全国学生オンライン演劇祭優勝記念公演、トイレの中から「本当の愛とはなにか」を伝える気鋭作品
学生の声からはじまった 『全国学生オンライン演劇祭』の優勝記念。学生演劇の新境地へ
2020年10月に始まった『全国学生オンライン演劇祭』。始まりは「今年は文化祭も中止になってしまいました」という学生からの一通のメッセージでした。コロナ禍に生まれた劇団ノーミーツだからこそ、こんなときだからこそ失われた青春の一コマをオンライン演劇という形でサポートすることはできないかと考え、学生たちの有志メンバーとともに企画し実施してきました。予選では87作品・総上演時間1500分を超える学生たちの作品が集まり、それぞれが想いを持ってこの世界初のオンライン演劇祭にぶつかってきてくれました。その中から厳正な審査のもと5チームを決勝に選ばせていただき、決勝生配信では、立教大学生チームの『劇団ふむふむ』が一画面の中で聞こえる音のみで展開していく演出で多くの人の心をつかみ、技術部門賞・俳優部門賞・観客賞も同時に受賞し、最優秀賞を勝ち取りました。また、唯一敗者復活から這い上がったチームでもあり、メンバーの8割が大学4年生ということからメンバー全員で最後の想い出ができたと涙ながらに喜び、「夢のような時間だった。これからもたくさん演劇をやっていきたい。」とコメントしました。
そしてこの度、優勝記念公演として、ノーミーツと一緒に作品を制作し、公演を行います。公演タイトルは、『トイレ天使物語』。トイレに宿る天使を扮する主人公が、キャッチーな世界観と共に、「本当の愛とはなにか?」を問う作品です。一つの画角を生かしたアイデアで優勝した劇団ふむふむとノーミーツのコラボレーションによってどんな作品が出来上がるのか、最優秀賞を受賞した劇団ふむふむの新しい挑戦をお楽しみください。
■公演概要
タイトル :『トイレ天使物語』
上演日程 :2021年12月18日(土)、19日(日)
※開場:19:30/開演:20:00
※上演時間:約90分 を予定
配信方法 :オンライン劇場ZA
配信URL:https://za.theater/events/hmhm (近日公開予定)
料金 :無料
脚本・演出 :橋脇ななみ(劇団ふむふむ)
出演:オツハタ/渡辺芳博/上谷圭吾/小川理沙/橋脇ななみ/早川緋奈乃/角田拓紀/萩原汐音/河尻流音
企画・制作 :劇団ふむふむ・ノーミーツ
■あらすじ
この世には、日本全国の都道府県ごとに存在し、互いに出生率を競い合う「天使会」が存在する。
所属する恋のキューピッドたちは、自分達の天使会に貢献すべく奮闘する日々。
そんな中、400年の栄華を誇っていたはずの東京天使会の成績は下がるばかり。
東京天使会に所属するおちこぼれキューピッド・テツオは、まともにカップルを成立させたことがないためにとうとう追い出されそうになってしまう。
そんなテツオに東京の神から与えられた最後のチャンス。
それは、人間界に降り、1組でもカップルを作ること。
しかし、やる気に満ち溢れて下界に行ったテツオが宿ったのは居酒屋のトイレだった。
訪れるのは失恋ややけ酒をする人間ばかり。
期限が刻々と迫るなかで、二組のカップルが現れ、テツオに大きなチャンスが訪れる。
浮かれたテツオは一生懸命アドバイスをし応援するも、なんだか一筋縄ではいかないようで……?
この恋、上手くいきますか?
劇団ふむふむとノーミーツがお送りする、すべての恋する人への物語。
■劇団ふむふむとは
劇団ふむふむの創設は2018年秋。初公演は、2019年の1月でした。
初期創設メンバーは、当時大学2年生。立教大学演劇研究会の同学年です。
これまで『ふむふむ、1回目ね。』『ふたり』と上演をしてきました。そして2021年3月、全国学生オンライン演劇祭にて『ふむふむ家電カスタマーセンター』を上演しました。
劇団ふむふむは新たな色を作り出しています。学年も場所も飛び越えて。“ふむふむ“と考える時間を大切にして。
大学生だった私たちも気がつけば社会人。2021年最後に舞う劇団ふむふむをお楽しみください。
■劇団ふむふむメンバーコメント
・橋脇ななみ(劇団ふむふむ)/脚本・演出・出演
【プロフィール】
24歳、東京都出身
立教大学演劇研究会2020年度卒学生時代は主に役者・衣装・脚本演出。ワガママ放談で迷惑かける最低野郎でした。今回も迷惑千万です。劇団ふむふむでは宴会担当。
【コメント】
テレビの制作会社に入ったせいで多忙すぎて今にも天使になりそうです。
今回の公演ではZoom演劇の新たな切り口をお魅せできればと思っております。
加えて、天に召されるほど忙しくても面白い演劇が作れるんだということを示し、これから社会人になる皆さまを勇気づけられたら超嬉しいです。もちろん私一人では到底無理で、素晴らしい仲間あってのことですが。一緒に演劇作ってくれた皆さん、愛してます。
・小川理沙(劇団ふむふむ)/舞台監督・準主演
【プロフィール】
23歳、山口県出身。立教大学演劇研究会2020年度卒
劇団ふむふむでは舞台監督・役者として活動
趣味:キャラクターグッズ集め
特技:スマホのフリック入力
夢は詩集を作ること!
【コメント】
劇団ふむふむ、大きくなってやってきたぞ〜!今回の作品で改めて思い出した感情がいっぱいありました。数年飲んでいなかったお酒のことも、少し愛おしく思いました。
観てくださる方々にも天使が舞い降りますよう、精一杯パワーを込めます!
■ノーミーツメンバーコメント
・梅田ゆりか/企画・プロデュース
【プロフィール】
1996年生まれ。大学4年間を演劇に捧げ、演劇のクラウドファンディングをきっかけに、リアルの場で挑戦するため新卒フリーランスでイベントディレクターに。webメディアやブランド主催のリアルイベントに従事。その後営業職へ転身。現在は劇団ノーミーツで舞台監督・プロデュースを行っている。
【コメント】
2021年3月28日、全国学生オンライン演劇祭、決勝生配信からはや9ヶ月。
あのとき、『ふむふむ家電カスタマーセンター』から受けたあの衝撃を上回るものをお届けできるよう、
劇団ふむふむとノーミーツでせっせと準備を進めています。
ふむふむだけでも、ノーミーツだけでも作れない、そんな作品ができつつあります。
一体、どんな作品になるのか。ぜひ、当日ご観劇ください!
【プロフィール】
1993年生まれ。俳優。ノーミーツ作品に1作目から出演。主な出演作品:天才てれびくんhello,『モテたいゲンタ、ものがたり』/にこスマ TVCMナレーション/スーツカンパニーTVCM『0kcal SHIRT』/サントリー『黒烏龍茶』/バラエティ番組『フェイスマ』など
【コメント】
全国オンライン演劇祭の激闘を制し、驚きと感動の熱狂でもって勝利の栄冠を勝ち取った劇団ふむふむが、師走の慌ただしさとともに旋風を巻き起こしながら再来します。ふむふむは例えるなら、目の前にぶら下げられたニンジンはもう食べてしまったのに、なおもスピードを増して走り続ける馬の群れのような劇団です。天使も蹴飛ばすその勢いに、皆様を巻き込みたい。ぜひご観劇いただいて、群れの一員になってください!
・松永夏紀(きゅんくん)/美術監修
【プロフィール】
「人間とメカがゼロ距離で近づいた際に人は何を思い感じるのか?」を明らかにするため、2014 年よりウェアラブルロボットの開発を開始。 2018年よりウェアラブルロボットと人のインタラクションについて深めるため修士課程に進学。修了後もATRの連携研究員として研究を進めている。
【コメント】
ふむふむ、演劇祭で衝撃を受けました。観劇者への面白さの配慮が、しっくりきたんだと思います。そのふむふむが、この題材をテーマに!?という驚きはありました。ふむふむらしい観劇者への思いと、選んだテーマの重厚さ。その出会いがどう完成するのか楽しみにしています。ディティールに美術として貢献できますよう。
・佐藤瑞葉/宣伝プロデューサー
【プロフィール】
1999年生まれ。明治大学文学部に在学。
【コメント】
今回の作品は、優勝作品とはまたひと味違った、驚きあり、笑いあり、人情ありの楽しい作品となっています。
本作が多くの人に勇気を届けると共に、学生たちの表現活動への応援や学生自身の創作意欲へと繋がる一作となれば幸いです。
劇団ふむふむの溢れるパワーを感じながら、ぜひご観劇ください。
まだ出会ったことのない、新しい物語を生み出すストーリーレーベル。脚本家、映像監督、エンジニア、テクニカルディレクターなど様々な出自のクリエイターが集まり、2020年4月9日に結成。これまでに演劇、ドラマ、番組、映画など50以上の物語を生み出す。代表作に『門外不出モラトリアム』、サンリオピューロランドとの共催公演『VIVA LA VALENTINE』、リアル脱出ゲーム『最果てのミステリーサーカスからの脱出』脚本、カップスター生誕46周年記念作品『名探偵よだちゃん』など。これまでに、ACCゴールド、メディア芸術祭優秀賞、岸田國士戯曲賞最終選考ノミネート、AMDアワードなど受賞。
公式Twitter:https://twitter.com/nomeets_