- 舞台裏のふたりを描きたかった!「水墨画ユンホ」「水墨画チャンミン」に込めた想い!!
——東方神起さんの『TOHOSHINKI MUSEUM“XVision”』にて展示されたコラボ作品の原画がオンライン販売されましたね。
笹田 こういった形でも、またみなさんに東方神起さんとの作品が観てもらえることは嬉しい限りです。
——ファンの方から原画が欲しいという声もあったと思いますが。
笹田 そうですね。全点展示会で発表したものなので、気に入っていただけて嬉しいです。
——以前のインタビューで一部作品に触れましたが、改めて他の作品についても語っていただきたいのですが。
笹田 「水墨画ユンホ」「水墨画チャンミン」はタイトル通り、水墨画の作品です。東方神起さんはアジアを代表するアーティストなので、掛け軸じゃないですけど、そういう雰囲気を醸し出したものにしたくて。これはステージ上の彼らではなく、舞台裏で練習している映像を観て、そこからイメージ膨らませて描きました。
——表情のニュアンスがちょっと違うなと思ったのですが、そういうことでしたか。
笹田 「卵 〜新しい伝説〜」は、最初の打ち合わせ時にスタッフの方から、展示会で平面だけでなく、立体物も置きたいという話があったので、そこ踏まえて描きました。卵の宇宙船みたいなものに乗って、次のステージに向かって行くイメージです。実際にオブジェが展示されたので、ご覧になった方もいると思います。
——そんなエピソードがあったんですね。ちなみに、イチゴの作品もありますがこちらは?
笹田 「1+5」という作品ですね。東方神起さんのほうで、15周年にかけてイチゴをモチーフにされていたので、僕なりにアレンジして展示作の中に置きたいなと思ったんです。なんの仕掛けもないただのイチゴですけど(笑)。
——シンプルさが逆に映えますね。「ピクセルアート」のドット的な作品もおもしろいです。
笹田 今回のコラボを、一枚絵でドーンと終わらせるのは嫌だったんです。自分のいろいろな世界とコラボしたものを観てもらいたくて、水墨画、アニメ絵、ペン画、アクリル画など数々のテイストがあれば、みなさんにも飽きずに観てもらえると思ったんです。その中で、「ピクセルアート」も描きました。これも展示会でオブジェとして飾られました。
——あと、「アニメ機械戦士ユンホ(線画)」「アニメ機械戦士チャンミン(線画)」はヒーロー感があって、かわいいですね。
笹田 これは「機械戦士」のアニメバージョンで、ふたりともTのポーズをしていたり、デザインの中に、X、Vを入れたりしています。「幕開け」は機械の壁がTになっていて、そこから2人と僕の世界が飛び出すみたいなイメージで…説明が難しい(笑)。
——ちなみにこのタイミングで、noteにて笹田さんの公式ページが立ち上がるとのことですが。
笹田 はい、今回の作品全22点についての解説コメントを公開する予定です。うまく解説できているか心配ですが。
——他にはどのようなコンテンツが上がる予定なのでしょうか?
笹田 僕の活動は、弟がマネージャーをやってくれていて、成り立っているのですが、兄弟でここまでやってこられたのが奇跡なんです。美術の大学などで教わるのは、画家になるためにはギャラリーに入ってとか、先生に気に入られてとか王道なことばかり。ただ、そうできなかった自分がどうやって生きてきたのかを載せられたら、画家を目指している学生の方にも“こういう人もいるんだ!”と前向きに思ってもらえる読み物になるんじゃないかと。
——それは、すごく興味あります!
笹田 こんな僕を支えてきてくれた弟にはどう見えていたのか書いてもらおうと思います。自分だと、どうしても辛い!大変だ!みたいなことや、逆にカッコいいことばかり書いてしまいそうで(笑)。弟であれば、泥臭いことや弱いところを書かれてもダメ出ししません!
- 笹田のモチベーションが上がる!?個展でやっておきたいこととは
——本当ですか?(笑)。画家を目指す人にはぜひ読んでほしいですね!ちなみに、近年NFT(非代替性トークン)マーケットに注目が集まっています。笹田さんはどうご覧になっていますか。
笹田 もちろん興味はあります。ただ、詳しい仕組みをわかっていなくて(笑)。ずっと原画を販売してきた身としてはまだ追いつけていないので、今後何かできればいいですね。
——それは楽しみです。
笹田 あと、デジタルで描き始めたり、Instagramで描いている模様の動画をアップし始めたりしました。ただ、画を描いて、カメラもセッティングして、編集もしていて大変なんです。なので見てくださった方は、ぜひコメントをお願いします!それがパワーの源なので。
——僕も見ましたが、丁寧で細やかな作業の様子に見入ってしまいました。今後ライブ配信とかも期待しています。
笹田 ありがとうございます!配信もおもしろそうですね、手よりも口のほうが動きそうですけど(笑)。
——そして、東京での個展が、ついに10月22日から開催します。
笹田 やるからには作品を飾るだけでなく、現場に自分もいて、感染対策を心掛けながら可能な範囲で作品の説明などをしたいです。
——春に開催した大阪での個展でも、来場者のみなさん喜んでいましたよね。
笹田 反応が返ってくると自分のモチベーションが上がって、“俺、生きている!”って感じるんです。東方神起さんとのコラボ作品はもちろん、Instagramに上げている新作も展示したいので頑張っています。東方神起ファンの方から「東京でも開催して」といただいていたので、この機会に足を運んでもらえたら嬉しいです。
——状況によっては、オンラインでも良いですよね。笹田さんが作品を語ったり、コメントを返したり。
笹田 あっ、それも良いですね。ただ、何回も説明することで自分の言葉がまとまってくるタイプなので、館内をループしちゃうかも(笑)。
——ファンのみなさんは温かく見守ってくれますよ。
笹田 画もある意味そうで。高校生のとき描いていたものと今の作品ではとんでもなく違って見えるけれども、毎日の積み重ねがあって進化しているんです。その進化を僕自身も楽しみにしていて、今後どうなっていくかはわからないけど、描き続けていくので個展も含めて期待してください!
【イベント情報】
『YASUTO SASADA Exhibition “MAKUAKE” in TOKYO』
個展特設サイト:https://yasutosasada.jp/makuake.html
開催期間:2021年10月22日(金)~10月24日(日)
時間:12:00~19:00(各回45分入れ替え制。10月24日は16時の回まで)
場所:note place(渋谷区神宮前3-1-30 Daiwa青山ビル 2F) https://place.lp-note.com/
入場料:無料(※事前受付による抽選)
参加応募期間:10月1日(金)~10月10日(日)23:59まで。
内容:笹田靖人作品展示
※入場制限を設けさせていただく場合がございます。
※政府・自治体の方針・要請、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、開催中止の可能性がございます。
【笹田靖人×東方神起アートコラボレーションオリジナル原画販売】
特設サイト:https://yasutosasada.jp/makuake.html
販売期間:
1次受付期間 10月1日(金)~10月10日(日)23:59
2次受付期間 10月25日(月)~11月7日(日)23:59
笹田靖人(ささだ・やすと)
1985年 岡山県生まれ。0.3ミリペンを使い細密画を描く現代美術家。
発想力と技術力から生み出される独創的な画には、誰も真似できない圧倒的な
パワーが込められ、アート界のみならず様々な分野で注目を浴びる。
2013年 表参道CA4LAにて貸し切り個展を行い1万人以上を集客
2014年 秋冬物のパリコレクションで、Yohji Yamamotoコラボ
2015年 Yohji Yamamoto社の別ラインGround Y/discordコラボ
2016年 アジア最大「上海芸術博覧会2016」作品出展
2017年 「IKEA ART EVENT 2017」に日本人として唯一選出
2018年 BE@RBRICK 笹田靖人【KUJAKU】 1000%世界発売
2019年 NYLON guys JAPAN 超特急 カイ コラボ
2020年 東方神起『TOHOSHINKI MUSEUM“XVision”』コラボ
2021年 チュンチュン1st写真集『一見峮心』コラボ
画家という枠に収まらず、あらゆる分野での活躍が期待される。
笹田靖人 公式ホームページ:https://yasutosasada.jp/
笹田靖人 公式Twitter:https://twitter.com/sasadabrothers
笹田靖人 公式Instagram:https://www.instagram.com/yasuto_sasada/
笹田靖人 公式note:https://note.com/yasutosasada/