クラシックギター界の現世代のトップランナー朴葵姫(パク・キュヒ)は、コロナ禍以降、韓国を拠点に活動し、韓国のYouTubeチャンネルで火がつき人気を博している。
2021年にリリースした初のセルフプロデュース作品「Le Départ」はCDショップ大賞2022・クラシック賞を受賞し、朴の人気・実力が改めて認識された1枚となった。
そして2年ぶりとなる新譜として、昨年12月に韓国で開催されたリサイタルのライヴ録音盤を4月12日(水)にリリースすることが決まった。
朴が“いま惹かれているギター作品を選んだ”という今回のプログラムは、ステージだからこそ披露したい楽曲が集められ、それをライヴ録音という形で収めた、朴の現在地がわかる1枚となっている。
リリース直後の4月14日には東京・紀尾井ホールでCDと同プログラムの公演が予定されている。
◆CD情報
アルバム「The Live」
朴葵姫
発売日:2023年4月12日
品番:COCQ-85605
価格:¥3,300(税込)
◆収録内容
1.ドビュッシーの墓にささげる讃歌 (マヌエル・デ・ファリャ)
2.涙の讃美 (フランツ・シューベルト/ヨハン・カスパール・メルツ編)
3.セレナーデ (フランツ・シューベルト/ヨハン・カスパール・メルツ編)
4-7. ギター・ソナタ イ長調 Op.29 第2番 (アントン・ディアベリ/ジュリアン・ブリーム編)
I. Allegro moderato
II. Andante sostenuto
III. Minuetto : Quasi scherzo
IV..Rondo : Allegretto
8.前奏曲第2番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
9.前奏曲第3番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
10.ショーロス第1番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
11.エチュード第12番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
12-15. ギター・ソナタ Op.47 (アルベルト・ヒナステラ)
I. Esordio : Solenne
II. Scherzo : Fantastico
III. Canto : Rapsodico
IV. Finale : Presto e fogoso
ライヴ録音:2022年12月4,6,7日 JCCアートセンター(韓国・ソウル)
◆コンサート
・パク・キュヒ ギター・リサイタル 2023
4月14日(金)19:00開演
東京・紀尾井ホール
全席指定 5,000円
https://www.columbiaclassics.jp/20230414
・センチュリー豊中名曲シリーズVol.26 「新世界の生活」
6月17日(土)15:00開演 @豊中市立文化芸術センター
指揮:太田弦/日本センチュリー交響楽団/ギター:朴葵姫*
坂東祐大:ギター協奏曲(仮題/新曲委嘱)*
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
◆プロフィール
朴葵姫(パク・キュヒ) Park Kyuhee, guitar
日本と韓国で育つ。
3歳で横浜にてギターをはじめ、これまでに荘村清志、福田進一、Aピエッリ各氏に師事。
東京音楽大学を経て、2014年ウィーン国立音楽大学を首席で卒業。
2016年アリカンテクラシックギターマスターコースを首席で卒業。2005年小澤征爾指揮によるオペラ公演に参加。2007年ハインツベルグ国際ギターコンクール第1位及び聴衆賞、2008年コブレンツ国際ギターコンクール第2位(1位なし)、ベルギー“ギターの春2008”第1位(コンクール史上アジア人そして女性として初めて)、リヒテンシュタイン国際ギターコンクール第1位、12年アルハンブラ国際ギターコンクール第1位&聴衆賞、14年ポーランドのJan Edmund Jurkowski記念ギターコンクール2014優勝。他多くの主要国際ギターコンクールで優勝・受賞。N響、都響、読響はじめ多くのオーケストラと共演を重ねる。
録音は「スエニョ〜夢」、「ソナタ・ノアール」(フォンテック)、「スペインの旅」「最後のトレモロ」、「Saudade-ブラジルギター作品集-」「FAVORITE SELECTION」「Harmonia-ハルモニア-」(日本コロムビア)リリ-ス。いずれも異例のヒットとなり、多数レコード芸術誌特選を獲得している。2020年デビュー10周年を記念した初のセルフプロデュースアルバム「Le Départ」を制作し、第14回CDショップ大賞2022・クラシック賞受賞した。
欧米、韓国、台湾他国内外のギターフェスティバルへ招かれるなど世界的にも注目を集める。
2020年11月逝去したギター名のダニエル・フレドリッシュのギターを愛用。