芸能プロダクション・ワタナベエンターテインメントが運営する新人発掘育成機関「ワタナベエデュケーショングループ」(株式会社マニア・マニア/ 代表取締役社長 渡辺ミキ)は、2004年のスタート以来、“100人いたら100通りのプロデュース”をコンセプトに現在は6つの芸能スクールでエンターテインメントレッスンを提供し、これまでの卒業生にはハライチ、イモトアヤコ、ハナコ、四千頭身や山田裕貴、志尊淳、見上愛、Little Glee Monsterら多数のスターを輩出してきました。
今回、2023年8月19日(土)~8月20日(日)に開催したワタナベエデュケーショングループ最大規模のオープンキャンパス『WATAKO Fes2023』にて、ワタナベエンターテインメント所属の俳優・東 啓介さんと、女優・斎藤 瑠希さんを迎えたプレミアムトークショーを実施いたしました。
初日19日(土)は、東 啓介さん(以下、東さん)が登壇しました。
東さんは2012年にワタナベエンターテイメントスクールに入学し、卒業後の2013年にミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンにて千歳 千里役を演じると、その後は数々の舞台で活躍。
近年では映像作品にも精力的にチャレンジし活動の幅を広げている東さんですが、俳優を志したきっかけについて聞かれると、「10代はテニスに明け暮れていたのですが、高校入学直後に膝の怪我でテニスの道を断たれてしまって・・・そこからもっとやりたいことはないか?と探していたんです」と回想しながら、「そんな時、地元の友人が雑誌に掲載されていた事務所オーディション情報を教えてくれて、“俳優として、別の形でテニスできるんじゃない?”と言われて、その発想があったかと思いました」と意外なきっかけを語ってくれました。
その後、1年間ワタナベエンターテイメントスクールに通った経緯として、「本当に知識も経験も何もなくて、まずはレッスンを受けることが一番の近道だと思いました」と話し、スクール時代の思い出話では、「審査会というイベントがあって、そこでクラスメイトと一緒に舞台を作っていくのですが、皆が同じ方向を目指して一生懸命何かを作るっていう経験は今も印象に残っていますね」と振り返りました。
他にも、「スクールでは挨拶について厳しく指導していただきました。この業界は年齢がバラバラですが、現場に入ってまずできることが挨拶。最初のコミュニケーションになるので、今でも大事だなと思います」と教訓が活かされていることを話してくれました。
中盤では、TBS火曜ドラマ『ファイトソング』やミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に出演していた時期にマネージャーを務めていた、往陸マネージャー(以下、往陸MG)との対談形式に。
東さんは、「どちらが上、下というのはないので、友達とまではいかないですけど、それに近しいフランクな関係を築くようにしていますね」とマネージャーとの関係値について話しました。
また、「(ドラマとミュージカルを同時進行でやっていた時期)映像と舞台はやはり違うもので、最初は不安だったんです。でも、シーンの撮影を終えるたびにマネージャーが、“ここ良かったよ”“ここはこうしてみたらどうですか?”って色々アドバイスをくれました。一番身近な人がそういう風に支えてくれたのは心強かったです」と存在の大きさについて触れました。
一方で往陸MGが俳優に求められる条件について、「まずはコミュニケーション能力ですね。それと対応力が重要です。台本が出来上がっていない状態で撮影がスタートすることもある中で、柔軟に対応していくことと共演者とコミュニケーションをとれるというのは大事だと思います」と語りました。
終盤、俳優業のやりがいについて東さんは、「めちゃくちゃ大変です。決まったお給料もおやすみもないですから(笑)その代わりに、お客さんからいただく笑顔や拍手を貰えたり。ある舞台で“死のうと思っていたが、貴方のお芝居と歌を聞いて踏みとどまりました”とお手紙をいただいて、もっと頑張らないといけないし、頑張っててよかったなと。目に見えない対価をいただいています」と俳優を続けるやりがいについて話してくれました。
イベントの締めでは、「この業界はすごく目に見えないもので自分の心が満たされたり、誰かを満たしたり。一生涯の友や、師匠、第二の父・母のような人に出会えたりします。一度現場でご一緒させていただいて、その数年後に別作品で成長を見せられたりと、人と人とのつながりが深い。愛を与え、そして与えてもらいという素敵な世界です」とこれから業界を目指す人に向けてメッセージを贈りました。
翌20日(日)は、斎藤 瑠希さん(以下、斎藤さん)が登壇しました。
斎藤さんは後にLittle Glee Monsterを輩出したプロジェクト『最強歌少女オーディション2014』がきっかけでワタナベエンターテイメントスクールに入学、2019年には渡辺ミュージカル芸術学院の1期生として2年間レッスンに励み、卒業後はディズニー長編アニメーション映画『ミラベルと魔法だらけの家』のヒロイン・ミラベルの日本版声優に抜擢されるなど、女優として着実にキャリアを積んでいます。
一見、順風満帆に見える斎藤さんも渡辺ミュージカル芸術学院に入学した当初は、「私は歌が自身最大の武器だと思っていました。でも、入学後に歌も演技もまだまだなんだと思い知らされました。最初はその壁にぶつかって、一時期は歌うのが嫌になったこともありました」と知られざる苦悩を吐露する場面も。
さらに在学中を振り返りながら、「講師の方から“完璧を目指しているが、今完璧になったとして、この先どうするの?”と言われて、確かに完璧ってなんなんだろうか。それは伸び代がなくなってしまうということで、自分の中での完璧なんてものは無意味だ」と考えが変わったといいます。
この日、イベントの司会進行を当時の担任が務めており、「在学中はよく泣いていたよね」と2人で懐かしむ場面も見られました。
続いて『ミラベルと魔法だらけの家』の話題になると、「(オーディション時は)嬉しさとプレッシャーで最初は萎縮してしまって、緊張していたんです。でも、これまで受けていたオーディションを振り返った時に、自分自身をよく見せようとしすぎていて、そうじゃないなと。“一緒に仕事をしたい!”と思ってもらえるように等身大の自分を知ってもらおうと思ったら肩の力を抜いて参加できました」と回想しました。
結果を知らされたのは当時アルバイトをしていたゲームセンターの休憩中だったようで、「控室ってすごく静かな場所だったんですけど、聞いた瞬間に“ええええーーー!”と叫んでしまって、その後のバイト中はそわそわしてしまいました(笑)」と明かしてくれました。
そして、「自分の中でもディズニー作品に携わりたいという夢はあったんですが、あんまり実感も湧かないまま収録に参加して、それで映画館で初めて見た時に“あぁ、この世界に自分が存在できているんだ”って喜びと実感が沸きあがってきたんです」と笑顔を見せてくれました。
その後プロとして初舞台となったミュージカル『ヴェラキッカ』では、「ついていかなきゃと張り切りすぎて声が出なくなってしまったことがあって、次の日が来るのも怖い日々が続いたんです。でも、逆に自分の限界値を知ったことは良い経験になりました」と語ってくれました。
終盤の質問コーナーで「普段どのように練習しているのか?」と問われると、「渡辺ミュージカル芸術学院で教えてもらった発声を今もやっています!声を出すことに意識をもっていくのではなくて、重心をどこに置くのか、呼吸法、姿勢など自分の中でしかわからないことで微調整しながら行っています。自分の体の研究も発声練習の一部だと思っています」と回答。
続いて、歌う際に大切にしていることについて、「メッセージ性ですね。特にミュージカルは歌もストーリーの一部なのでただ歌うだけではダメだと思っています。歌詞を読み込むこと、曲が何を伝えたいのかをイメージすることを意識しています」と伝えてくれました。
最後に、サプライズとして2曲披露されると会場からは割れんばかりの拍手が起こり、イベントは終了しました。
[ ワタナベエデュケーショングループ 会社概要 ]
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