株式会社文藝春秋(本社:千代田区紀尾井町 社長:中部嘉人)は、住野よるさんの新刊単行本『恋とそれとあと全部』の発売が2023年2月24日に決定したことをお知らせいたします。
(住野よるさん「本体」近影)
本作は、「恋という気持ちが存在する、この世界に生まれてしまった全てのあなたへ」贈る物語。高校生の二人と周囲の登場人物たちが織り成す、特別な夏を描いた作品です。
著者・住野さんはデビュー作の『君の膵臓をたべたい』以来多くの作品を描きましたが、今回は節目となるデビュー10作目、真っ向勝負の恋愛青春長編となりました。
住野よるさんコメント
お世話になります住野よるです。この本をもってデビューから十作目を迎えました。住野よるが存在できるのは、これまで出会ってくださった読者さん達、そしてこれから出会ってくださる読者さん達のおかげです。心からの感謝をあなたへ。なんて言っておきながら、十作目『恋とそれとあと全部』はとても自分勝手な作品です。ただただ、自分がきゅんきゅんする小説を書きてえ、という欲求に従い書き始めたものです。結果として生まれたこの物語で、誰かの心臓を撃ち抜ければこんなに幸せなことはありません。教訓も主張も二の次です。一番の願いは、小説を通じて読者さんと一緒に遊びたい。よろしくお願いします。
『恋とそれとあと全部』あらすじ
片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。
一緒に過ごす、夏の特別な四日間。
めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間でクラスメイトの女子サブレ(鳩代司)に片想いをしている。
告白もしていないし、夏休みでしばらく会えないと思っていた。そのサブレが目の前にいる。
サブレは夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に行くのだが、それはある〝不謹慎な〟目的のためだった。
「じゃあ一緒に行く?」
「うん」
思いがけず誘われためえめえは、部活の休みを利用してサブレと共にじいちゃんの家を目指す。
夜行バスに乗って、二人の〝不謹慎な〟そして特別な旅が始まる――。
住野よる(すみの・よる)プロフィール
高校時代より執筆活動を開始。2015年『君の膵臓をたべたい』でデビュー。同作で2016年「本屋大賞」第2位、Yahoo! 検索大賞“小説部門賞”など、数多くの賞を受賞した。
著書に、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』、『腹を割ったら血が出るだけさ』「麦本三歩の好きなもの」シリーズなど。
『恋とそれとあと全部』商品情報
出版社:株式会社文藝春秋
判型:四六判仮フランス装 264ページ
発売日:2023年2月24日
定価:1,595円(税込)
ISBN:978-4-16-391660-6