十和田市の高齢者ダンスチームに特殊詐欺被害防止の協力を要請
警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺などの特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に広報啓発活動を行っています。
この度、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏が青森県十和田市を訪れ、十和田市の小山田市長、65歳以上の高齢者ダンスチームとして十和田市で活動中の「YDK65」のメンバーと、特殊詐欺について懇談を行いました。
- イベントレポート
■杉対策監「特殊詐欺に遭って人生が真っ暗になった人がたくさんいる」
杉対策監は現在、厚生労働省健康行政特別参与として、65歳以上のシニアダンスチームを全国47都道府県に作り、“ダンスで健康に“のスローガンを掲げて健康対策を推進していることから、十和田市で活動する「YDK65」のメンバーにも懇談に参加していただきました。
懇談のなかで杉対策監は「今回は皆さんに特殊詐欺について伝えにきました。特殊詐欺というと、まず皆さん聞いたことのある“オレオレ詐欺”があります。これは昔から存在する手口であるため、古いイメージがあり詐欺被害が少ないのではないかと思っている人が多いですが、今も変わらず多くの被害が出ており、還付金詐欺やキャッシュカードを使った詐欺などさまざまな詐欺があるなかで、現在も根強く(オレオレ詐欺の)被害が残っている状況です。(詐欺に)騙されていない人は、“そんな話になぜ騙されるのか?”と思ってしまいますが、そのような考えの人ほどなぜか騙されてしまいます。電話がかかってきて息子の声が変だと疑っても、風邪気味など体調不良といわれるとつい信じてしまったり、自分がたまたま体調が悪い時に電話がかかってきて、正しい判断ができずに騙されてしまいます。人は騙されないという保証は絶対にないにも関わらず、自分は大丈夫と思い込んでしまうものです。詐欺に加担する受け子・出し子などは検挙できていますが、その根源を絶ちたいと思っています。特殊詐欺を根絶するために、警察庁でも対策していきますが、まずは元気な皆さんの口から“詐欺に気をつけて!”と呼びかけてほしいです。“電話でお金の話が出たら絶対に詐欺!”ということを伝えてください。実際に詐欺に遭って人生が真っ暗になった人がたくさんいるので、皆さんも詐欺に遭わないでください!」と注意を呼びかけました。
その呼びかけに対して市長の小山田氏も強く賛同し、YDK65の代表である山端氏は「特殊詐欺被害防止をテーマにしたダンスを作って、ダンスを通して市民のみならず全国の皆さんに呼びかけたいです!」と得意のダンスを使った独自の呼びかけに意欲を示しました。
- 開催概要
■催事名:青森県十和田市訪問
■実施日:2022年7月29日(金)
■実施会場:十和田市役所
■出席者:警察庁 特別防犯対策監 杉 良太郎 氏
十和田市長 小山田 久 氏「YDK65」 メンバー(代表メンバーが参加)