特別防犯支援官の伍代夏子氏が山形市長、山形銀行頭取と意見交換 AK48 向井地美音氏、佐藤綺星氏が山形県の学校で啓発、「家族にメール大作戦」実施
この度、特別防犯支援官の伍代夏子氏、AK48 向井地美音氏、佐藤綺星氏が山形県を訪問、山形県の特殊詐欺被害防止のため広報啓発活動を行いました。
■伍代支援官「留守番電話サービスや、防犯機能付き電話などを使用し、知らない相手からの電話に出ないことが一番の対策です。」
山形市役所で山形市長の佐藤孝弘氏との懇談後、取材に答えた伍代支援官は、特殊詐欺被害の被害を減らすための対策を訊かれ、
「現在は様々な手口がありますが、オレオレ詐欺から始まった特殊詐欺は、多くは知らない相手からの固定電話にかかってきた電話に出ることが被害のきっかけとなっています。ですので、なるべく電話に出ないようにする、知らない相手からの場合はすぐに切る、警察や家族に連絡する、などの対策が有効です。ですが、つい電話に出て話を聞いてしまうこともありますので、物理的に知らない相手からの電話に出ないことが一番の対策になります。常に留守電話設定にしておくことや、防犯機能付きの電話機もありますので、積極的に使っていただきたいと思います。」と述べ、固定電話の対策の必要性を訴えました。
その後、山形県の3世代同居率の高さについて訊かれ、「三世代同居率が高いことは、我々SOS47が推し進めている『家族の絆作戦』、おじいちゃんやおばあちゃんが被害に遭わないよう子供・孫世代の家族みんなで守ろうという訴えを、すぐに実行していただけるのではと期待しています。県民の皆さんが一丸となって、全国の模範になっていただき、特殊詐欺被害ゼロを目指しましょう。」と訴えました。
その後、山形銀行本店を訪れ佐藤英司頭取と懇談、本店営業部を視察し、来店者に固定電話対策を呼び掛けました。
さらに合流したAKB48 向井地美音支援官、佐藤綺星支援官とともに、山形県警察本部長と懇談を行い、山形県での特殊詐欺被害の現状確認と、被害ゼロを目指すための対策について述べました。
■向井地支援官「今日学んだことを忘れず、家族や友人とコミュニケーションを取って、特殊詐欺被害を防止していただければと思います。」
■佐藤支援官「皆さんのおじいちゃんおばあちゃんも、私たち家族も、安心できるような対策を考えましょう。」
懇談後、AKB48 向井地美音支援官と佐藤綺星支援官は、山形市立商業高等学校と山形大学を訪れ、特殊詐欺被害防止についてと、犯罪実行者募集についての2つのテーマの理解を深めるべく、学生らに特別授業を行いました。
特殊詐欺の被害に遭わないための対策について、両支援官は
向井地支援官「特殊詐欺の中でも、架空料金請求詐欺は、犯人がメールやSMS(ショートメッセージ)などで、携帯電話の料金が支払われていません、高額当選金が当たりましたなどと、人の不安や欲に付け込んで騙そうとします。また、最近山形県内でも被害が非常に多くなっているという『サポート詐欺』は、パソコンなどでインターネットを見ている最中に発生します。有名なニュースサイトを見ているときに発生したというケースもあり、油断できません。どう対処していいかわからないときは、一人で判断せず、必ず家族や警察に相談してください。」
佐藤支援官「『コンビニエンスストアで電子マネーを買って支払え』と要求してくるケースが多くなっています。皆さんも身に覚えのない料金請求、そしてコンビニエンスストアで電子マネーを買って支払えなどと言われたら、架空料金請求詐欺かもしれませんので、必ず家族や警察に相談してください。『サポート詐欺』は、高齢者だけでなく、若い人も被害に遭っています。パソコンを操作している際に『ウイルスに感染した』という画面が表示されたら、まずは焦らずパソコンを再起動してみてください。多くの場合は元通りに復旧するはずです。焦って画面に表示された電話番号に電話をしてしまうと、犯人につながって言葉巧みに騙されてしまいます。」
と注意喚起を行いました。
また、学生からも特殊詐欺被害に遭わないための意見が発表され、「被害に遭わないためには、本物がどういった表示が出るのかを確認し、偽物かどうかを見分ける」「この特別授業に参加し聞いた話を、自宅で家族と話し情報共有する」といった声が上がりました。
その後、特殊詐欺の被害に遭わないための対策として、山形県警が実施している「迷惑電話防止機能付き固定電話機への買い換えキャンペーン」、NTT東日本の「ナンバー・ディスプレイ」「ナンバー・リクエスト」の高齢者無償化対策、さらに「国際電話の利用休止」の3つを紹介、その後おじいちゃんやおばあちゃんをはじめとする家族へ、特殊詐欺被害に遭わないために、子・孫世代から親・祖父母世代にSMSやメールで被害防止のポイントを伝える山形県発祥の取り組み「家族にメール大作戦」を実施、参加した学生全員が家族に自分の言葉で注意喚起を促すメールを一斉に送信しました。
続けて、SNS上で「高額バイト」等の言葉で仕事の内容を明らかにせずに、犯罪の実行役を募集する投稿について、両支援官は
向井地支援官「一度加担してしまうと『やめたい』と思っても脅されてやめられない、逮捕されるまでやめられなくなります。犯罪者グループは、雇った人間はすべて『捨て駒』として扱います。最後に待ち構えているのは、重い刑罰だけです。甘い話に乗らないようにしてください。」
佐藤支援官「求人広告を見る際は、『高額バイト』『即日入金』『書類を受け取るだけ』など、一見好条件に見える求人情報には注意してください。世の中には、そんなにうまい話はありません。怪しいと思ったら、『一回だけなら大丈夫』などと一人で判断せず、家族や警察に相談してください。」
と述べ、身近に潜む犯罪実行者募集に応募しないよう、学生たちに訴えました。
最後に、こうした犯罪実行者募集に手を出さない誓いとして、会場全体で唱和を行い、特別授業を終了しました。
【開催概要】
■催事名 :山形県警察本部 広報啓発
■実施日 :2023年11月24日(金)
■実施会場 :山形市役所、山形銀行本店、山形県警察本部、山形市立商業高等学校、山形大学 小白川キャンパス
■出席者 :警察庁 特別防犯支援官 伍代 夏子氏
〃 AKB48 向井地 美音 氏、佐藤 綺星 氏