モデル冨永愛さん、プロスケートボーダー四十住さくら選手登壇!
グローバル刃物メーカーの貝印株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼COO:遠藤浩彰)は、8月10日(水)「ハットの日」に、Hat & Head-piece designerの日爪ノブキさん、モデルの冨永愛さん、プロスケートボーダーの四十住さくら選手、株式会社栗原 代表取締役社長 栗原亮さんをお迎えし、「KAI Hat & Head-piece Competition」優秀賞受賞式とハットの日PRイベントを実施いたしました。
今回のイベントではグローバル刃物メーカーであり、縫製ハサミの開発・製造においても長年の歴史を誇る貝印が主催し、110周年を記念して作られた貝印のコーポレートカラーでもある「Ocean Blue(オーシャンブルー)」をテーマにした、帽子のデザインコンテストを開催いたしました。
フランス国家最優秀職人章の称号を持つ、Hat & Head-piece designer日爪ノブキさんを審査員に、日本有数の老舗帽子メーカー株式会社栗原 代表取締役社長 栗原 亮さんを特別審査員に招き、ご応募いただいた多くのデザインの中から、優秀賞として15作品、特別賞として四十住さくら賞を1作品選定、本イベントにて発表させていただきました。さらに、モデルの冨永愛さん、プロスケートボーダーの四十住さくら選手にもご登壇いただき、帽子に関するお話や帽子のデザインアイディアを考えていただくなどのトークセッションを行いました。
本イベントで優秀賞として選ばれた15作品はこれから制作に入り、11月8日開催予定の「いい刃の日」イベント会場にて展示され、イベント当日に優秀賞作品の中から最優秀賞作品の発表をさせていただきます。
■「KAI Hat & Head-piece Competition」PRイベント概要
■日時 :2022年8月10日(水) 11:00~
■形式 :赤坂ガーデンシティ ベクトルスタジオB(港区赤坂4-15-1)およびZoomウェビナー
■登壇者 :日爪ノブキさん(Hat&Head-piece designer)・冨永愛さん(モデル)
四十住さくら選手(プロスケートボーダー)・栗原亮さん(株式会社栗原 代表取締役社長)
遠藤浩彰(貝印株式会社 代表取締役社長兼COO)
■内容 :主催挨拶/「KAI Hat & Head-piece Competition」紹介/プロジェクトに関するトーク/
「ハットの日」に関するトークセッション/受賞式/フォトセッション/質疑応答・個別取材
■貝印株式会社 代表取締役社長兼COO遠藤浩彰と
Hat & Head-piece designerの日爪ノブキ氏との新プロジェクトについて
◉日爪さん制作の展示品について
当日は日爪さん制作の帽子を2つ展示いただきました。それぞれテーマを伺ったところ、「2つのpieceの共通点は、今物作りをする中で大事にされているサステナビリティを大切にしたところです。1点(画像左)はベースのきらきらしたものが実はペットボトルを使っていて、ペットボトルもメーカーによって色や特性などが違うので、まずはそこから選びました。ペットボトルに熱を加えて形を変えながら、縫いながら、ベースの形にしていきました。飾り部分は過去のコレクションの切れ端の素材をテープ状にして、さらに紫の部分はサランラップを手で編んで、それをベースの帽子に被せていって帽子にしていったものです。もう1点(画像右)の上の部分は女性の古着ドレスをアップサイクリングして、それを帽子の1つのパーツとして表現しました。下の部分は古着Tシャツで制作しました」と日爪さんのこだわりについてお話されました。
◉貝印と日爪さんの出会い
次に貝印株式会社の遠藤社長より、日爪さんと一緒にプロジェクトを進めることになったきっかけを次のようにお話いたしました。
「貝印は総合刃物メーカーとしてあらゆる刃物のつくり手として自負を持っておりますが、それぞれの分野で最高峰の世界一を目指せる物作りをしていきたいという想いがあります。過去に、フランスの3つ星シェフであるミシェル・ブラス氏と共同開発した「Michel BRAS」のような成功体験を、ハサミでも実現したいという気持ちが根底にありました。取材等を通じて、日爪さんのハサミに対する熱い想いや哲学を伺い感銘を受けて、日爪さんのための唯一のハサミを作ったらどんなものができるのかという直感的なものがありました。1人の究極の使い手として日爪さんにアドバイスを受けながら世界最高峰のハサミを作っていきたいと思い、共同プロジェクトが始まったという経緯です。」
そして、プロジェクトのオファーを受けた日爪さんは「普段十数丁はハサミを使い分けておりまして、指にハサミだこができてるくらいハサミは使っています。そしてハサミの切れ味が悪ければ仕上げがどうしても悪くなってしまうこともあります。過去に使ってある程度切れ味が落ちると、作品のクオリティが下がってしまうため、気をつけています。それだけハサミを使っていると、“こんなハサミがいい!“というのがあるのですが、なかなかしっくりくるハサミが見つからず悩んでいたときに、遠藤社長とハサミ談義をしました。今まで蓄積したアイディアを話して、実際に開発できることを想像するとわくわくしました。」とお話いただきました。
また、 日爪さんへ「KAI Hat & Head-piece Competition」の審査員を務めての感想を伺ったところ、「普段仕事としてデザインを見てるのですが、今回の応募作品を見たときに“自分はこういう作品が良い“ということが伝わってきて、すごく良い刺激をいただきました。」とお答えいただきました。
■8月10日 ハットの日について
続いて、本コンテストの特別審査員のプロスケートボーダー 四十住さくら選手とスペシャルサポーターのモデル 冨永愛さんにご登壇いただき、「ハットの日」ということで帽子についてお話していただきました。
まず、四十住選手に帽子のポイントを伺ったところ、「普段被っているキャップを被ってきました!黒が好きなので今日も黒系のキャップにしました。」と笑顔で回答。そして、展示されている日爪さんの作品をご覧になった冨永さんは「とっても素敵なデザインでそこにいたら被っていただろうなと思っています!今、サステナブルというはファッション業界の中で大きなテーマで、それを更に素敵なデザインにアップデートされていることはとても素敵なことだと思います。」とお話いただきました。
◉冨永さんの帽子の着こなし方とは
冨永さんの普段の帽子の着こなし方について、次のようにお話いただきました。
「特に今は夏なので、日よけという意味で被っていますが、もちろんおしゃれとして30個ほどの帽子を持ってます。」また、「全体的なバランスを大事にしています。私は背が高いので、割りと大きなつばなど大胆なデザインが全体的なバランスとしてあってくると思います。自分の身長や顔の形など全体的のバランスを見て選ぶというのは大事だとおもいます。コーディネートを組むときは帽子はアクセントになることが多いので、先に帽子を選ぶことが多いかもしれません。」と教えていただきました。
◉四十住選手の帽子への想いとは
四十住選手にとって帽子はどのような存在か伺ったところ、「ずっと外で滑ることが多いので、常に被っていますね。暑いので帽子、頭を守るためにヘルメットを競技のときはずっと被っています。」四十住選手は「競技の時に被っているから、フィット感を大切にしています。ヘルメットと一緒にも被るので、ヘルメットとのフィット感も大事ですね。」とお話いただきました。
冨永さんと四十住選手の話を聞いた日爪さんは、「帽子の用途は頭を守るという点と、立場存在を表現するという点の2つの機能があると思います。それを自由自在に自分自身で使い分けることができたら、帽子というものをより深く楽しんでいただけると思います。」とお伝えいただきました。
◉冨永さんと四十住選手の「あったらいいと思う帽子」について
冨永さんと四十住選手にも「KAI Hat & Head-piece Competition」 に参加したつもりで、事前に考えていただいた、帽子に関してのアイデアをお披露目していただきました。
四十住選手が考えてくださった作品は“絶対にけがをしない帽子”。作品のポイントは「この前の世界大会で脳震盪を起こした時は、ヘルメットが割れてしまったので、絶対にけがしない帽子を考えました。こんな帽子本当に欲しいです。」とお話いただきました。
四十住選手の作品をみて、冨永さんは「とても四十住さんらしくて、デザインもかわいらしく仕上がっていると思いました。」と感想を述べ、日爪さんは「守るという機能という面で僕も欲しいです!」と四十住選手の作品に触れました。
続いて、冨永さんが考えてくださった作品は“身バレ帽子”。「作品のポイントは背が高いので街を歩いているとばれてしまうから、考えていただいたのですが、余計目立つかもしれないと思いました。とてもファッショナブルですよね。」と作品のポイントをお伝えいただきました。
冨永さんの作品をみて、四十住選手は「すごいの一言です。最近お声掛けしていただくことが多くなったので、被ってみたいです。」と冨永さんのアイディアに驚いていました。また、日爪さんは「実は僕、このコンセプトでデザインを考えたことがあるんです!いつかお二人のために実現します。」とお話いただきました。
■「KAI Hat & Head-piece Competition 受賞式
最後に、「KAI Hat & Head-piece Competition」優秀賞15作品と四十住賞1作品を発表いたしました。
コンテストの審査員を初めて務めたという四十住選手は「どれもきれいでどれを選ぼうか迷いました。」とお話いただき、冨永さんは「どの作品もデザイン画がとても素敵で、このデザインから実際にどういう帽子になるのか想像しながら見ていました。どれが受賞してもおかしくないなと思いました。」とお話いただきました。
審査員を務められた日爪さんへも所感を伺ったところ、「僕自身も学生時代コンテストに誰よりも挑戦していたため、今回のデザイン画を見たときに学生時代がフラッシュバックしました。今回のような帽子に特化したコンクールは少ないため、帽子業界に携わる人間として感動しながらデザインを見ていました。」とご自身の学生時代も思い出しながらお話いただきました。
◉特別賞 四十住さくら賞発表
四十住賞は、ゴミから作り出す、原美幸さんの作品BLUEを選定。
「すべてゴミから作っているのに、すごく可愛いデザインで、ゴミとデザインのギャップが良かったです。ブルーが好きなので、綺麗かつ可愛いから素敵だと思いました。」とコメントをいただきました。
◉優秀賞 15作品発表
次に、優秀賞15作品の発表を行い、受賞作品を見た4名の登壇者の方々にそれぞれ感想を伺いました。
四十住選手は「どれも本当に素敵ですごいです。驚きも感じます。」とお話いただき、遠藤社長は「コーポレートカラーをこのように読み解かれて、このようなデザインに仕上げていただけて驚きと素晴らしいと感じました。」とコメント。冨永さんからは「オーシャンブルーという1つのテーマとしても頭を悩ませて、色々なイメージをしてくれたんだとみて取れますね。」とお話いただきました。また、特別審査員としてご登壇いただいた株式会社栗原社長の栗原さんは「どの作品も環境への配慮しながら、独創的な作品を考えていただき、まだまだ広がりがあるなと考えました。」とご感想いただき、最後は日爪さんに「どの作品も素敵なデザインのものがたくさんあって、帽子の深さを感じられました。デザインの世界観から、実物になった時にどのような広がりがあるのか、楽しみです。」と総評のコメントをいただきました。
優秀賞に選ばれた15作品は、実際にデザインした帽子を製作していただき、11月8日に開催される「いい刃の日」のイベント会場にて展示される予定です。また、いい刃の日イベント当日に優秀賞作品の中から最優秀賞作品の発表をさせていただき、最優秀賞に選ばれた1名にはヨーロッパ研修旅行と、最優秀賞受賞者、栗原、貝印の3者がコラボレーションした帽子をデザインし、限定発売する権利を贈呈します。
■「KAI Hat & Head-piece Competition 受賞作品(敬称略・順不同)
■登壇者プロフィール
日爪ノブキさん
2004年に文化服装学院アパレルデザイン科を首席で卒業後、渡伊。イタリアのメーカーよりアンダーウェアのデザイナーとしてコレクションを発表する。帰国後、国内外の舞台やミュージシャンの帽子・ヘッドピースを手がけ、同時にアーティスト活動として「NOBUKI HIZUME」を展開。2009年よりフランスに拠点を移し、数々のグランメゾンのパリコレクション用の帽子を手掛けている。
2019年、フランス国家最優秀職人章に認定。※フランス国家最優秀職人章(Meilleur Ouvrier de France:M.O.F)は、フランス文化の継承者にふさわしい高度な技術を持つ職人に授与される称号で、日本の重要無形文化財(通称、人間国宝)認定制度に相当すると言われている。同年、帽子ブランド「HIZUME」をスタートさせる。
冨永愛さん
17歳でNYコレクションにてデビューし、一躍話題となる。以後、世界の第一線でトップモデルとして活躍。モデルの他、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティ、俳優など様々な分野にも精力的に挑戦。日本人として唯一無二のキャリアを持つスーパーモデルとして、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を国内外に伝える活動など、その活躍の場をクリエイティブに広げている。公益財団法人ジョイセフ アンバサダー、エシカルライフスタイルSDGs アンバサダー(消費者庁)。
四十住さくら選手
2002年3月15日生まれ。兄の影響で小学6年生からスケートボードを始め、高校2年生のときに出場したプロスケーターへの登竜門「X-Games」で第3位、続く「アジア大会」「世界選手権」で第1位に輝き、期待の若手として注目を浴びる。世界ランキング2位で挑んだ東京五輪では、スケートボード女子パーク部門にて見事金メダルを獲得。初代女王に。
栗原亮さん
株式会社 栗原 代表取締役社長。兵庫県出身。 青山学院大学卒業後、大手アパレルメーカーのワールドに入社。その後、家業の栗原に入社し、「裏原宿」と呼ばれる地域にオープンした、カジュアルな帽子専門店「override」を成功させる。以降、直営店による多店舗展開を実現する。2003年、社長に就任。
【貝印株式会社】
1908年、刃物の町として有名な岐阜県関市に創業。現在、生活に密着した刃物を中心とするカミソリ、メンズグルーミング、ツメキリなどの身だしなみやビューティーケア、包丁をはじめとする調理・製菓、医療用など1万アイテムにもおよぶ商品を展開し、商品の企画開発から生産、販売、物流までの一連を行っているグローバル刃物メーカー。
本社:東京都千代田区岩本町3-9-5 代表取締役社長兼COO:遠藤浩彰 https://www.kai-group.com/