~能楽師のおはなし付で皆様を幽玄の世界にご案内~
国立能楽堂(渋谷区千駄ヶ谷)の令和4年8月4日(木)企画公演◎働く貴方の能楽公演(午後6時30分開演)が、国立劇場チケットセンター他にてチケット好評販売中です。
同公演は大人のための能楽入門公演として、通勤・通学帰りの皆様もご来場しやすい時間に開催。まずは能楽師による能面をテーマとしたおはなしで、皆様を幽玄の世界にご案内。そして、笑って楽しめる狂言「入間川」、陸奥・安達ヶ原の鬼女を描いた能「安達原」と初めて能楽(能と狂言)に触れる方でも安心の演目をセレクト。
夏の夜、お気軽に日本の伝統芸能に触れてみてはいかがでしょう?
●国立能楽堂の大人のための能楽入門公演(令和4年8月4日(木)企画公演◎働く貴方の能楽公演)おすすめポイント!
① 当日の能「安達原」に出演の能楽師・藤波重彦(シテ方観世流)による、能面をテーマとしたおはなし付。皆様を幽玄の世界に誘います。
② 初めての能楽鑑賞でもお楽しみいただけるわかりやすい演目をセレクト!
③ 上演中は各座席に設置の字幕表示機(日本語・英語)で台詞や解説を表示。皆様の能楽デビューをサポートします!
《国立能楽堂夏スペシャル》
企画公演◎働く貴方の能楽公演
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2022/8146.html?lan=j
●日時
令和4年8月4日(木)午後6時30分開演
※開場時間は、開演の1時間前の予定です。
●場所
国立能楽堂(渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
●演目・主な出演者
おはなし
「能を彩る面のさまざま ― 能「安達原」を中心に ―」
藤波 重彦(シテ方観世流)
狂言
「入間川」 (いるまがわ)
能村 晶人(和泉流)
能
「安達原」 (あだちがはら) 白頭・急進之出 (はくとう・きゅうしんので)
岡 久広(観世流)
*字幕あり(日本語・英語) ※ おはなしの字幕表示はございません。
●あらすじ【文:氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】
入間川 都から国元へと帰る途中の大名が、大きな川に行き当たります。対岸の里人から「渡れる浅瀬は上流にある」と教えられた大名は、ここが入間川であることを確認すると、どうしたことか里人の制止を振り切って目の前の川を渡ろうとし、深みにはまってしまいました。ずぶ濡れで対岸にたどり着いた大名は、「古くからこの土地には、“入間様(いるまよう)”という逆さ言葉(実際とは逆のこと言う)を使う習わしがあるのに、本当のことを言うとはけしからん、成敗する!」と怒り出し…。さて、里人の運命やいかに?
安達原 廻国巡礼をする熊野那智の山伏・祐慶とその一行が奥州の安達原にさしかかり、野中にある一軒の家に宿を借りました。ひとり暮らしだという女は、祐慶の求めに応じて賤女の営みである糸繰りのさまを見せてもてなします。深夜になると、女は、決して閨(寝室)は開けないようにと言い残して、薪を採るために家を出て行きました。女の言葉が気になって仕方ない一行の従者は、約束を破って閨を覗いてしまいます。するとそこには累々たる死骸の山が! 女の正体が安達原の鬼女だと悟って一目散に逃げだした一行を、本性を現した鬼女が追って来ます。対決の末、山伏の験力で調伏された鬼女は、深い闇の中へと消えていくのでした。
後シテ(後場の主人公)は、白頭の小書により、古くからこの地に棲み続ける年老いた鬼として、常よりも位が重くなります。急進之出は、一度幕を上げて逃げる山伏を捜している型の後、幕内に戻り、一気に山伏目掛けて走り出す演出です。
●等級別料金
正 面 =5,200円
脇正面=4,200円(学生2,900円)
中正面=3,400円(学生2,400円)
●お申込み先
国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
0570ー07ー9900
03ー3230ー3000(一部IP電話等)
インターネット購入
https://ticket.ntj.jac.go.jp/
国立能楽堂について
国立能楽堂は、能楽の保存と普及を図ることを目的として昭和58年9月に開場しました。
初心者でも鑑賞しやすい上演形式と多角的な公演内容により、ひろく一般に能楽を楽しむ機会を提供しています。
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1
https://www.ntj.jac.go.jp/nou.html