカバー。「カバーを2曲聴いてもらったので、次はオリジナルを。ずっと同じ仲間で歩き続けた僕らの気持ちがたっぷり詰まった曲です」と、聴かせてくれたのは「星屑の街」。
後半は「永遠(とわ)に」 から「約束の季節」、「DONUTS」と続け、「1,2,3for5」と 「終わらない世界」とソウルフルなナンバーを披露しました。 ラストは「ひとり」を、アカペラで。
【日向坂46 東山に咲く満開の笑顔で会場を魅了】
2019年の米フェスが台風で中止となって以来、3年越しでようやく米フェスに日向坂46を迎えます。
この日、米フェスのステージに上がったのは、山口陽世、高橋未来虹、高瀬愛奈、森本茉莉、高橋彩花、濱岸ひより、富田鈴花、東村芽依、松田好花、河田陽菜、丹生明里、加藤史帆、齊藤京子、上村ひなの、金村美玖、佐々木久美、佐々木美玲、小坂菜緒の18名のメンバー。
映像とOvertureから会場が沸かせ、1曲目「ドレミソラシド」は、“恋はいきなり訪れる”ことを表現する曲で、観客の心を一気につかみます。
2曲目は日向坂46のデビューシングルでもある「キュン」。グループが初の紅白歌合戦出場を果たした曲でもあり、キャッチーでアップテンポのナンバー。MCで笑顔を見せる彼女たちの姿は、我慢を重ねていたコロナ禍がようやく晴れようとしている、明るい予感を感じさせてくれました。
3曲目も紅白歌合戦での歌唱曲「君しか勝たん」、そして4曲目の「アザトカワイイ」、5曲目「キツネ」へと恋する女の子の気持ちをあふれさせるエモーショナルなナンバーが続きます。
6曲目「NO WAR in the future 2020」、そして、ラストナンバーは10/26にリリースされる、8th Singleとなる新曲「月と星が踊るMidnight」で、会場中の観客を魅了しました。
【海援隊のナンバーで会場がひとつに】
米フェスに海援隊がやってきた!1曲目の「あんたが大将」。そして、ファンにはこれが楽しみでもあるMCトークで観客の心をつかみます。2曲目は名曲「贈る言葉」。どんな世代の人も一度は耳にしたことのあるまさに国民的卒業ソング。
3曲目の「母に捧げるバラード」は、息子と母の関係を歌った名曲。1曲ごとのMCは武田鉄矢のサービスのなせるプロの技。まるでラジオ番組を聴くような観客の気持ちをそらさないトークと、名曲がおりなすステージで米フェスの会場がひとつにしてくれました。
4曲目はドラマ「3年B組金八先生 第5シリーズ」の主題歌「新しい人へ」。
ラストは、朗読 宮沢賢治「稲作挿話」から「声援」。日々の辛さを感じるすべての人を励ます海援隊からのエールが贈られました。
【フェスならではのコラボ連発!南こうせつ】
1曲目は「野原の上の雨になるまで」。続いて「風に吹かれて 再会篇」を歌うと、旧知の仲である海援隊を呼び込み、「旅人よ」をコラボ。さらに翌日に出演予定のwacciの橋口洋平を呼び込み、「神田川」をコラボ。
橋口が舞台から下がると、「青春の傷み」に続いて歌ったのは「あの人の手紙」。70年代に作った戦争にまつわる曲。コロナ禍になって自分と向き合い作ったという楽曲「夜明けの風」から「満天の星」でステージをしめくくった。
【秋の夜も彼らにかかれば真夏!TUBE】
2日目のトリ、TUBE登場。彼らが出てきたら例え10月であろうが、鈴虫の声が聞こえてこようが、そこは夏! 1曲目の「Beach Time」から「さよならイエスタデイ」一気に会場を盛り上げます。
「夏だね」、そして「ガラスのメモリーズ 」、「夏立ちぬ」と続けます。「ひまわり(Love & Peace ver.)」もしっとり聴かせると、「真夏のピュ〜!」、「シーズン・イン・ザ・サン」とアッパーチューンを連打。「あー夏休み」を熱唱して、ステージを締めくくりました。
【東山の夜を彩る花火の打ち上げ】
米フェス2日目の夜を飾る長岡花火は5プログラム。まず、『米百俵フェスオリジナルミュージックスターマイン 輝き』。米フェスの公式テーマソング「輝き」をBGMに、吹き上げる様々なグラデーション花火を輝いた子供たちの歌う声と合わせた花火です。
米フェスでは毎年、テーマ曲「輝き」の合唱校を、長岡市内の小学校から募集しているのですが、昨年、米フェスとしての長岡花火の打ち上げができなかったため、2年越しで昨年の合唱校、新潟大学附属長岡小学校の皆様の合唱に合わせての打ち上げがかないました。
続くプログラムは『オープニング スターマイン THE 長岡花火』と『三葉柏wadou54』、『復興祈願花火 フェニックス』。
そして、wacci橋口洋平の書き下ろしオリジナル曲によるミュージックスターマイン『HOPE TO THE
FUTURE』の打ち上げで米フェス2日目は幕を閉じました。
文・篠崎美緒
ステージ写真・須佐写真事務所
花火写真・井上スタジオ
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