金曜日, 11月 22, 2024
ホームイベント2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!

2021年12月7日(火)【場所】足立区立千寿本町小学校

海の落語プロジェクト実行委員会は、足立区立千寿本町小学校にて、小学4年生60名を対象にした出前授業を実施。三遊亭朝橘の新作・海の落語「未来の水族館」の披露と、環境専門家の井手迫義和による「海問題の授業」、そしてスペシャルゲストのココリコ田中直樹さんによる「海の生き物クイズ」を行いました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像1

 

  • イベント概要

・開催概要:
三遊亭朝橘「海落語・未来の水族館」披露
井手迫義和「海問題の授業」
ゲストのココリコ田中直樹さんによる、小学生を対象とした「海の生き物クイズ」
・日程:2021年12月7日(火)
・開催場所:足立区立千寿本町小学校
・参加人数:小学4年生60名
 

  • 三遊亭朝橘による「海落語・未来の水族館」を披露

今回、小学生たちの集まる体育館で披露されたのは、三遊亭朝橘氏による海の新作落語「未来の水族館」。海洋ごみ問題や地球温暖化、漁業資源の問題など、海に関する社会課題をテーマにした、笑いを交えて楽しく身近に感じられる内容でした。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像2

落語を初めて聞く児童も多数いるなか、テンポよく分かりやすい展開で進められたのは、約30年後の2050年の海を再現した水族館を舞台とした噺。
温暖化の影響で海の温度が上がったために、海の中で煮えて死んだムール貝。氷が溶けて無くなった北極には、シロクマもアザラシもいない。プラスチックごみなどであふれた海・・・。地球がかかえる海の課題を挙げながら、どうすれば良い未来を迎えることができるのか?
深刻に考えるのではなく、日本の伝統文化である落語を通じて、児童たちは思い思いに未来の海を想像しながら、明るい笑いも多く聞こえる時間でした。
 

  • 海洋ごみと海の健康について考える「海問題の授業」の実施

続いて実施された出前授業。ここからは、海の生物が好きなココリコ田中さんも登場!

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像3

環境専門家の井手迫義和と共に、「海のプラスチックごみと温暖化」をテーマにしたアクティブラーニングが実施されました。冒頭の落語で、どんな未来が待っているかを考えながら聞いていた児童は、海を身近に感じながら授業に真剣に聞き入っています。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像4

「海に浮いているプラスチックごみと、沈んでいるプラスチックごみ。どちらが多い?」
答えは「なんと、浮かんでいる(目に見えている)のは全体のたった4%!」見えているものだけでは判断できないことに、児童からも驚きの声が上がりました。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像5

 

  • ゲストのココリコ田中直樹さんによる「海の生き物クイズ」の実施

「海の生き物クイズ」では、ココリコ田中さんから2問出題。
第1問「浦島太郎に出てくるカメは、オスかメスか?」児童からも活発に意見が出ます。正解は「メス」。ウミガメは砂浜で産まれた後、海で過ごして、浜に上がってくるのは産卵のために戻ってくるメスのみ。また豆知識として、ウミガメはアカウミガメやアカミミガメやアオウミガメ、タイマイなど種類があり、産卵場所が何となく決まっているが、浦島太郎の噺のベースになったのは本州ではないかと言われていて、アカウミガメは本州で産卵するので、浦島太郎のカメはアカウミガメのメスではないかと考えられている、というユニークな話も。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像6

第2問「ジンベエザメは何匹くらいの赤ちゃんを産むと考えられてるか?」答えは「約300匹!」大きな赤ちゃんが少しだけ産まれるのでは、体が大きいから数千匹も産まれるのでは?など、次々と手があがり色々な意見が挙げられました。田中さんからは、ジンベエザメの出産の様子はまだ見られたことが無いこと、どういう場所で産卵、繁殖されているのかが判明していないことも語られました。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像7

続いてスライドでは、荒川で沢山のごみが浮かんでいる様子が映し出され、このままでは30年後、世界中の魚の重さよりプラスチックごみのほうが重くなると言われていることや、乱獲や温暖化の問題で、食べられなくなる魚も出てくることが説明されました。
例として、12種類の寿司が提示され、食べられなくなるものはどれか?参加型のクイズ。12種類のうち30年後に残るのはタイ、ウニ、卵の僅か3種類であるという答えに、驚きの声があがりました。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像8

 

  • コメント

三遊亭朝橘
初めての海落語でしたが、その後のアクティブラーニングにつながる噺で、みんなの頭に海のことが浮かぶような内容にしました。みなさんの笑い声や明るい反応がとても良くて、楽しかったです!今は映像コンテンツも様々ございますが、落語は想像しながら聞いていただける良さがありますね。海や魚について小さなころから身近に感じることが大事かと思いますので、楽しく学び、関心をもっていただければ幸いです。
ココリコ田中さん
こうして笑いの要素で大切なことを伝えられるのは僕たちに出来ることだと思います。ふだんの生活で、どのように関わっているかを考えることが大切で、私自身子どもたちにクイズを出しながら、魚や海の環境を守る意識が高まりました。
参加した児童
クイズがとても楽しかったです!今まで、海や魚が好きだったけど、知らないこともいっぱいありました。ごみの問題も、何ができるか、自分たちなりに考えていきたいです。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像9

 

  • 「海の落語プロジェクト」の活動について

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環。海の問題を難しく考えたり、押し付けたりするのではなく、①日本の伝統文化である落語の“笑い”を通じて海の現状を面白く伝え、興味を持ってもらう/②“環境の専門家”によるトークで、楽しく分かりやすく伝えていく。そうすることで、多くの人に海の問題を知ってもらい、“自分ごと”としてとらえてもらう事を目的とするプロジェクトです。
さらにSDGs「14.海の豊かさを守ろう」にあたる「海の温暖化や酸性雨」「海洋ごみの問題」「漁業資源の問題」などをテーマにした落語を用意しているので、学校やイベントでのSDGs学習に活用していただくことが可能です。「海の落語プロジェクト」では、出前授業の申込みを募集中です。詳しくは公式サイトをチェックして下さい。 
海の落語プロジェクト https://umirakugo.uminohi.jp/
 

  • 「海の落語プロジェクト」の活動経歴について

「海の親子寄席プロジェクト」は昨年度、小学校・中学校への47回の出前授業を実施し、3500人超の子どもたちに海の環境問題を、落語で楽しく伝えてきました。今年から装いも新たに「海の落語プロジェクト」と名前を変え、50回の開催を目指して6月から活動を開始。新型コロナウイルスの影響により、延期や中止になってしまった学校もありましたが、6月8日から12月6日までの間に、東京・神奈川・新潟・石川・香川・山口で20回の出前授業を実施することができ、合計約1200名の方々に、海の現状を巧みに盛り込んだ海落語を披露いたしました。

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像10

団体・企業概要
団体名称:海の落語プロジェクト実行委員会
本社所在地:東京都港区赤坂7-10-9 赤坂伊藤ビル2階
電話番号:03-6441-2561
代表理事:井手迫義和
設立:2018年
URL:https://umirakugo.uminohi.jp
活動内容:海の落語プロジェクトの運営

2050年の海はどうなる?三遊亭朝橘による「海の落語 出前授業」を実施しました 海の生き物に詳しいココリコ田中直樹さんもゲストで参加!のサブ画像11

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

Most Popular

Recent Comments