月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」も掲載/表紙はトランスジェンダーを公表したモデル・俳優の中山咲月さん
国が本格的に「副業」を推奨するようになったのは2018年。想定外のコロナ禍でテレワークが普及したことに伴い、副業はより、しやすくなりました。やってみたい、という人が少なくない一方で、なかなか踏み出せないという人もまた、多いのではないでしょうか。そんなあなたの背中を押すために、12月20日発売のAERAは「2022年こそ副業 自分の市場価値を上げた3人の発見」を特集。かつては普通の「会社員」だった経済評論家の勝間和代さん、料理研究家のリュウジさん、通勤電車がいやで就職しなかったデイトレーダーのテスタさんの3人に、「社外で通用する自分」になって現在の地位を築くまでの道のりを聞きました。「一歩踏み出すきっかけになった発見」は三人三様。勝間さんの発見をもたらしたのは「子育てと仕事を両立する先輩」との交流でしたが、リュウジさん、テスタさんのそれは――。
特集ではさらに、副業で毎月5万円を稼ぐ具体的なノウハウも取材しました。ネット時代のいま、市場価値は「ファンの数」に直結。まずは、SNSやブログなどをただ「見る」のではなく「発信する」側に回ることで、ファンを増やし、「月5万円」にたどり着く方法を具体的に解説しました。やみくもに発信するより、収益につながりやすいテーマを選ぶ、メディアは複数使う、といった実践的なアドバイスを詰め込んでいます。
人手不足が深刻な地方の企業と都市部の「副業人材」をマッチングするサービスを使って、リモート副業する人たちの日常もリポート。秋田県のメーカーでの公式インスタグラム運用を副業とする、都内IT企業勤務の女性。金属の熱処理を手がける会社での新規事業立ち上げサポートを副業とする、インフラ系企業勤務の男性。それぞれに、収入以外の副産物を得ることで、充実の副業ライフを送っていました。
月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、新しい先生として平間至さんをお迎えしました。平間さんは、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」のポスター撮影を20年以上続けていることで知られ、多くのミュージシャンの、躍動感や即興性にあふれるポートレートを撮ってきた写真家です。そんな平間さんとのレッスンは、いきなりの“即興”対決。車を題材に、お互いをモデルにして6カットを撮る、というお題を与えられた向井さんは、「うわ、難しいお題やな……」と言いながらも、迷いなく構図を考え、次々にポーズをリクエストしていきます。今回はその、前半3カットの撮影の様子をお届けしています。
昔の車が好きだという向井さんのために用意したのは、1980年代に製造されたオフロード車、ランドクルーザー。向井さんをして「オレンジっぽいの、かわいい!」と言わしめた外装の、大型の四駆です。「めっちゃほしいなあ。買い取りたい!」という発言まで飛び出すほどテンションの上がった向井さんですが、この日の天気は、なんと「はじめてや、こんな雨」というほどの土砂降り。どうしても動きを制限されるなか、傘や雨のしずくも生かしながら、車のフロント、バック、サイドの3カ所をうまく使って平間さんを撮影しました。一方、平間さんが選んだのは、「ランクル&セクシー」「待ち合わせ」「運転席」というシチュエーション。「僕が狙った構図と表情がぴったり合っているのがさすが」と平間さんにほめられた向井さんの“演技”や、向井さん自身が「かっこい!!」と叫んだ写真は必見です。
向井さんが公式ブログにアップして「どうやって撮ったの?」と話題を呼んだ、光が美しいペンライト写真の撮り方を明かしてくれる場面も。ぜひ確認して、まねして撮ってみてください。
表紙には、フォトエッセイ『無性愛』でトランスジェンダーであることを公表したモデルで俳優の中山咲月さんが登場します。自分がトランスジェンダーではないかと思うようになったのは、今年に入ってから。ある映画を見たことがきっかけでした。仕事をするなかで違和感を抱くこともあったと話します。インタビューでは、隠そうと考えたこと、でも隠すのはつらかったこと、「生きていたくない」と思うようになっていたことなどを率直に語り、背中を押してくれた友人の一言や、我慢をやめて自由になれたこと、前向きになれたことなども明かしています。
King Gnuの井口理さんがホストを務める人気の対談連載「なんでもソーダ割り」は、コラージュアーティスト河村康輔さんをゲストに迎える最終回。「最後はいつもどおり、お互いを褒め合う感じになっちゃった」と河村さんが照れた二人の関係性を、存分に味わえる対談になっています。
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AERA(アエラ)2021年12月27日号
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