日本一郷土芸能団体数の多い岩手県、かの宮沢賢治も記した童話「鹿踊りのはじまり」。鹿踊りの街・花巻から郷土芸能の未来を担うための事業を始動。
2024年9月2日、株式会社小彌太(読み:こやた、本社:岩手県花巻市、代表取締役 小瀬川弘樹、以下「小彌太」)は、郷土芸能事業「雷太」をリリースしました。雷太を通じて、郷土芸能の継承活動および更なる発展を目指し、郷土芸能団体をサポートしていきます。
郷土芸能事業「雷太」とは
小彌太は既存事業である染色事業においてお祭りや神社の幕物、郷土芸能の衣装の製造を行なってまいりましたが、その中でお客様からのお困りごとを解消するべく3Dスキャナー・3Dプリンターを導入し、作り手の不足している鹿頭の製造に取り組むことにしました。鹿踊りに限らず鬼剣舞、神楽、虎舞と多くの郷土芸能のツール製造・衣装製造に寄与できると考えております。また地域に土着した弊社だからこそ出来る郷土芸能の発信活動を通じて、担い手不足の郷土芸能団体の仲介者になれるのではないかと考えています。岩手・花巻から染め屋の魂と地域の文化を担い、後世に紡いでいく事業と出来るよう精一杯取り組みます。
※販売価格などは各団体の仕様・サイズによって変動しますのでお問合せ下さい。
営業部長・小瀬川雄太 コメント
私はこれまで、郷土芸能とは無縁でした。鹿踊りも鬼剣舞も神楽も30歳になるまで見た事がありませんでした。花巻まつりや北上芸能まつりなどもほとんど行かず、思い出があるのは小学校の頃、花巻まつりで子供神輿を担いだのが最後ぐらいです。中学高校は部活と勉強に追われ、大学と就職は県外で、結局関わりが無いままここまで来ました。
しかし家業に戻ってきて、いきなり郷土芸能衣装を作る側になりました。何も分からない自分が感じたのは、衣装の鮮やかさとカッコ良さ、模様の多種多様さ、そして何より団体の多さです。こんなに多くの人が郷土芸能に携わっているんだ、こんなに多くの種類があるんだ、と知りました。
一方、団体の方とお話しする中で、色々なお困りごとを聞きました。作り手が減っている、継承する人がいない、お金が足りない等々。コロナ禍により活動休止となってしまった団体もあると聞きます。岩手が誇る豊かな郷土芸能を絶やすわけにはいかない。そうして芽生えてきたのが、郷土芸能を継承していく活動の力になりたいという気持ちです。
「雷太」は、郷土芸能に関してのお困りごとを解決するために生まれました。テクノロジーを駆使し、新領域の商品サービスを作る。これにより雷鳴がどよめき渡るが如く、郷土芸能の世界が盛り上がる一助になれば幸いです。
今後の展望 – “郷土芸能の総合メーカー”を目指します! –
郷土芸能の衣装製造や物品販売のみならず、メーカーの製造撤退により供給不足の「ゴムわらじ」開発製造や、お土産商品の開発販売、郷土芸能に特化したメディアの運営にも着手予定です。それらを通じて”郷土芸能の総合メーカー”を目指します。これから多くの皆さまのご協力を賜りながら、長年地域に土着し多くの踊り手により継承されてきた舞と対峙し、企画・デザイン・テクノロジーによって、郷土芸能を現代に生きる人々の糧とするべく邁進して参ります。
株式会社小彌太について
【会社概要】
社名:株式会社小彌太
本社所在地:岩手県花巻市愛宕町3-12
代表:代表取締役 小瀬川弘樹
設立:1960年4月(創業 江戸天明年間)
事業内容:染物・スクリーン印刷 / 選挙用品 / グラフィックサイン等
HP:http://www.koyata.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/koyata_official/
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【雷太】
Producer:小瀬川雄太・吉浜知輝(LU-MO)
Art Director/Designer:山内遼平(grams design office)
Calligrapher:松本錦龍(松勢工房)
Photographer / Videographer:三上主馬(ARK origin)