自身の半生はマンガ化、舞台化
『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』(幻冬舎新書/2020年11月発売)の著書を持ち、歌舞伎町でホストクラブや美容室など二十数店舗を展開するSmappa!Group(会長:手塚マキ)が、戦前から歌舞伎町にある能舞台を購入しました。
『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』のなかで、第二次世界大戦後、歌舞伎町の町づくりを推進した鈴木喜兵衛が目指した「道義的繁華街」の思いを引き継ぎ、「歌舞伎町の歴史の一部として生きていきたい」と記していた決意が具体的なかたちとなりました。
能舞台は「新宿歌舞伎町能舞台」と名付けられ、観世流能楽師 中島志津夫(重要無形文化財総合指定保持者)による謡・仕舞の稽古をはじめ、様々な伝統芸能の上演や文化観光コンテンツの創出を通じ、日本文化を国内外に発信する場として活用していく予定です。
手塚氏の歌舞伎町への思いが詰まった『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』はマンガ化、舞台化もされ、11月9日にマンガ『夜を生きる 歌舞伎町ホスト・手塚マキ物語』(倉科遼・原作 柳葉あきら・作画)が発売。さらに舞台「夜鳥 翔べ~夜を生きる~歌舞伎町ホスト 手塚マキ物語』は、11月17日~11月27日に新宿シアターモリエールにて上演されます。
歌舞伎町の歴史を掘り起こし、今につなげる手塚氏の今後の活動にぜひご注目ください。
◆手塚マキ(てづか・まき)
歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など二十数軒を構える「Smappa! Group」の会長。1977年、埼玉県生まれ。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。JSA認定ソムリエ。96年から歌舞伎町で働き始め、ナンバーワンホストを経て、独立。ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を仲間と立ち上げ、深夜の街頭清掃活動をおこなう一方、NPO法人グリーンバードでも理事を務める。2017年には歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンター」をオープンし、話題に。2018年12月には接客業で培った“おもてなし”精神を軸に介護事業もスタート。近著に、『新宿 歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか 』(幻冬舎新書)がある。
◆『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか 』
著者:手塚マキ
発売元:幻冬舎
2020年11月発売。コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった夜の街〈新宿・歌舞伎町〉の倫理と醍醐味をカリスマホスト、経営者として二十年以上歌舞伎町で生きてきた手塚氏が明かす。
◆新宿歌舞伎町能舞台
東京都新宿区歌舞伎町2丁目9-18ライオンズプラザ新宿2階
2022年11月18日(金)~11月27日(日)には、最古の能の演目『翁』をベースにした展覧会「とうとうたらりたらりらたらりあがりららりとう」を開催
特設サイト:https://toutoutarari.com/
◆『夜を生きる 歌舞伎町ホスト・手塚マキ物語』
原作・倉科遼
作画・柳葉あきら
原案・手塚マキ『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』
発売元:幻冬舎
歌舞伎町のゴミを拾い、ホストたちの短歌「ホスト万葉集」を出版、コロナ禍では区長と連携して感染対策にあたった、〈夜の街〉と〈ホストの人生〉を変え続ける男の生きざま。
◆「夜鳥 翔べ~夜を生きる~歌舞伎町ホスト 手塚マキ物語」
日程:2022年11月17日~27日
会場:新宿シアターモリエール
原作・制作総指揮:倉科遼
倉科遼が描く、もう一人の”夜王”の物語――。