今泉力哉監督作品『最低』『こっぴどい猫』で同名のヒロイン、小夜を演じ、映画、cm、舞台を中心に活動し、公開待機作に『北新宿2055』(宮崎大祐監督)『この子は邪悪』(片岡翔監督)など精力的に役者の幅を広げている小宮一葉が、日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクトの第3弾 金子修介監督作品(W主演/花澄)にて熱演を魅せる。
この度公開日、主要キャストが発表された。
第1弾は、山崎ナオコーラの「手」が原作となる松居大悟監督作品『手』が9月16日(金)に公開決定。
昨年の東京国際映画祭にて『ちょっと思い出しただけ』(22)で観客賞とスペシャルメンションをW受賞し、いま最も注目される松居がロマンポルノに参加。
20代のリアルな男女の姿を巧みに映し出す。年上男性ばかりと付き合ってきた主人公・さわ子の機微を福永 朱梨(ふくなが あかり)が豊かな感性で演じる。
続いて、第2弾には、白石晃士監督作品『愛してる!』が、9月30日(金)に公開決定。自主映画から大作まで幅広い作品を手掛けるホラー・サスペンスの名手であると同時に、フェイク・ドキュメンタリーを得意とする白石がSM作品に初挑戦。
SMプレイで身も心も抗えないほど初めての快感に目覚めていく主人公・ミサを川瀬 知佐子(かわせ さちこ)が熱演。ミサをSMの世界に導いていく女王様・カノン役に鳥之海 凪紗(とりうみ なぎさ)、ミサのライバルでもあるユメカ役に乙葉 あい(おとは あい)が抜擢された。SMを通して知られざる自分の本性があらわになり、解放されていくアイドルをポップに描く。
トリを務める第3弾には、金子修介監督作品『百合の雨音』が、10月14日(金)に公開決定。ロマンポルノ作品『宇能鴻一郎の濡れて打つ』(84)で監督デビュー後、平成『ガメラ』シリーズ(95~99)や『デスノート』(06)など大ヒットエンタメ作品を生み出した巨匠が原点に立ち返る。
過去のトラウマから恋愛に臆病になっている主人公・葉月には小宮 一葉(こみや かずは)、憧れの上司・栞を花澄(かずみ)が演じる。ロマンポルノ作品では、女性同士の恋愛模様を『OL百合族19歳』(84)以来、38年ぶりに金子が艶やかに描いた。
<小宮一葉 コメント>
1人の俳優として、そして女性として、この作品を広く観ていただける女性の映画にしたいと思い、金子監督の胸をお借りして、その為に力を尽くさせて頂きました。演じている最中は役として悲しみや辛さの中にも居ましたが、出来上がった作品は、温かみやおかしみのある、金子監督らしい人間讃歌になっていると感じました。
(この場をお借りして素晴らしいキャストスタッフの皆様にも感謝申し上げます。)
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【日活ロマンポルノ】
日活が1971年に打ち出した当時の映倫規定における成人映画のレーベル。
「10分に1回絡みのシーンを作る、上映時間は70分程度」などの一定のルールと、製作条件を守れば比較的自由に映画を作ることができたため、監督たちスタッフは限られた条件の中で新しい映画作りを模索し、さまざまな表現に挑戦した。製作終了した1988年までの17年間に、約1,100本もの作品を公開し続けた結果、多くのスタッフ・キャストが育ってゆき、映画史においては、最もセンセーショナルな作品レーベルとして、現在も国内外で高く評価されている。
【ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)】
ロマンポルノ50周年記念プロジェクトの新作映画製作における企画名。
女性を強く美しく多彩なジャンルで描き、半世紀にわたり愛され続けてきたスピリットを受け継ぎ、現代のさまざまな生き方や個性を認め応援する、時代の「今」を切り取った新作映画を製作する。
●公式サイト https://www.nikkatsu-romanporno.com/
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【小宮一葉】
東京都出身。東京音楽大学ピアノ科卒業。在学中に今泉力哉監督作品「最低」に出演、TAMA映画祭優秀女優賞ノミネート。
今泉力哉監督の長編映画「こっぴどい猫」でもヒロインを演じる。
以降 中野量太監督作品「お兄チャンは戦場へ行った?!」ヒロイン、ひより役、吉川久岳監督「ひきこ降臨」ヒロイン、ニコ役、吉田光希監督「三つの光」ヒロイン、アオイ役など。同作品はベルリン国際映画祭で正式上映される。舞台出演にマームとジプシー「cocoon」など。近年は「faela」名義でsingle 『em』をitunes他でリリース、作詞作曲も行う。
●公式サイト https://ldandk-agency.com/portfolio/komiya/
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