2025年3月2日(日)/NHKホール(東京・渋谷) 観覧無料
地域伝統芸能まつり実行委員会および、一般財団法人地域創造は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会する『第25回地域伝統芸能まつり』を、2025年3月2日(日)にNHKホール(東京都渋谷区)で開催。同催事の観覧者をインターネットにて募集します(観覧無料/募集人数2,500名、応募多数の場合は抽選)。
■観覧の応募はインターネットで受付
観覧をご希望の方は「地域伝統芸能まつり」ホームページ(https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2025/)より、申込フォームにてご応募ください。【応募締切:2025年1月26日(日)午後11時59分】
■伝統芸能の継承、地域活性化を目的に開催
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地で脈々と受け継がれてきた祭りや芸能を保存、伝承し、地域の活性化を図る取り組みとして、2001年より開催。これまで延べ200演目を超える全国各地の祭事・芸能を紹介してきました。
■今年度のテーマは「源(げん)」
第25回となる今年度は、“「源」~そして、未来へ。~”をテーマに実施。“まつり”から生まれる、私たちの生命の根源となるエネルギーを、多彩な演目を通じて感じていただくとともに、各地の風土や日本文化の素晴らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りを持つきっかけになることを願っています。
■全国津々浦々から集結した7地域の多彩な演目を披露
地域伝統芸能まつり実行委員会が選出した「新保広大寺節」(新潟県十日町市)、「御陣乗太鼓」(石川県輪島市)、「勝山左義長ばやし」(福井県勝山市)、「天津司舞」(山梨県甲府市)、「宇原獅子舞」(兵庫県宍粟市)、「阿波おどり」(徳島県徳島市)、「御嶽神楽」(大分県豊後大野市)の地域伝統芸能7演目に加え、テーマに所縁の深い古典芸能として、半能「高砂」を実演します。
*荒天などの影響により公演を中止する場合があります。
*最新の開催情報は、地域伝統芸能まつりのホームページなどでお知らせいたします。
*発熱などの体調に不安がある方は、ご来場をお控えいただくようお願いいたします。
*ご来場時は手洗いや咳エチケットにご協力ください。
「第25回地域伝統芸能まつり」開催概要
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テーマ:「源」 ~そして、未来へ。~
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日時:2025年3月2日(日) 14:30開演(13:30開場)
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会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
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主催:地域伝統芸能まつり実行委員会/一般財団法人地域創造
【地域伝統芸能まつり実行委員会】 ※50音順
鎌田東二(京都大学 名誉教授/天理大学 客員教授)
香山充弘(一般財団法人地方債協会 会長)
河内隆(一般財団法人地域創造 理事長)
小松和彦(国際日本文化研究センター 名誉教授)
下重暁子(作家)
田村孝子(前 公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
中嶋太一(日本放送協会 理事)
原邦彰(総務省 総務審議官)
山本容子(銅版画家)
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後援:総務省/文化庁/観光庁/NHK
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協力:名鉄観光サービス株式会社
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入場料:無料(応募当選者)
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募集人数:2,500名
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応募方法:「インターネット」 にて受付
地域伝統芸能まつりホームページ https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2025/ より、申込フォームにてご応募ください。
*往復はがきでの応募は受け付けておりません。
*ご応募いただいたお客様の個人情報は、本催事の抽選、当落告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示、漏洩いたしません。
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応募締切:2025年1月26日(日) 午後11時59分
*当落結果は、2月上旬頃に応募者全員にメールにて通知いたします。
*当選者には、座席指定券を公演日の約1週間前を目処に発送いたします。
*ご来場は、応募時に登録された方に限らせていただきます。それ以外の方へのチケットの譲渡はお断りいたします。
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プログラム(予定):
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御嶽神楽(おんだけかぐら)/大分県豊後大野市
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新保広大寺節(しんぽこうだいじぶし)/新潟県十日町市
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天津司舞(てんづしまい)/山梨県甲府市
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御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)/石川県輪島市
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半能「高砂(たかさご)」/出演:梅若紀彰 御厨誠吾 他
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勝山左義長ばやし(かつやまさぎちょうばやし)/福井県勝山市
※演目は変更される場合もあります。予めご了承ください。
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一般のお問合せ先:ハローダイヤル 050-5541-8600 (全日9:00~20:00)
「第25回地域伝統芸能まつり」各演目の紹介
=地域伝統芸能=
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御嶽神楽(おんだけかぐら)[大分県・豊後大野市]
御嶽神楽は、室町時代に創始されたと伝わっています。江戸時代後期、廃絶の危機を迎えましたが、当時の御嶽神社宮司加藤筑後守長古が新たな神楽を生み出し、これが基となり、幕末から明治にかけて今の御嶽神楽が形成されたと考えられています。戦後、過疎化により保存継承が困難な状況となりましたが、清川村(現豊後大野市清川町)あげての保存運動により息を吹き返しました。現在では、古事記を参考にした神話を主題とする演目を中心に33番にのぼる演目を確実に伝え、大分県南部を中心に伝承される同種神楽の代表的なものとなっています。
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新保広大寺節(しんぽこうだいじぶし)[新潟県・十日町市]
新保広大寺節は、日本民謡のルーツといわれています。越後瞽女(ごぜ)たちが唄い広め、江戸時代の五大流行唄の筆頭ともいわれています。東北、北海道では、「津軽じょんがら節」、「道南口説(くどき)」などに流れ継がれ、関東方面では「木崎音頭」、「八木節」へと変じていったといわれています。また、西へ向かっては、中部地方の民謡「古代神」の元唄となり、全国各地の「口説」の源流となっています。現在では、新保広大寺節保存会により唄と踊りが伝承されており、地元の下条中学校では、正課の授業に取り入れ、全校生徒が、新保広大寺節を身に着けて卒業しています。
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天津司舞(てんづしまい)[山梨県・甲府市]
「天津司舞」は、甲府市小瀬町に伝わる人形による舞です。地元では「デッツクサン」とも呼んできました。日本最古の人形芝居とも評され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。また、人形による田楽は、「天津司舞」が現存する唯一のものです。舞は、神々が湖の上で舞う様子を再現したものと伝えられてきました。御船囲と呼ばれる円形の幕内で、笛と太鼓の囃子に合わせ、からくりを持つ御編木様、御太鼓様、御笛様、御鼓様、御鹿島様、御姫様、鬼様の9体の人形(御神体)が、素朴に、優雅に舞います。
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御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)[石川県・輪島市]
御陣乗太鼓は、輪島塗、朝市などで有名な輪島市街地から13kmほど東にある海沿いの名舟町が発祥の地です。太鼓のリズムは、始めはゆっくり、次いでやや早く、最後は最も早く打ち切ります。すなわち、序・破・急の三段で打ち、これを何回も繰り返します。その間、打ち手は自由な形でミエを切りますが、面に応じた身振り、身のこなしなど個性的な芸を入れます。各地の太鼓に比べ、リズム所作等がかもしだす異様な雰囲気には一種独特な迫力があります。また、御陣乗太鼓は打ち手だけのものではなく、名舟町全体のものであることもこの太鼓の特徴です。
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勝山左義長ばやし(かつやまさぎちょうばやし)[福井県・勝山市]
小正月の伝統行事の1つが左義長(どんど焼)です。全国的には失われつつありますが、勝山市の左義長は300年以上の歴史を誇り、江戸期から町民が無礼講として自由にふるまえる楽しみと、春を迎える喜びを様々な催しで表現しています。その中で、市街地における12の櫓で演じられる勝山左義長ばやしは、三味線、しの笛、鉦で演奏される明るいお座敷唄に合わせて、浮かれる様に打ち込む「浮き太鼓」が特徴です。そして色とりどりの長襦袢を着用し、太鼓に一人腰かけて音を抑え、笑顔で太鼓を打つこの芸能は全国で勝山左義長だけのものです。
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宇原獅子舞(うはらししまい)[兵庫県・宍粟市]
宇原獅子舞は、宍粟市の宇原において播磨伝播により継承されてきた毛獅子で、例年、宇原の天神様と宇原岩田神社に奉納しています。低い姿勢で生きたように舞うのが特徴で、獅子の毛は馬の鬣(たてがみ)を使用しています。演目は、宮入、神楽、曲舞、牡丹、刀、相之山、道引、蝶子、棒、吉野、岡崎、梯子の12種類です。近年、少子高齢化により存続の危機にありましたが、凡そ10年をかけて公平性(地域外からの受入)、ジェンダー(女性の参画)、DX化へ挑戦し、時代に合わせた持続可能な伝統芸能継承に取組んでいます。
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阿波おどり(あわおどり) [徳島県・徳島市]
阿波おどりは400年を超える歴史を持つといわれる、徳島が世界に誇る伝統芸能です。本場・徳島市では毎年8月11日から15日までの間、国内外から100万人を超える観光客が訪れるなど、日本有数のイベントとなっています。期間中は街中に軽快な音色(ぞめき囃子)と情感あふれる「よしこの」が響き、踊り子や見物客の身も心も弾みます。自由な民衆娯楽として大きく開花した阿波おどりは、東京・高円寺、埼玉・南越谷をはじめ全国各地に根付いたうえ、度々海外公演も開催されるなど、今や世界的にもその名を知られています。
=古典芸能=
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半能「高砂(たかさご)」 出演:梅若紀彰 御厨誠吾 他
高砂の浦(兵庫県高砂市)を訪れた阿蘇(熊本県阿蘇市)の宮の神主の前に、高砂と住吉(大阪市)の神が老夫婦の姿で現れ、高砂と住吉の松が遠く離れていても一つであるという「相生の松」の謂れや、和歌の道が栄えていることは天下泰平の象徴であると語り、神主を住吉へと船出させます。やがて住吉へと着いた神主の前に住吉明神が現れ、泰平の世を祝福し颯爽と舞を舞います。婚礼の席でお馴染みの「高砂や」の謡も謡われる、能の大成者・世阿弥の代表作の一つです。今回は後半の住吉明神の舞を中心とした構成でご覧いただきます。
開催にあたって
地域伝統芸能まつり実行委員会 会長 小松和彦
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地に脈々と受け継がれてきた芸能を保存・伝承し、地域の活性化を図る取り組みです。各地の伝統ある祭事や古典芸能が一堂に会し、個性を競い合う新たな“まつり”が、日本文化の素睛らしさを再発見し郷土に親しみと誇りをもつ契機となることを願い、これまで25年にわたり開催してまいりました。25回目のテーマは「源(げん)」です。私たちの生命の根源となるエネルギーはまつりから生まれ、そこからまた新たな伝統が生まれていくのではないでしょうか。芸能の源に触れ、日本文化の未来に思いをはせる機会にしていただければ幸いです。
一般財団法人地域創造について
一般財団法人地域創造は、文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的として、全国の地方団体等の出捐により1994年に設立されました。財団事業として、地域における文化・芸術活動を担う人材の育成や、公立文化施設の活性化を図るための各種支援事業(クラシック音楽・現代ダンス・演劇・邦楽・美術・助成)など、多彩なプログラムを実施しています。