桂宮治のエピソードトークに激辛ダメ出し!同期の春風亭一蔵が指摘「ああいうのは本当にやめた方がいい」
野村邦丸「金曜日は、この1年の落語界を振り返ります。今年は春風亭一之輔さんが『笑点』メンバーに起用されたけど、弟弟子の一蔵さんから見ると魂を売ってることが手に取るように分かるんだって?」
春風亭一蔵「分かりますね。一之輔師匠が一之輔師匠を演じてる感じが本当にかわいそうだなって思うんですけど、一之輔師匠って『抜擢真打ち』なんですよ。要は入門するとそこで先輩後輩が生まれて、その先輩を追い抜く。それで21人抜きをして抜擢で真打ちになったっていうすごい方なんです。そんな『抜擢真打ち』が来年、我が落語協会で10年ぶりに生まれるんですよ。これが三遊亭わん丈さんと林家つる子さんという2人。」
邦丸「わん丈さんは食堂にも来てくれたよね。」
一蔵「この2人が真打ちになるんですけど、抜かれた仲間がいっぱいいるわけじゃないですか。それが、僕がめちゃめちゃ可愛がってる後輩なんですよ。めちゃめちゃウチにも来るし、めちゃめちゃ一緒に飲むのが全員抜かれるんですよ。だから最近「一蔵兄さんの家に行くと出世しない」って言われてる。」
邦丸(笑)
一蔵「一蔵兄さんグループの『お抜かれ連』って言われてるんです。最近その抜かれた側の後輩がうちに来ると、全員なぜか分かんないですが「お疲れ様です」じゃなく「お抜かれ様です」って言って入ってくるんです。これはもうちょっと危機的状況です。」
邦丸「落語協会では一之輔さんが21人抜き。その前の『抜擢真打ち』って誰なの?」
一蔵「柳家喬太郎師匠と林家たい平師匠ですね。だからそれこそ15年くらい『抜擢真打ち』ってものがなかったんじゃないですかね。」
邦丸「確かに抜擢真打ちになった人ってのはスターになっていくわけだよね。この前、わん丈さんに来てもらった時は、やっぱなんか違うんだよな。普通の会話をしててもなんか面白いし、なんでだろうなと思うところはある。」
一蔵「でも邦丸さん、ちょっとイラっとする部分ありません?わん丈と話してて「なにこいつ?」みたいな。」
邦丸「俺は覚えてねえな。イッチャンはあるんだ。」
一蔵「これは売れっ子あるあるなんですけど「俺、このエピソード喋りますよ」っていう雰囲気が出るんですよ。これ(桂)宮治もそうなんです。だから僕は絶対そっち側に行かない!」
邦丸「(笑)『お抜かれ連』のトップとしてはね。」
一蔵「売れっ子はエピソードトークの時に「行くぜ!」っていうファイティングポーズをとるんですよ。この間、宮さんの横にいたときも必ず「行くぜ!」って顔するんですけど、ああいうのはほんとやめた方がいいと思う。そこで行くと我ら『お抜かれ連』は、着地点が分かってないですから。そこがかわいいとこなんですよ。」
このあとは、一蔵師匠が真打ち昇進から異例の速さで寄席の『トリ』を務めた自慢話など、様々な今年の落語トピックをお届けします!気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
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