「肝炎に関する正しい知識や理解が広まってほしいと思います」
「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しております。
この度7月31日(日)に、東京都で「2022年度 日本肝臓学会主催 市民公開講座 関東地区」が開催され、「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターを務める石川ひとみ氏が出演しました。聴講される皆様に向けて、自身の経験談を交え、当時の心境や肝炎ウイルス検査を受けることの重要性について話しました。
【イベントレポート】
■「まさか自分が肝炎で入院するなんて、思いもしませんでした」
自身も母子感染によるB型肝炎を患った石川氏は、「当時は、“まさか自分が肝炎で入院するなんて”と驚きました。退院後の療養期間中も、周りの方から“近くにいたら感染するのではないか”と誤解をされることがあり、非常に辛かったです。しかし、B型肝炎は空気で感染することはなく、主に血液での感染が原因です。」と、肝炎に関する正しい知識や理解を持つことで、肝炎患者への誤った認識がなくなり、住みやすい社会になっていくと訴えました。
■「肝臓の状態を調べるためには、肝炎ウイルス検査を受けてください」
続けて石川氏は、「肝臓は我慢強く、“沈黙の臓器”と呼ばれていて、なかなか症状が表に現れません。私も“あの症状がB型肝炎を発症した知らせだったのかな“と、後で考えてようやく思い当たるような感じでした。肝炎は、知らないうちに肝硬変や肝がんへと進行してしまうことがあります。そうならないためにも、症状が出ていないうちから肝炎ウイルス検査を受け、肝臓の状態を調べることが大切です。検査は、採血1回ですので、まだ受けたことがない方は、是非一度、肝炎ウイルス検査を受けてみてください。」と、検査の重要性について強く呼びかけました。
最後に、石川氏は「本日聴講して学んだ知識や理解は自身の為だけではなく、家族や友人に伝えていただき、色々な方に肝炎について関心を持ってもらいたいです。」と、肝炎で苦しむ方々が一人でも少なくなるように、来場者に訴えました。
■開催概要
■催事名 :2022年 日本肝臓学会 市民公開講座 関東地区
■日時 :2022年7月31日(日)13:30〜16:00
■開催場所 :東京コンファレンスセンター・品川 5階 大ホールB
■出席者 :国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝炎情報センター センター長 考藤 達哉 氏
「知って、肝炎プロジェクト」 スペシャルサポーター 石川 ひとみ 氏
国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝炎情報センター 室長・新規手法班 代表 是永 匡紹 氏
名古屋市立大学病院中央臨床検査部 部長 井上 貴子 氏
虎の門病院 看護師 寺本 いずみ 氏
愛知県歯科医師会理事 加藤 正美 氏
虎の門病院 肝臓内科 部長 芥田 憲夫 氏
久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門 教授 川口 巧 氏
■主催 :一般社団法人 日本肝臓学会
■共催 :国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝炎情報センター
厚生労働科学研究費 肝炎等克服政策研究事業
「新たな手法を用いた肝炎ウイルス検査受検率・陽性者受診率の向上に資する研究班(新規手法班)」
■後援 :厚生労働省 東京都 千葉県 埼玉県 川崎市 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院