木曜日, 12月 19, 2024
ホームイベント希少な地唄舞公演開催決定 谷崎潤一郎も愛した地唄の名曲「雪」と能「海士」より移された「珠取海女」を披露 趣の異なる二曲で浸る、古典芸能の世界

希少な地唄舞公演開催決定 谷崎潤一郎も愛した地唄の名曲「雪」と能「海士」より移された「珠取海女」を披露 趣の異なる二曲で浸る、古典芸能の世界

『第7回 俵菜緒 舞の会』が2025年2月11日 (火・祝)に紀尾井ホール(東京都 千代田区 紀尾井町 6番5号)にて開催されます。

チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。

カンフェティにてチケット発売中

https://www.confetti-web.com/events/4734

地唄 雪

恋に破れ出家した大阪南地の芸妓そせきの身の上を慰めるために、峰崎匂当が作ったと言われています。男に捨てられた女が俗世への想いを断ち切って仏道に帰依しながらも、雪のしんしんと降る夜に、独りあきらめきれぬ人を偲び涙する、哀しい女の切なさを唄った地唄の代表的な名曲です。

地唄 珠取海女

能「海士」より移された曲です。龍宮に奪われた宝珠を取り返すため、讃岐志度の浦を訪れた右大臣藤原不比等が、一人の海女との間に子を儲け、その子を世継ぎにする条件で海女を海に潜らせます。

海女は悪魚と戦い珠を取り返すも守護神に追われ、自分の乳の下をかき切り珠を隠し入れ、海上に浮かび上がると息絶えます。

約束通り世継ぎとなった息子房前が、自分の出生の秘密を知り、母の追善のため志度の浦を訪ねると、海女の霊が現れ珠取りの模様を語り、我こそがその母だと明かし、海の底へ消えてゆきます――

子を想う母の愛と壮大な海の物語です。

地唄舞(じうたまい)について

「雪」より

古来京の御殿舞から生まれ、能の流れをくみ、江戸時代に上方で座敷舞として発展したため「上方舞」とも呼ばれています。

「地唄」とは土地の唄(歌)の意で、古くは室町末期頃から盲人音楽家によって作られた、三味線音楽の発祥でもあり、その唄を地に舞うことから「地唄舞」と呼ばれています。

元来小さな空間で屏風を背に燭台の灯りの中、静かに舞われていたことから、少ない動きの中に人の苦悩や哀しみを内に秘め繊細に表現するため、動きの多い歌舞伎舞踊とは一味違った趣があります。

今回の「雪」は谷崎文学にも度々描かれた、地唄の代表的な名曲で、しんと静まりかえった空間に三絃が響き、雪の夜の独り寝の女の寂しさを静かに舞います。

また、能「海士」より移された「珠取海女」では、我が子のために自らの命を捨てる母の愛を、激しくも格調高く舞います。

幕間では、観世流能楽師・津村禮次郎師による「海士」にちなんだ貴重なお話もお楽しみ頂きます。

ぜひこの機会に希少な古典芸能の世界をご覧下さい。

過去公演の様子

舞台裏の様子

俵菜緒(たわらなお)

栃木県足利市生まれ。3歳で神崎流に入門。堀派家元 故・神崎ひで貴、後にひで雅に師事。

6歳「京の四季」で初舞台。名取り、師範を許され、大学在学中にひで貴の内弟子となる。

国立劇場、能楽堂等での数々の舞台を重ねた後、流儀を独立。

以後座敷舞の会をはじめ、自身のリサイタルの他、世界遺産日光東照宮、仙台・東京にて「地唄舞×能」、軽井沢大賀ホール公演等。

開催概要

『第7回 俵菜緒 舞の会』

開催期間:2025年2月11日 (火・祝)

会場:紀尾井ホール(東京都 千代田区 紀尾井町 6番5号)

■出演者
俵菜緒(地唄舞)

津村禮次郎(能楽師)

菊森美穂(唄・三絃)

後藤幹子(箏)

■開催スケジュール

2025年02月11日(火・祝) 14:00

※開場は開演の30分前

■チケット料金

一般:8,000円

29歳以下:4,000円

(全席自由・税込)

■公演に関するお問合せ:俵 菜緒 舞の会

tel:0284-41-2776

Email: jiutamai.nao@gmail.com

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