ノルマン朝からウィンザー朝まで波瀾万丈のイギリス史がこの一冊に!
イギリス王室の成り立ちと主要な人物の経歴を王家ごとに紹介。人物像や相関関係を掘り下げ、イギリス王室に迫っていきます。新装版では王室の最新情報、家系図などを追加収録しました。
- 商品概要
イギリス王室
1000年の歴史 新装版
指 昭博 監修
定価 1,980円(税込)
判型 A5判 240P
ISBN:9784862556196
発行 カンゼン
発売日 2021年10月19日
- 内容(一部紹介)
第一次大戦中に誕生した新しい王朝は、その後の大戦や冷戦など、何度も訪れた苦痛を克服し、21世紀になっても現在進行形で歴史を紡いでいる。
<激動の20世紀を超え、未来を築く>
ノルマン朝依頼、イギリスの王朝の呼び名は国王の爵位名、もしくは家名から採用されるのが通例で、王朝名が変わるのは新国王が即位するときに限られていた。
しかし、1917年7月17日、国王ジョージ5世は王朝名をそれまでのサクス・コバーク・ゴータ朝から王宮がある場所にちなんでウィンザー朝に変えた。
- 本書「はじめに」
ヨーロッパを代表する王族のプリンス、美しいプリンセス、荘厳な城や寺院など、子どものころに親しんだ絵本の世界から抜け出したような華やかなイギリス王室のイメージは、たちまち多くの日本人の心を虜にし、多数のイギリス王室ファンを生み出した。
その後、イギリス王室は各種のスキャンダルにまみれ、1996年の皇太子夫妻の離婚、翌年のダイアナ元妃の交通事故死をもって人気は冷え込んでしまうが、2011年にダイアナ元妃の遺児ウィリアム王子とキャサリン妃の婚礼が行われると注目度は再燃。2012年にはふたりのあいだにロイヤルベビーが誕生するというめでたいニュースが続き、王室人気もいまだかつてない盛りあがりを見せている。
しかし、現在のイギリス王室への注目度にくらべると、彼らが積みあげてきた歴史についての注目度は非常に低い。現在のイギリス王室の起源をたどるとその歴史は1000年にも達し、多数の王族がさまざまな苦難を乗り越えながら王冠を受け継いできているという事実があるのだが、日本ではあまり知られていないのが実情だ。
そこで、本書ではイギリス王家の王族を中心に、イギリス王家の歴史をつむいできた人々の経歴をまとめ、詳しく紹介していく。王室の過去を知ることで、彼らが現在に受け継ぐ伝統にもより理解が進むようになるはずだ。
本書がイギリス王室の新たな魅力を伝える一助になれば嬉しいことである。
(本書「はじめに」より一部抜粋)
- 監修者
指昭博(さしあきひろ)
英国史学者、神戸市外国語大学名誉教授。
1957年、大阪府岸和田市生まれ。大阪大学院文学研究科博士課程。
テューダー朝を中心とする近世イングランドの歴史を研究。また、近代イギリスにおけるナショナル・アイデンティティ形成と歴史意識や宗教との関わりについての研究や、生活文化に視点を置いた社会史についても研究を進めている。