『自分は、家族なしでは生きていけません。』(あばれる君・著/和田ラヂヲ・絵
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あばれる君の家族への想いをつづった初エッセイ
ひとり暮らしのときは家族の大切さなど考えたこともありませんでした。そんな僕に人間的な思いやりを教えてくれたのは、僕の妻と、息子たちでした――あばれる君はじめての書き下ろしエッセイ! 愛妻「ゆかちゃん」への感謝、2人の息子「ちびれる君」たちとの温かな触れ合い、アマチュア芸人時代の苦悩、プロの芸人としての手ごたえ、合格率5%の難関・気象予報士挑戦……。あばれる君の誠実でまっすぐな人柄があふれる1冊。
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妻がはじめて見せた涙で「人生、本気でやらなくては」と奮起
あばれる君と愛妻「ゆかちゃん」との出会いは高校生のとき。当時17歳のあばれる君が、福島県にある同じ高校の1学年上のゆかさんを見て一目ぼれ。「僕は人生を切り拓き助けてもらう最強のパートナーを、17歳にしてもう手に入れてしまったのです」とつづります。
大学3年生でアマチュアのお笑い団体の団員となり、芸人としてのスタートを切ったあばれる君。しかし夜な夜な繰り返される「顔面洗濯バサミ」によるリアクション練習や、団長の理不尽で厳しい指導に「これがお笑いなのか?」と疑問を持ちはじめます。
そんな中、現所属事務所のワタナベエンターテインメント開催の大学生のためのお笑い大会に出場し、審査員特別賞に輝きます。審査員のBOOMER・伊勢さんは「君は僕と同じ匂いがする」とコメント。そのまま事務所の養成所に特待生として受け入れてもらえることに。
養成所は卒業したものの、芸人の仕事だけでは食べていけない。アルバイトで稼いだお金もパチンコですぐになくなる……。家賃の支払いは、折半からゆかさん持ちになっていきます。やさしいゆかさんも「なんでお金がないの」と、ついに感情があふれてしまいます。ゆかさんがはじめて見せた涙でした。
「ハードな日勤と夜勤を繰り返し、仕事で人を支えて、家に帰っても収入が安定しない僕を支えなくてはならないのは本当にかわいそうだなとそのときはじめて思いました。恥ずかしながら、それまで人の気持ちを考えるなんてことはまったく頭になかったのです。ゆかちゃんの夢まで俺が背負ってるんだから働いてくれという傍若無人な発想でした。ゆかちゃんのやさしさも限界に近づいていました。そのとき、自分の人生、本気でやらなくてはいけないと気づくのです。」(「ゆかちゃんが泣いた」より)
人の気持ちを考えることができていなかったあばれる君に、人間的な思いやりを教えてくれたのは妻のゆかさんでした。家族とのふれあいの中で、なによりも家族を大切にする想いが育まれていきます。その想いが『自分は、家族なしでは生きていけません。』にはストレートに、誠実につづられています。
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2人の息子たちの子育てエピソードも満載
子育てのエピソードも、このエッセイの読みどころ。
あばれる君は、7歳の長男と2歳の次男をもつパパでもあります。
子どもが生まれたことは、あばれる君の考え方や生き方を大きく変えたそうです。
「子どもが生まれる前は、自分自身を世に知らしめることが最大の目標で、自分の好きなことで時間を埋めていくことしか頭になかった。今は、大袈裟だけど残された寿命でどれだけ子どもと一緒に楽しい時間を共有できるか、感動を一緒に味わえるかが生きがいです。」(「今の僕の生きがい」より)
「兄弟で、キャンプとか旅館とか遊園地とか、いろんなところに連れていきたい。僕が経験して乗り越えてきたピンチの乗り切り方もできる限り伝えたい。」(「今の僕の生きがい」より)
7歳の長男は野球に夢中。あばれる君は、朝5時に起きて一緒に朝練に行ったり、週末は少年野球チームのコーチをしたり。2人きりでロサンゼルスへ旅行し、オフシーズンのドジャースタジアム見学した際には、大谷翔平選手を見かけるという奇跡もエピソードも……。お子さんとのふれあいを楽しんでいる様子が伝わってきます。
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世界遺産検定挑戦や気象予報士試験挑戦のエッセイも
あばれる君は、大学在学中に中学社会科と高校世界史の教員免許を取得していたり、合格率30%の世界遺産検定1級に合格したりしている一面も持っています。一歩一歩努力して結果を出す姿には励まされる読者も多いはず。現在は、合格率約5%と言われる気象予報士試験にも挑戦中。そんな難関に立ち向かうエッセイも収録しています。
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漫画家・和田ラヂヲさん描きおろしイラスト「あばれる家の日常」も10点収録!
エッセイの合間に挟まれる「あばれる家の日常」。あばれる君の文章と和田ラヂヲさんのタッチが絶妙にマッチ。文章だけでなくイラストも楽しめます。
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斎藤工さん、アルコ&ピース平子祐希さんも絶賛!
えっ、嘘だろ? 知らぬ間に目が潤んでいる…
いや、そんなはずはない…あれ…暖かい…
――斎藤工(俳優)
読み終えた後、きっと家族を、そして日常を
力いっぱい抱きしめたくなる。僕がそうなったように。
――平子祐希(アルコ&ピース)
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5月25日(土)には発売記念サイン会をSHIBUYA TSUTAYAにて開催!
先月リニューアルオープンしたばかりのSHIBUYA TSUTAYAにて、発売記念サイン会を行います!あばれる君がその場でサインを入れてお渡しします。サイン会にはイベント参加券が必要となります。
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<サイン会情報>
●日時
2024年5月25日(土)14:00~
●会場
SHIBUYA TSUTAYA 8F
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町21-6
https://shibuyatsutaya.tsite.jp/
●集合場所
SHIBUYA TSUTAYTA 6F エレベーター横非常階段
●対象商品
『自分は、家族なしでは生きていけません。』
価格:1,540円(税込)
~イベントお申込み詳細は下記リンクよりご確認くださいませ~
https://shibuyatsutaya.tsite.jp/article/203.html
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収録エッセイは42本! 目次紹介
あばれる君本人による、オール書き下ろしです。
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書誌情報
『自分は、家族なしでは生きていけません。』
著者:あばれる君
絵:和田ラヂヲ
発売年月:2024年5月
定価:1540円(10%税込)
出版社:ポプラ社
書誌ページ:
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008456.html
Amazonページ:https://amzn.to/3KatrvK