ABCラジオは、2月19日(日)に、「上方落語をきく会」を開催します。
「上方落語をきく会」は、1965年(昭和30年)12月に第1回の公開録音を行って以来、現在まで続く上方落語で最も長い歴史を誇る落語会です。これまでに「1080分落語会」や」「しごきの会」など、ファンの間で後世の語り草となる数々の高座を生みだしてきました。今回もラジオで生放送を行うほか、オンライン配信も行われます。
通算121回目となる今回は大阪の国立文楽劇場から昼夜の2公演を行います。
12時半開演の昼の部にご出演の皆さんは、笑福亭松喬さん、桂南天さん、林家菊丸さん、笑福亭たまさん、桂三実さん、桂りょうばさんです。
令和3年度の文化庁芸術祭・大衆芸能部門で大賞を受賞した松喬さんと、昨年末に令和4年度の大賞を受賞した菊丸さんの大賞受賞者リレーを始め、「上方落語をきく会」ではお馴染みの南天さん、たまさん、りょうばさん、第17回繁昌亭大賞の新人賞を受賞された桂三実さんら個性あふれるメンバーが登場します。
めでたい時は頑張ってやってもらったらいい
今回、当日の総合司会で、ABCラジオの落語番組「日曜落語~なみはや亭~」で席亭(案内役)をつとめる伊藤史隆アナウンサーが、昼の部に出演される笑福亭松喬さんと林家菊丸さんにお話しを伺いました。
48歳の大抜擢で芸術祭大賞を受賞
林家菊丸(以下、菊丸) 林家菊丸です。こんばんは。よろしくお願いいたします。
笑福亭松喬(以下、松喬) よっ、日本一! 名人! 大賞受賞おめでとう!
伊藤史隆(以下、伊藤) そうなんです。菊丸さんが令和4年度文化庁芸術祭の大賞を受賞されたということで。
(菊丸) 大衆芸能部門の大賞をいただきました。今日、贈呈式でした。
(伊藤) どんな感じでした?
(菊丸) 東京から文化庁長官がいらしていたんですけど、大寒波で、(新幹線が止まっていて)飛行機なら来れたので間に合ったとか。そういう中でスタートしたんですけど、本当に終始なごやかでした。僕、初めての文化庁芸術祭の贈呈式なのですが、噺家として一つ評価していただけたんだと今しみじみ感じているところなんです。松喬師匠は昨年大賞を?
(伊藤) そう、令和3年度の大賞受賞者が松喬さんです。だから3年度、4年度大賞のお二方が今、このスタジオに揃っていらっしゃるということです。
(松喬) 菊丸さんは、今いくつですか?
(菊丸) 48歳です。
(松喬) 48歳!? もう、大抜擢ですから! 初めてなんですよね? 新人賞とか、優秀賞とかと段階があるんですけど、そうじゃなしに、いきなり大賞?
(菊丸) そうなんです。
(松喬) もう、上方落語協会会長にしよ! あと、喜楽館の館長も!
(伊藤) ハハハ!
(松喬) もうもう、それくらい素晴らしいことで。
(伊藤) 去年、授賞式の思い出を松喬さんがこのスタジオでお話しくださって、文化庁長官って、今、菊丸さんが何気なくおっしゃいましたけど、みなさん、よくご存じの方が文化庁長官なんですよね?
(松喬) そうなんですよ。都倉俊一さんなんですよ。
(伊藤) ねぇ、作曲家の。
(松喬) 「UFO」、それから「ペッパー警部」も都倉俊一さん。
(伊藤) そうそうそう(笑)!
(菊丸) あー!
(松喬) あ、ご存じなかったですか?
(菊丸) いや、今言われて、そうだと思いました。
(松喬) そう思たでしょ? 桂吉の丞くんは去年優秀賞だったので一緒に授賞式に行ったんですけど、知らなかったって。誰なんですかって。「お前、都倉俊一知らんのかいー!」って言うたくらい。時代の違いですけどね(笑)。
それぞれのこだわり
(伊藤) 今回の芸術祭の大賞受賞というのが、菊丸さんは四代目林家染丸さんに入門されまして、芸を磨いてこられて、今回、ちょっとこだわりを持った独演会をやりまして、それが評価されたということですね?
(菊丸) 本来ですと、この世界は師匠の芸を受け継ぐというのが一番きれいな流れなんです。林家染丸一門と言いますと、日本舞踊や浄瑠璃の素養を生かした、そういう芝居、音曲をやってこそ染丸一門ではないかということですし、兄弟子たちはそういうのをしっかりやってる。私もそっちも勉強させてもらってるんですけど、そうじゃないところの部分の方の落語も好きでして、どっちかというとはんなりした芸風の染丸一門なんですが、がらりと変えて、今回はそういう芝居音曲とはまったく違う、侍の出てくる噺ばっかりを3席集めました。
(松喬) 何やったんでしたっけ? 「井戸の茶碗」がトリですよね?
(菊丸) 「井戸の茶碗」、「二番煎じ」、「癪の合薬」です。
(松喬) ハメモノは「井戸の茶碗」で? まったくなし?
(菊丸) いえ、「癪の合薬」の冒頭でちょっと入るくらいで。
(松喬) あー、それは珍しいですよね。
(菊丸) あとは完全に素の噺で。
(松喬) そうですか。
(伊藤) 本当にそうですよね。落語って、この人と思って師匠の門を叩くわけで、染丸師匠には染丸師匠の特長がおありで、松喬さんは先代の松喬さん、そのお師匠さんの六代目笑福亭松鶴師匠の色があって、米朝一門には米朝一門の色があってみたいな感じでファンも楽しんでいるんですけど。今回、あえて菊丸さんは違うところへ踏み出して行ったことで評価されたという。
(松喬) それは素晴らしいことやと思いますよ。
(伊藤) でも、去年の松喬さんは逆に、六代目松鶴、六代目松喬と続く「らくだ」を演じられたことによって、芸術祭大賞を受賞された。
(松喬) 去年の私のコンセプトは「ハメモノはやめよう」ということで、いっさいハメモノを入れなかったです。
(伊藤) 上方落語だけど、その特長であるハメモノを入れない?
(松喬) クリスマスのドラマは山下達郎の「クリスマス・イブ」の曲を入れたら、誰でも上手に見える。だから、「ハメモノは一切やめよう」と言うて、三味線のはやしや香穂さんが暇な独演会でした(笑)。ハメモノは一切入れませんでした。
(伊藤) 私はABCラジオの「日曜落語なみはや亭」で噺家さんの思いを聞いて、リスナーさんにお届けしています。だから去年の松喬さんのこだわり、今年の菊丸さんのこだわりを聞くと、やっぱり芸をお持ちの方々が演じた会はしっかり評価されるんだなあと、2年続けて思いましたけどね。
(松喬) あのね、林家小染さんに聞いたことありますけど、昔、まだ染丸師匠がお若い頃、菊丸さんが入ってたかどうかわからないですけど、みんなでワゴン車を借りて、海水浴に行ったんですって。日本海に。その時に、海水浴行く間、ずっと車の中で長唄聞いたって言いますねん(笑)。そういう一門なんです。
(菊丸) そういう師匠です。
(松喬) あのね、今から海水浴しようっていうのに、長唄聞いて、海辺行って、さぁ泳ごうかとはちょっとならん(笑)。でも師匠、お好きなんですよね?
(菊丸) 普段から芸事漬けの人なんで。それで僕らもしっかり基本を教えてもらったというのもあるんです。
新しい菊丸だなって思ってもらいたい
(菊丸) 僕も数年前まで結構、芸術祭にエントリーしてたんです。でも、なかなか賞をいただけなかったんです。それまではやっぱり林家染丸一門らしく、芝居噺を1本入れたりですとか、パッと見てわかる、「いかにも芸術性の高い芸をしてるな、この人は」っていう噺を出して、審査員の先生のことも意識しながら独演会をやっていた感があったんです。審査員にいいように評価してもらいたいって。でも今回、「井戸の茶碗」と「二番煎じ」を選んだのは、僕の落語会、独演会に毎年来てくださっている常連のファンの方をいい意味で裏切りたい。つまり、新しい菊丸だなって思ってもらいたいっていう。ほんとに審査員のことは今回、あまり意識してない。取れないと思っていましたから。取れなくてもいいやって、今回で最後の文化庁芸術祭ですし。審査員のことを正直意識しなかったら、逆に評価していただいた。変な色気を出さなかったことがよかったのかなって思いますね。
(伊藤) 難しいですねぇ。
(菊丸) 狙いに行くと、きっとやらしくなっちゃうのかもしれないですね。我々やったら芝居音曲をやって奇をてらうと、正直評価が上がるかなと思うんですけど、今回、真逆で行ったので。まあ選んでいただいた時は正直、驚きましたけど。
(松喬) でも史隆さん、三重県で初の文化庁芸術祭大賞ですので、ナンバー1でございます。それから、48歳で最高峰の賞をもらうと、あと噺家人生どうするのかなと。芸術選奨か文化勲章か人間国宝しか残ってないからね。どうする(笑)?
(菊丸) この賞は去年、松喬師匠が取られた賞で、僕と松喬師匠は共通点がありまして、なんと大阪産業大学落語研究会の出という。
(伊藤) 菊丸さんは後輩なんですよね。
(菊丸) だから産大落研から2人!
(松喬) そうなんですよ。「大東市のケンブリッジ」と言われている(笑)!
(菊丸) ハハハ!
(松喬) 文珍師匠も大東市のケンブリッジ出身!
(伊藤) そうだそうだ。
(菊丸) そして亡くなった鶴志師匠。
(松喬) まぁ、鶴志のお師匠はんは1カ月やからね。
(菊丸) 1カ月? 滞在期間1カ月やったんですか?! そやのに、「お前、俺の後輩か」って、よう言われました。
(伊藤) ハハハ!!
(松喬) えーっと、落研では何年離れてるんやったかな。菊丸さんと僕と?
(菊丸) 12、3年じゃないですか?
(松喬) 12、3年で、菊丸さんは途中で、2年で卒業してきてるんで(笑)、僕とは10年くらいのキャリアの違いなんですよ。
(菊丸) そうですね。学生の頃は見に行ってましたよ。当時、笑福亭三喬の名前でトリイホールでやってた会に。毎回、見に行ってました。
(松喬) あ、そうなん? ありがとうございます。
松喬の計らいで菊丸がトリを
(伊藤) 「第121回上方落語をきく会」は今年も昼、夜と2部公演なんですけど、夜の部は桂二葉さんの「しごきの会」ということで、二葉さんに3つ、新しいネタを演じていただきます。
(松喬) これは今、もう誰も勝てんでしょう、二葉さんには。
(伊藤) いやいやいや。
(松喬) 二葉風、今すごいよな?
(菊丸) もうすごいです。
(伊藤) その前の昼の部、12時半開演の部に松喬さん、そして菊丸さんにご登場いただくということになりまして、出番順に言いますと、桂三実さん、桂りょうばさん、笑福亭たまさん、桂南天さんと前半つとめていただいて、中入り後に松喬さん、そして菊丸さんという順番に今回はさせていただきました。
(菊丸) これは、松喬師匠から俺はちょっとこういう提案をしてみようと思うけど、もし通った暁には黙ってお前、引き受けてくれって。
(伊藤) いわゆる芸事の世界ですから、我々ABCラジオとしては、今お伝えしたようにキャリアが10年違う松喬さんがトリで、今回受賞された菊丸さんがその前に入って、お二人で場を盛り上げていただこうと、自然にそう考えていたんですけど、松喬さんが違ったご意見を。
(松喬) そうですね。せっかく若くして大賞ですから、トリをとってもらって、華々しくみんなでお祝いをしようじゃないかと。やっぱりね、人のことを「おめでとう」と言えんようなやつは何してもあかん。ほんとに彼、48歳で、大阪で初めてやと思いますわ。そんなに若くして取ったのは。めでたい1年なんで。めでたい時はやっぱり頑張ってやってもらったらいいんで。僕がABCに言うからと。その時に、「いやぁ、僕はちょっと分不相応」とか、落語の「紀州」みたいなこと言わんといてくれよと。内密で。来たら堂々と受けよと言いました。後輩やから、それは受けてくれよと。
(伊藤) と、言われた時に?
(菊丸) 何のネタをやらしてもらったらいいのかなという不安もありましたが、せっかくいただいたチャンスですからっていうことで、今回「吉野狐」という噺を。
(松喬) 「吉野狐」! 僕、1回レコードかなんかで聞いたことしかないんと違うかな。
(菊丸) スタジオ録音のしかないんですよ。
(松喬) 誰がやってはりました? 三代目の染丸師匠ですか?
(菊丸) いや、やってないです。六代目松鶴師匠がスタジオで読んだ録音は残ってるんですよ。あれ、そうなんです。スタジオ録音なんです。
(松喬) あ、あの松鶴師匠の絵が描いてある?
(菊丸) これは二代目林家菊丸作なんです。僕が三代目菊丸を襲名する時に、やっぱりこれは掘り起こさないといけないと思って、うちの師匠に相談したら、そういえば昔、松之助師匠がやってたのを聞いたことがあるから、松之助師匠のところに相談に行ってみぃと。まだ松之助師匠がお元気な時で、行ったら、「え、吉野狐? あんなもんやらんでいい。しょうもない。それより、お前『桜の宮』やれへんか?」と。逆の話になったんです(笑)。だからそこから、うちの師匠に相談しながら1からこしらえた感じで。
(松喬) 音は、松之助師匠のは残ってるの?
(菊丸) ないんです。
大賞の二人は超レアな噺を披露
(伊藤) これも菊丸さんがこの素晴らしい賞を受賞されたということを機会にした、また新たなチャレンジでして。それもこれも松喬さんがトリをやれよと言っていただいたからなんですけど、松喬さんもちょっとあまり皆さんがお聞きにならない噺ですよね?
(松喬) そうなんですよ。僕今ね、寄席で「テレスコ」っていう軽いネタをやってるんですけど、それが好きで。これは正直、やみくものタイトルじゃなくて、マンガの「オバQ(オバケのQ太郎)」にも出てくるんですけど、ちゃんと「テレスコ」って言葉があるんです。トリではあんまりできへんネタなんで、よし!菊丸を後ろにして、俺が「テレスコ」やろうかなと思って。
(伊藤) 菊丸さんが今、「吉野狐」についてお話いただいたように、121回の歴史の「上方落語をきく会」であり、ABCラジオはいろんな落語の音源を残してるんですけど、まぁ、ないですよ。「テレスコ」もやっぱりなんですよ。
(松喬) 「テレスコ」は神戸の橘ノ圓都師匠のがあるくらいです。あとは(笑福亭)松枝師匠が円都師匠のところで稽古をつけてもらったのがあるくらいで。あんまりやらないです。
(伊藤) そうですね。
(菊丸) 僕は初めて松喬師匠がされているのを繁昌亭で聞いた時に、不思議な噺ですけどね、おもしろいんです。それは松喬師匠の手が加わってるからだと思うんですけど。やらしてほしいっていう後輩も何人か来てるんじゃないですか?
(松喬) どうですかね。原型ないですけどね、「テレスコ」の(笑)。東京の「テレスコ」には入ってないんですけど、大阪のには長崎文化が入ってるんですよ。「テレスコ」って元々南蛮語なんで、やっぱり長崎文化の噺、長崎ベースの噺だろうなと思いますね。
(菊丸) カタカナで「テレスコ」という表記の題じゃないですか? 僕も何かの落語の本で見て、何やろうこの噺は、新作なのか何なのかって思ったんですけど、おやりになる人がいないので聞く機会がなかったです。
(伊藤) ということで、「上方落語をきく会」の昼の部は令和3年度と4年度の文化庁芸術祭リレーであるのと同時に、「上方落語をきく会」は1年に1回、ここだけ楽しみになんていうラジオをお聞きの落語ファンのみなさんが、“これ”っていうネタを楽しみに来られるんですけど、今回はなおのこと、私も含めてみなさん、なかなかお聞きになっていないと思うネタにお二方がチャレンジしてくださいますんで。聴きどころ十分です!
(松喬) もし、失敗したら、南天さんまでで終わって! JRの新快速が長浜で切り離しになるように。あと2両は切り離して忘れてちょうだい(笑)。
(伊藤) ハハハ! 決してそうはなりませんので!
(松喬) もう一つ。菊丸さんも弟子取れよ、弟子。
(菊丸) 来られたら、そりゃ。
(松喬) 林家は今、孫弟子が染八くんしかいてないやろ? 素晴らしい一門やからDNAを残さないと。募集しよか? ラジオで(笑)。
(伊藤) そうですね!
(松喬) 林家はもう、長唄聞きながら海水浴にも行かないですし。どうぞ、みなさん方! 弟子育てよう、弟子!
(菊丸) 弟子が何人か来たことあったんです。でも毎日師匠の家に通うってことがやっぱりどうも続かないんですよね。僕らも自分のしてもらったような修業をさせないといけないと思ってたんですが、今の時代はどうもそういう修業じゃないので、今度もし来たら、今に合ったやり方で。もし続いてくれる人がいたらいいなと思っています。
(松喬) みなさん、菊丸さんのところチャンスですから! ぜひ!落語を目指す方、菊丸さんのお弟子さん、よろしくお願いいたします。
(伊藤) 「上方落語をきく会」昼の部で競演をしてくださいます松喬さん、菊丸さんでした。ありがとうございました!
【上方落語をきく会】
日時 2023年2月19日(日)
【昼の部】12時30分開演(15時30分終演予定)
【夜の部】17時30分開演(21時終演予定)
会場 国立文楽劇場
出演 【昼の部】笑福亭松喬 桂南天 林家菊丸 笑福亭たま 桂三実 桂りょうば ほか
【夜の部】「桂二葉しごきの会」桂二葉/桂米二 桂吉弥 ほか
司会 伊藤史隆 桂紗綾(ABCラジオアナウンサー)
オンライン配信チケットを現在発売中!
料金 オンライン配信チケット 2,500円(税込)
■チケットぴあ https://pia-live.jp/event/2301989?aetpia
ABCラジオでも上方落語をきく会を生放送!
「ABCラジオ 上方落語をきく会」
日時:2月19日(日)13時~21時
放送:ABCラジオ(AM1008/FM93.3)
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笑福亭松喬(しょうふくてい・しょきょう)
1961年3月4日生まれ。兵庫県西宮市出身。83年4月に六代目笑福亭松喬(当時は鶴三)に入門して「笑三」。87年に「三喬」に改名。2017年に「七代目笑福亭松喬」を襲名。令和3年度文化庁芸術祭大賞、平成29年度大阪文化祭賞、平成19年繁昌亭大賞、平成17年文化庁芸術祭優秀賞ほか
林家菊丸(はやしや・きくまる)
1974年7月16日生まれ。三重県出身。94年7月に四代目林家染丸に入門して「染弥」。2014年9月に「三代目林家菊丸」を襲名。令和4年度文化庁芸術祭大賞、平成27年第10回繁昌亭大賞、平成25年度大阪文化祭賞奨励賞、第8回繁昌亭大賞奨励賞、平成16年なにわ芸術祭新人奨励賞ほか
(2023年1月25日 ABCスタジオ)
構成・写真=日高美恵