「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。
この度、特別防犯支援官の松本利夫氏が、警視庁高尾警察署・高尾防犯協会・高尾母の会主催の特殊詐欺被害防止キャンペーンに出席、拓殖大学チアリーディング部の防犯ボランティアの学生と一緒に、クイズを交えながらオレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺被害防止について、来場者に向け広報啓発活動を行いました。
■松本支援官「特殊詐欺被害の防止には、自宅の固定電話に対して、常に留守番電話設定にしていることや、ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの契約が非常に効果的です。NTTをご利用中で70歳以上、または70歳以上の方と同居の世帯は無償でサービスを受けられますので、ぜひお申し込みください。」
高尾警察署管内の特殊詐欺被害状況は、今年令和5年の9月末現在、被害件数は25件、被害額は約1憶3800万円となっており、昨年令和4年の同時期と比べ被害件数は7件、被害額は約9000万円増加しています。
この状況を受け、松本支援官は、「非常に多いですね。高尾と聞くとのどかな印象がありますが、特殊詐欺の被害に遭っている方が増えているということで、皆さんの大切な財産を守るため、これから行うクイズを通して、特殊詐欺被害の防止に役立つ知識を身につけて帰っていただきたいです。」と述べました。
その後、○×クイズを通し、
・オレオレ詐欺の被害は、様々な特殊詐欺の手口が増えている今でも減っておらず、家族の窮地を狙う卑劣な犯罪であり、もし家族からお金が必要という電話がかかってきた際には、必ず家族本人と確認を取ること。あらかじめ合言葉を決めておくことも非常に有効。
・ATMで医療費や保険料などの還付金を受け取ることはできないうえ、市役所の職員が電話でそのような案内をすることも絶対にありえない。ATMで残高照会をさせてくることも多く、どのような電話であっても預貯金残高を相手に教えないこと。
とオレオレ詐欺と還付金詐欺についての注意喚起を行い、「もし携帯電話で話をしながらATM操作をしている方を見かけたら、声をかけて通話を止めてあげてください。皆さんの力で還付金詐欺の被害者を一人でも減らしましょう。」と被害防止への協力を求めました。
続けて、
・パソコンを使用している際、突然警告音が鳴り画面に「ウイルスに感染しました」などと表示が出て、画面が消せなくなり、偽のサポートセンターに電話をかけさせ電子マネーを購入させようとしてくる詐欺について、そのような表示が出て警告音が鳴っても絶対に電話をしないこと、もし電話をしてしまっても、絶対に電子マネーを購入しないこと。
・「即日現金」「副業」「書類を受け取るだけ」といった甘い言葉の誘いに乗ってアルバイト感覚で応募してしまうと、個人情報や弱みを握られ犯罪行為に加担させられてしまう。やめたいと言っても個人情報を元に脅され、逮捕されるまでやめられず、逮捕後には刑事罰や被害者への賠償が待っていること。
とサポート詐欺と犯罪者募集について、注意喚起を行いました。
さらに、「特殊詐欺被害の防止には、自宅の固定電話に対して、常に留守番電話設定にしていることや、ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの契約が非常に効果的です。NTTをご利用中で70歳以上、または70歳以上の方と同居の世帯は無償でサービスを受けられますので、ぜひお申し込みください。また最近では、海外から特殊詐欺などの詐欺の電話がかかってくることが急増しています。海外からの電話が不要な方は、国際電話不取扱受付センターにお電話していただくと発信・着信を無償で休止することができますので、すぐにお申し込みください。」と自宅の固定電話に対する注意点を述べ、「特殊詐欺はテレビの中だけではなく、とても身近な犯罪です。皆さん自身が特殊詐欺被害に遭わないようにするのはもちろんですが、皆さんの大切なご家族、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが被害に遭わないよう、日頃から連絡を取り合いサポートして、家族の絆で家族を特殊詐欺被害から守りましょう。」と呼び掛けました。
最後に、来場者全員で特殊詐欺被害撲滅宣言の唱和を行った後、防犯啓発品の配布を行い、広報啓発活動を終了しました。
【開催概要】
■催事名 :警視庁高尾警察署 広報啓発
■実施日 :2023年10月28日(土)
■実施会場 :イーアス高尾
■出席者 :警察庁 特別防犯支援官 松本利夫 氏