結成から1年経たずしての初ライブで約4,000人を動員し、喜びを嚙み締めた
株式会社VOISING(本社:東京都港区、代表者:ないこ、以下、VOISING)所属の2.5次元歌い手グループ「クロノヴァ」が、2024年3月の結成から初となるライブ「Chrono▷◀Reverse 1st One Man Live『Momentum』」をKT Zepp Yokohamaにて2024年12月28日(土)に開催いたしました。1部・2部2公演、約4,000人を動員し、大盛況のうちに幕を閉じました。
以下からは、音楽ライターである潮見そら氏によるライブレポートをお届けいたします。
■「Chrono▷◀Reverse 1st One Man Live『Momentum』」ライブレポート(1部)
2024年12月28日、Chrono▷◀Reverse(クロノヴァ)の結成後初となるワンマンライブ「Chrono▷◀Reverse 1st One Man Live『Momentum』」が、KT Zepp Yokohamaで開催された。ライブタイトルは、同月11日に発売された1stアルバム『Momentum』と同名だ。クロノヴァは、「史上最も過酷な歌い手オーディション」と銘打たれた『VOISING THE NEXT PLAYERS』をくぐり抜けた、精鋭メンバー6人で構成。ただ、どれだけハードな試練を乗り越えてきたとはいえ、初ライブの重圧は計り知れないだろう。同年3月にデビューしたばかりの6人はどのようなステージを繰り広げたのか、記念すべき初ライブ(1部)の様子をレポートする。
開演時間を迎え場内が暗転すると、ステージ前方に降りたスクリーンに、Zepp Yokohamaの外観や、各メンバーのキャラクタービジュアルが1人ずつ写し出される。最後に今回のライブタイトルが大きく刻まれた直後、スクリーン越しにかなめ、甘夢れむ、しゃるろ、ARKHE(アルケー)、しの、うるみやのシルエットが浮かび上がると、会場は歓声に包まれた。大歓声の中、白と黒の衣装が混在する6人が姿を現し披露したのは、デビュー曲の「Antitype」。グループのコンセプトである『逆転』と『対立関係』を表現したという同曲では、クロノメイト(※クロノヴァファンの総称)が各々『推し』のメンバーカラーを点けたペンライトを掲げながら、ステージに熱い視線を送った。
グループ内で『白組』『黒組』に分かれ、両組がライバルとして切磋琢磨するという活動スタイルが特徴的な、クロノヴァ。アルバムも同様に『「Momentum」-White-』『「Momentum」-Black-』に分けてリリースされ、各組3名歌唱の限定楽曲と、各組ソロ楽曲がそれぞれに収録されている。ライブの5曲目までは、両タイプ共通で収録された楽曲が続いた。『白組』と『黒組』で分かれながらも、あくまで「1つのグループとして大きく力を発揮している」のが伝わる前半戦だった。
5曲目終わりのステージ転換中、メンバー以外の『人間ではない存在』が場をつなぐことに。「私はChrono▷◀Reverseによって開発されたライブ適応型AI『Axel』です」とスクリーンに写った『Axel』が自己紹介をすると、フロアはざわついた。「Chrono▷◀Reverseが万全の状態でライブを行えるよう、そしてご来場のクロノメイトの皆様も心からライブをお楽しみいただけるようにプログラムされています」と説明し、ライティングシステムやレーザーシステムなどのチェックを開始。ひと通り確認し終えると、再びクロノヴァにバトンを渡した。AI技術に注目が集まる今の時代だからこそ思い付くような演出に、目を輝かせたクロノメイトは多いだろう。
今回のライブではアルバム『Momentum』の中から、両組共通の楽曲のほか、各組3名歌唱の限定楽曲とソロ楽曲も披露された。『白組』と『黒組』が異なる個性を尖らせて、互いに張り合っているかのように感じる瞬間が多く、まさに『対立』がライブ全体を通して表れていたように思える。本編ラスト手前に挟まれたMCパートでは、メンバーが互いのソロ歌唱を褒め合う、微笑ましい場面も。この一幕からは、初ライブでしっかりと各々の個性が発揮されていたことを純粋にび、メンバー同士ハイタッチや肩組みなどファンにはたまらない瞬間も多くあった。最後に、白組リーダーのかなめが「今日はこの瞬間を目に焼き付けていってください」と締め、今回のライブを象徴するメインテーマソング『Momentum』を6人で歌唱。「今日一番」といっても過言ではない大歓声が上がる中、メンバーはステージを後にした。
アンコールに突入し1曲目を終えた後、かなめが「最後の曲が始まってしまう前に…」と口を開く。これまでメンバー同士でぶつかり合うことが多かったことを振り返り、そのたびに何回も話し合ってここまで続けられたこと、またファーストライブにしてZepp Yokohamaを満員にできた喜びを噛み締めた。
れむは、幼少期から家族や友人に音楽ライブへ連れて行ってもらうことが多かったことを思い出し、「ここから5、10年先まで、この場に来たみんながずっと覚えていられるものになったらいいなと思ってパフォーマンスをしました」と想いをつづった。
しゃるろは、少し前に喉の病気にかかり、心が打ちのめされそうになっていた時があったと振り返る。「まだ俺はできるんだって、諦めるなって、そういう気持ちになれたのは、応援してくれたキミのおかげです」と、会場にいる約2,000人のクロノメイトを前に感謝を告げた。
黒組リーダーのARKHEは、「成功も勝利も、まだこの手には決して1つも掴んでいないと俺は思う」とぽつり。持ち前の破天荒なキャラクターを出しながらも、「今日この瞬間に、確かに1つ俺のやりたいことができたと思う。礼をいう」と、前を向いた。
ARKHEに背中を押された、しのは「これまで大きな失敗をたくさんしてきました」とひと言。それでも「失敗があったから、今みんなやメンバーに会えているのだとしたら、全部必要な失敗だったのだなと思います」と、涙をうっすら浮かべながら前を向いた。
うるみやは「長い長い下積み期間がありまして。オーディションでも、ボロボロやったんです」と、これまでの苦労を明かす。「クロノヴァに入れて心から良かったと思う。ほんまにありがとう、最高の景色や」と涙まじりに感謝を伝える様子に、もらい泣きする観客もみられた。
かなめが「俺たちが、いつも心の中でメンバーに対して互いに思っていることもこの楽曲の中で表現されていて…」とファンへだけでなくメンバーに対しての想いも含まれている楽曲と明かし、最後に歌ったのは『BigBang』。しのが自分のパートの歌唱中、思わず泣いてしまう。そんなしのの肩を、うるみやが優しく抱く様子に、ジーンときたクロノメイトは多かったかもしれない。自身初のワンマンライブを超満員でやり遂げた、クロノヴァ。「さいたまスーパーアリーナワンマンライブを目指します!」とデビュー時に掲げた目標を実現する旅路は、まだ始まったばかりだ。
文:潮見そら(音楽ライター)
■「Chrono▷◀Reverse 1st One Man Live『Momentum』」セットリスト
01. Antitype
02. 6 Clock Wise Men
03. Order × Chaos
04. MEGA FUN!!
05. CARPE DIEM
06. fake idea(かなめソロ)
07. 宵闇のMagic(甘夢れむソロ)
08. shine(しゃるろソロ)
09. On Fire(白組曲)
10. EX RANK(ARKHEソロ)
11. Core(しのソロ)
12. Destination(うるみやソロ)
13. Endsville(黒組曲)
14. Momentum
-アンコール-
15. CHERRY SUMMER
16. BigBang
■クロノヴァとは
Chrono▷◀Reverse(クロノヴァ)は、史上最も過酷な歌い手オーディション『VOISING THE NEXT PLAYERS』をくぐり抜けた6人で2024年3月にデビューした新規精鋭グループ。
クロノヴァは「対立」をコンセプトに掲げ、グループ内で「白組」「黒組」に分かれ、両グループがライバルとして切磋琢磨し、1つのグループとして大きく力を発揮していくグループ。従来の歌い手グループに多くあった王子様系から離れ、K-POPやHIP HOP要素を取り入れた音楽性が特徴。
2024年12月28日にグループ結成後初となるワンマンライブをKT Zepp Yokohamaにて2公演開催。
メンバー
右(白組)上:甘夢れむ(あまゆめれむ)
真ん中:しゃるろ
下:かなめ
左(黒組)上:しの
真ん中:うるみや
下:ARKHE(アルケー)
■会社概要
会社名 |
株式会社VOISING |
代表者 |
ないこ |
所在地 |
東京都港区浜松町2丁目2番地15号浜松町ダイヤビル2F |
設立 |
2022年10月 |
所属グループ |
いれいす(https://ireisu.com/) すたぽら(https://starpola.com/) クロノヴァ(https://chronoreverse.com/) |
事業内容 |
アイドルサポート事業、ライブ制作事業、グッズ制作事業、CD制作事業、 映像制作事業 |