「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しています。
2024年11月16日(土)に、広島県福山市にて「第14回肝疾患市民公開講座」が開催され、ゲストとして招かれた肝炎対策特別大使の伍代夏子氏が、来場者へ対し自身のC型肝炎ウイルスの治療の経験をお話しました。
30代の頃、軽い気持ちで受けた血液検査でC型肝炎ウイルスに感染している事が分かった伍代氏は、経過観察を続けながら、2009年に当時の最新の薬であったインターフェロンの治療を開始。約1年半にわたる苦しい闘病生活の実態を語りました。
その経験を経て「肝炎は症状が出にくいので、知らずに慢性肝炎に移行してしまい気が付かないまま過ごしている方が沢山いらっしゃいます。何としても早く“放っておいてはいけないんだよ!”ということを知っていただきたくて、この役目を仰せつかって活動を続けております」と想いを述べました。
【イベントレポート】
■伍代氏「地球上から肝炎ウイルスがいなくなるように、一緒に協力していただきたい」
伍代氏は「活動を続けて思うことなんですけれども、C型・B型肝炎、慢性肝炎を知らない方が本当に多いです。
これほど問題になっていて、テレビや新聞でやっていても、やはり身近でない感染症、身に覚えのない感染症、心当たりがない感染症、そして感染していても症状がないから全然わからないまま!
肝臓は沈黙の臓器と言われておりまして、症状がほとんど出ないんですね。肝硬変や肝がんなどの病気に進行してしまってからでは取り返しのつかないことになってしまいます。その前に、また肝臓が若いうちに発見して、治療していただきたい!そのためにも早く検査に行っていただきたいというのが私の願いです」と訴えました。
続けて「今は飲み薬で治療が出来る時代になっています。その事も全国の皆さんにお知らせしなければいけないと思っております。そして私は、このウイルスは地球から無くせると思っています。無くなるまで皆さんに訴え続けていきたいと思いますので、ぜひ検査を受けていらっしゃらない方は受けていただきたいと思いますし、周りの方、ご家族、隣近所の方、親戚の方など皆さんに一度受けてね!今は直せるからね!安心してね!ということをお伝えいただいて、ぜひこの世界中から地球上から肝炎ウイルスがいなくなるように、一緒に協力していただきたいと思います」とお話しました。
開催概要
■日時 :2024年11月16日(土)
■催事名 :第14回肝疾患 市民公開講座
■開催場所 :福山市民病院 ホールコア
■出席者 :「知って、肝炎プロジェクト」肝炎対策特別大使 伍代夏子 氏