金曜日, 11月 22, 2024
ホームイベント中高生31名がクイズ王・伊沢拓司たちを相手に渾身のプレゼン! テーマは「地球温暖化をもっと身近に感じてもらうには」

中高生31名がクイズ王・伊沢拓司たちを相手に渾身のプレゼン! テーマは「地球温暖化をもっと身近に感じてもらうには」

「ゼロエミッションスクール」の一環として3ヶ月をかけた中高生たちの挑戦。審査・講評には QuizKnock メンバーのほか、JERA 執行役員、教育環境デザイン研究所(CoREF)が参加。

 株式会社baton(東京都品川区、代表取締役 衣川洋佑)が運営する QuizKnock は、国内最大の発電会社である株式会社JERA(京都市中央区、代表取締役会長 Global CEO:可児行夫および代表取締役社長 CEO 兼 COO:奥田久栄)と共に、全国から募集した有志の中高生を対象とする「QuizKnockと学ぶワークショップ ~地球温暖化とエネルギー問題を通じて、知って、感じて、考える!~」の第3回として、中高生31名、全9チームの発表に対するプレゼンテーション審査会を実施しました。

31名の中高生、3ヶ月間の挑戦

 このワークショップは、エネルギーと未来について学ぶ「ゼロエミッションスクール」( https://zero-emission-school.jp/ )の一環として行われたものです。「ゼロエミッションスクール」では、国内発電電力量の約3割を担う日本最大の発電会社である株式会社JERAと、クイズ王・伊沢拓司率いる知識集団 QuizKnock が協働し、エネルギーに関する様々な情報発信に加え、学生および学校関係者の皆さまとの対面型ワークショップの開催、さらには教育現場向けプログラムや教材の開発・制作も視野に入れた多角的かつ長期的な展開が行われています。

 11月3日に行われた中高生によるプレゼンテーションは、2024年8月から3ヶ月にわたって行われた「QuizKnockと学ぶワークショップ ~地球温暖化とエネルギー問題を通じて、知って、感じて、考える!~」の最終回です。

 同ワークショップではここに至るまで、「地球温暖化とエネルギー問題について学びたい」中高生を広く全国から募り、一般社団法人 教育環境デザイン研究所(CoREF)によるファシリテーションのもと、QuizKnockメンバーの須貝駿貴・田村正資・とむが参加したグループワークや、株式会社JERAによる講演などを積み重ねてきました。

8月のワークショップの様子(参加者のグループワークをサポートする須貝駿貴)

 全国から集まった有志31名の中高生は、ひとりも脱落することなくワークショップに参加。

 地球温暖化やエネルギーについての基礎知識を学ぶに留まらず、教育環境デザイン研究所(CoREF)の「知識構成型ジグソー法」を用い、自分の言葉で説明したり、他人の説明に耳を傾けたり、わかろうとして自分の考えを変えたりといったことを繰り返しながら、地球温暖化とエネルギー問題についての学びを深めてきました。

8月のワークショップにて、第3回のプレゼンテーションテーマ「地球温暖化をもっと身近に感じてもらうには?」について説明する田村正資

 ワークショップの締め括りとして提示されたのは「地球温暖化をもっと身近に感じてもらうには?」をテーマに、より具体的なアイデアを、大人に対して本気でプレゼンテーションしようというミッションです。

 中高生たちは9チームに分かれ、8月~10月の3ヶ月間をかけてプレゼンを準備。それぞれのチームがオンラインでの議論などを重ねながら、11月3日の本番に向けて準備を行ってきました。

審査員からのメッセージ

 プレゼンテーション当日、会場に集まった31名は直前まで準備を行うなど、にぎやかながらも緊張の面持ちでした。各チームの発表に先立ち、進行および審査を担当するメンバーからメッセージが伝えられました。

 8月からワークショップ全体を通じて中高生と伴走してきた QuizKnock 田村正資は「最終回・集大成としてプレゼンに挑んでいただきますが、皆さんの人生も、地球の環境維持もこれからずっと続く。今日で終わりではなく、今日学んだことを持ち帰ってほしい」とコメント。同じく伴走してきた QuizKnock とむは「自分たちの発表に集中するとともに、ほかのチームの発表から学びやアイデアを受け取ってほしい」と伝えます。

中高生へメッセージを贈るとむ

 審査員を務める 株式会社JERA 執行役員 企業価値創造担当 藤家美奈子氏は「自分たちでアイデアを考え、それを伝えるためには、大変な準備があったと思う。私も様々な側面から解決に向けたコミュニケーションをしているが、皆さんが挑もうとしていることはとても難易度が高いこと。準備を経て、こうして大勢の大人たちを前にプレゼンが行えること自体を誇りに思ってほしい」とコメント。

 ワークショップ全体のカリキュラムやファシリテーションに協働し、この日も審査員を務める 一般社団法人 教育環境デザイン研究所(CoREF) 白水始氏は「ここまでの皆さんのがんばりを見させていただいてきた。今日もまた学びを得る大切な場。ここで終わりではなく、これを機会に学びや思考をこれからも継続して」とエールを送ります。

 同じく審査員を務めるQuizKnock 伊沢拓司は、中高生たちに毅然としたメッセージを送りました。

「伝えることはとても難しく、なかなか勉強したとおりには行かない。特にエコや環境においては、そのアイデアを聞いた人々が実際に納得し、行動に移さないと意味がない。私はこれまでの過程を見てないので、あえて発表された結果のみを見てシビアに審査したいと思います」

中高生31名、9チームによる9つのアイデア

 会場は120名が着席できるプレゼンテーションルームです。

株式会社JERAや一般社団法人 教育環境デザイン研究所(CoREF)のほか、中高生の保護者など多くの大人が聞き手に回るなか、9チームはモニターに用意した資料を提示しながらプレゼンを行いました。

 各チームの発表概要は以下の通りです。(()内はメンバー自らが命名したチーム名)

発表順1:Fチーム(Found)

 日常のエコのみならず「エネルギー」や「環境への影響」に関する知識と理解を「検定」として展開し、知ることへの意欲を高めてもらうアプローチ。

発表順2:Dチーム(ドストエフスキー)

 簡単にアクションできるものとして「節電」に着目。皆で一斉に節電したくなる「日」を定め、電車広告などを活用して促していくアプローチ。

発表順3:Hチーム(Hey,ちきゅう!)

 新たに「ロゴ」を作成。温暖化防止に取り組む企業やひとの証しとして活用し、企業が自由に使えるようにするなど参加者を増やしていくアプローチ。

発表順4:Aチーム((Na)^3)

 地球温暖化防止策について、退屈なお勉強から「エピソード記憶」に変えるため「体験型演劇」を活用。子どもたちが演劇をする仕組みをつくり、保護者からも注目を集めていくというアプローチ。

発表順5:Iチーム(鯱もなか)

 より身近なところにある地球温暖化とその対策に着目させるための「LINEスタンプ」を作成。日常での利用のほか、企業などとのコラボも促すアプローチ。

発表順6:Bチーム(使う側より作る側が強い)

 地球温暖化の当事者にならざるを得ない小学生に意識を持ってもらうため、全国規模での古着交換会を実施。身近さや楽しさをきっかけにしていくアプローチ。

発表順7:Gチーム(めぎとば)

 ターゲットを小中学生に定め、小学生向けの絵本を中心コンテンツとして作成。中学生には小学生に対する読み聞かせを授業の一環として展開、図書館などにも配架し、子ども間で関心を継承させていくというアプローチ。

発表順8:Eチーム(良い)

 地球温暖化防止策として誰もが行える小さなアクションを「取り組みやすさ」と「CO2削減への貢献度」でマッピングし、複数のアイデアを提示。何から手をつけられるかを示していくというアプローチ。

発表順9:Cチーム(ショートケーキ)

 親子で参加できるエコバック制作ワークショップを中心に展開。直接的なビニール削減効果のほか、企業を巻き込みながら素材として古着の提供を受けるなど、周辺の関心を広めていくアプローチ。

審査・講評と「明日以後に向けてのメッセージ」

 全9チーム、およそ4時間にわたるプレゼンテーションを受け、審査員らはその内容に対する感嘆を伝えるとともに、参加した中高生へのメッセージを伝えました。

 その内容は単に努力や学びを称賛するものではなく、次世代を担う中高生らへの真剣なアドバイスを含むものとなりました。

一般社団法人 教育環境デザイン研究所(CoREF) 白水始氏

 「同じテーマ、同じ学びを起点にしながら、こんなにも多くの考えが生まれるかという驚きのある充実のプレゼンだった。9チーム全てが、みんなで考える、みんなが自分の考えを言葉にしていくという大事なプロセスを行っていたと感じる。一方でこういったアイデアを “受け取ったひとにアクションさせる” のが難しい。様々な企業や自治体がみんなやっている、みんな挑戦しているが、なかなか成果が出ないのが現状でもあると思う。それをどうするか、発表して終わりではなく突き詰めてもらえたら嬉しい」一般社団法人 教育環境デザイン研究所(CoREF) 白水始氏

株式会社JERA 執行役員 企業価値創造担当 藤家美奈子氏

 「各チームの発表もよかったが、それに付随する質疑応答もとてもよかった。質問を受けて、それに答えることによってまたアイデアが広がる、そんなプロセスを体験したのではないか。私自身も JERA に新しいカルチャーをつくることを使命としているが、どうやったらひとが行動に移すかは本当に難しい。各プレゼンにはそのヒントもあったが、共に考えていけたらと思う。その一例としていくつかのチームで “企業を巻き込む” というアプローチがあったが、どんなことを企業に期待しているのか、何をしてほしいのかをもっと具体にしていけると、より実現性が増すのではないか」株式会社JERA 執行役員 企業価値創造担当 藤家美奈子氏

QuizKnock 伊沢拓司

 「明日からの皆さんが活かせることを伝えたい。まずはこのプレゼンに向けて “やりきった” ことが素晴らしい。

 プレゼンの背景にはたくさんの学ばなければならないことや調べなければならないこと、考えなければならないことがあったと思う。世界が答えを出せない困難に向けて、ちゃんとひとつの答えを用意したことに敬意を送る。

 一方で、そのアイデアでひとを動かすことよりも “伝える” ことに終始してしまったチームもあると思う。

 また、あと一歩アイデアを深くできなかったと悔いが残るチームもあったのでは。アドバイス・エールを贈るとするならば、そういうときこそ、できないと思ったときこそあと一歩踏ん張ってほしい。

 エネルギー問題や環境問題しかり、今日のようなプレゼンしかり、うまく動かせない、うまくいかないと感じたときこそ、自分の着目したアイデアを深堀りするチャンス。自分のひらめきや期待を信じ、そこを簡単に手離さない。次善の策をキレイに見せるような逃げでなく、最善策のために苦しんで考え抜くことが成長につながるはずです」QuizKnock 伊沢拓司

 各審査員の総評の後、進行の QuizKnock 田村正資から「表彰自体は目的ではない。皆さんが今後どんな行動をするかによって、今日のワークショップの本当の価値が決まる」と前置きをした上で、いくつかの賞の発表が行われました。

 株式会社JERAの名前を冠した「JERA賞」は「体験型演劇」を活用した仕組みを提案したAチームへ。表彰した藤家美奈子氏は「この手段は企業ではできない発想」だと評しました。

 「伊沢賞」は「誰もが行える小さなアクションを『取り組みやすさ』と『CO2削減への貢献度』でマッピングし、複数のアイデアを提示」したEチームへ。表彰した伊沢は「とんがっているチームを選んだ。これを元のアイデアとして、磨くひとがきちんと磨けばもっと光るだろうな、というもの」だと伝えました。

 審査員の総意として選んだ「優秀賞」は「小学生向け絵本を中心として子ども間で関心を継承させていく」ことを提案したGチームへ。審査員を代表して伊沢は「ひとつひとつの策にちゃんと意義の裏付けがあり、具体物の制作にも試行錯誤を感じた。プレゼンも、最後にこちら側が考える余地を持つ良い提案だった」とコメントしました。

Gチームが制作した絵本

 QuizKnock と JERA が協働で取り組む中高生向けの次世代教育プロジェクト「ゼロエミッションスクール」は、今後もエネルギーに関する情報発信に加えて、学生および学校関係者の皆さまとの対面型ワークショップの開催、さらには教育現場向けプログラムや教材の開発・制作も視野に入れて多角的に展開していく予定です。詳しくは特設サイト( https://zero-emission-school.jp/ ) をご確認ください。

QuizKnockとは

 QuizKnock(クイズノック)は、東大クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディア。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。YouTube( https://www.youtube.com/c/QuizKnock )チャンネル登録者は236万人を突破。(2024年11月時点)

株式会社batonとは

 株式会社batonは、ビジョンである「遊ぶように学ぶ世界」を実現するために、遊びと学びをつなげる各種サービスの運営やコンテンツの制作を行っています。 エンターテインメントと教育をかけあわせたサービスを通して、自分の可能性をひらくきっかけを提供します。

■本件に関するお問い合わせはこちら

株式会社baton 広報チーム

Email:qk_media@baton8.com

■会社概要

社名:株式会社baton

設立:2013年10月

代表取締役:衣川洋佑

コーポレートサイト:https://baton8.com/

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

Most Popular

Recent Comments