金曜日, 11月 22, 2024
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~「世界総オタク化消費」で、日本の越境EC市場が拡大~BEENOSが「越境ECヒットランキング2023」を発表

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~「世界総オタク化消費」で、日本の越境EC市場が拡大~BEENOSが「越境ECヒットランキング2023」を発表

 コロナ禍や円安を追い風に伸長した越境EC市場は、現在もなお拡大を続けており、さらにインバウンドの回復とともに旅マエ・ナカ・アトそれぞれのタイミングでの越境ECの利用も見込まれ、訪日客の増加とともにこれまで以上の規模での拡大が期待されています。

 BEENOSグループの海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー) https://buyee.jp/」の2023年第4四半期の流通総額は前年同期比42.4%増で過去最高を継続更新しました。「Buyee」利用ユーザーも広がり、対応言語を18言語に大幅拡大するなど、世界中のお客様にご利用いただいています。

 越境ECの利便性は世界で浸透しており、その需要は世界的に拡大しています。こうした背景から、2023年に越境ECでヒットした日本発商品やエリアごとの消費などの購買傾向を発表することで、日本企業が越境EC市場に参入を考える際の参考資料としていただき、日本の商品の魅力を世界中に届け、越境ECをさらに拡大させる一助になればと考えております。

  • 【2023年の消費キーワード】世界総オタク化消費

2023年のヒットランキング、伸長ランキングでは、「おもちゃ・ホビー・グッズ」「音楽」「ファッション」「フィギュア」など、越境ECの人気カテゴリが並びました。一見すると大きな変化がないように見えますが、「購入者」に目を移すと全世界的に若年層や女性ユーザーの数が増加傾向にあります。2022年以来の円安傾向が続いていることから、日本の商品を購入しやすい環境だったことが後押しとなり、これまで30代以上の男性に特に強く表れていた趣味的消費傾向が全世界的に幅広い層に拡大しました。「世界総オタク化」により、アニメ、ホビー、ガジェットなど、全世界の様々な「オタク趣味」に応える日本の越境EC市場が拡大しています。

またZ世代においてはSNS等を通じ日本の優良なカルチャー、コンテンツ、商品を最新・過去のもの関係なく参照し、ボーダレスに購入する「タイムマシン購買」傾向が表れています。

◆BEENOS 越境ECランキング2023 カテゴリ別ランキング&伸長率ランキング

      

◆エリア別ヒットランキング2023

各エリアでメインユーザー層が30代以上の男性だけではなく、20代男女等、幅広い層に拡大した。

◆エリア別伸長率ランキング2023

伸長率では、全エリアで10代ユーザーが伸長。エンタメ系からファッション、ガジェットなど、様々な商品ジャンルでの伸長が見られた。

  • 注目ジャンル解説

ここでは、総合ランキング、伸長ランキングにランクインしたカテゴリ内で、特徴的な動きを見せたカテゴリをご紹介します。

◆伸長率1位「タレントグッズ」―K-POP人気

 伸長率1位のタレントグッズでは、K-POPアーティストの関連グッズが伸長しました。前年同期比で2.1倍の伸長を見せ、世界的なK-POPブームとともに、日本の越境EC市場がアジアコンテンツの窓口としても認識されていることが分かります。

◆伸長率8位 「カメラ・光学機器」

「カメラ・光学機器」カテゴリでは、コンパクトデジタルカメラに特徴的な動きがみられ、2000年代に流行した機種の中古アイテムが人気を集めました。クリア過ぎない画質がレトロであると20代の間で人気を集め、昨対で3.8倍に伸長しています。一眼レフカメラの購買層が60代中心で31%を占めるのに対し、コンパクトデジタルカメラは購買ユーザーの56%が20代となっており、Z世代人気が現れました。

    

◆ランキング2位、伸長率8位 「音楽」―「ガチャポップ」伸長

 音楽ジャンルでは、2023年5月にSpotifyが公開したプレイリスト「ガチャポップ」にリストされたアーティストの関連商品が前年同期比で2倍に伸長しました。

「ガチャポップ」は2023年5月に音楽ストリーミングサービス、Spotifyが今年5月に公開したオリジナルのプレイリストで、日本の多様な音楽ジャンルをボーダレスに選曲しており、90年代~2020年代までにデビューしたアーティスト70組以上がリストされています。アーティスト1組ずつのボリュームはまだそこまで大きくありませんが、関連アーティストの商品はプレイリスト公開以降から伸長を見せ、今後の大きなムーブメントへの期待が寄せられます。

   

◆ランキング3位、伸長率3位 「ファッション」―「Y2K」伸長

 ファッションジャンルでは販売名に「90’s」「00’s」や「90年代」などを含む商品が1.5倍に伸長しました。また人気ブランド、伸長ブランドランキングでは、90年代~2000年代に流行したブランドがランクインしています。「ヒステリックグラマー」や「ア ベイシング エイプ」等のドメスティックブランドのほか、「ラルフローレン」や「バーバリー」が伸長を見せています。

    

◆ランキング8位 「コミック・アニメグッズ」

 コミック・アニメグッズは越境ECで人気の高いジャンルです。配信サービスの浸透により、日本での放送とタイムラグなく、世界中でアニメ作品がヒットするようになりました。一方で、越境ECの特徴としては人気商品やジャンルのロングテール化が挙げられます。

 そこで今回は2022年に第1期の放送が始まったアニメ作品に絞った人気ランキングを紹介します。1位「チェンソーマン」、2位は「ちいかわ」、3位「SPY×FAMILY」、4位は「ぼっち・ざ・ろっく!」、5位は「その着せ替え人形は恋をする」です。特に「ちいかわ」が東アジアで爆発的な人気を見せています。これらの作品が10年、20年と愛されるロングテールコンテンツに成長するかもしれません。

◆コンテンツヒットによる消費の拡大

続いて、コミック・アニメグッズの人気ジャ

ンルをご紹介します。バッジ、カード、キーホルダーなど、一度に数種類が発売され、持ち運びやすいアイテムが並びました。1位のその他にはアクリル系商品やプライズ品などが含まれます。こうしたグッズを持ち運ぶための推し活グッズも購入件数が2.4倍に伸長しており、コンテンツのヒットにより、公式のグッズだけではなく、関連する商品にも需要が波及していることが分かります。

   

◆新たな段階に突入する越境EC市場の更なる躍進を支える

 コロナ禍をきっかけとして始まった越境ECのブームは、越境EC利用の定着やインバウンドの復活によって新たな段階に突入しました。訪日客数がコロナ以前に戻りつつあるなかでは海外ユーザーが日本の商品やコンテンツに直接触れ、購入する機会が増えています。

越境ECの導入が一般化しつつある中、訪日客との接点として越境ECを利用する流れは拡大しており、今後はより戦略的な取り組みが求められます。BEENOSグループは越境ECに取り組む企業を包括的にサポートするために今後もサービスの刷新・開発を推進してまいります。

BEENOSグループの提供するグローバルコマース事業について

 BEENOSグループは越境EC黎明期である2008年より海外転送サービスである「転送コム」事業を開始し、海外発送オペレーションやグローバルなカスタマーサポートなど独自のノウハウを培ってまいりました。海外への販売環境の構築に留まらずユーザー獲得や集客支援も提供しており、手厚い海外販売支援が評価され、BEENOSグループ全体での国内企業の越境EC支援実績は累計5,000件以上(※2)に上ります。また、海外購入サポートサービス「Buyee(https://buyee.jp/)」は、多様な配送手段や決済手段、北米やヨーロッパ、アジアへ向けた独自の物流サービスによる国際配送料の安さ、複数のサイトで購入した商品でも同梱できることなど高いサービスレベルが好評で、リピート率も高く、現在会員数は478万人以上となりました(※3)。

(※1)国内越境EC 年間流通総額 No.1該当サイトにおける海外個人を対象とした日本から海外への年間流通総金額。東京商工リサーチ調べ(2021年5月時点) https://beenos.com/news-center/detail/20210607_bns_pr/

(※2)BEENOSグループが提供する「Buyee」「Buyee Connect」およびダッシュボードの提供、越境EC関連サービス「転送コム(https://www.tenso.com/)」、海外マーケットプレイスへの出店および出品サポート、マーケティングおよびプロモーション支援の件数を合わせた数字、BEENOSグループとしての国内企業の越境EC支援実績の累計、2023年10月時点

(※3)「Buyee」と越境EC関連サービス「転送コム」を合わせた数字、2023年6月末時点

【BEENOS 株式会社の概要】

(1)社 名 : BEENOS 株式会社

(2)代 表 者 : 代表取締役社長 兼 グループCEO 直井 聖太

(3)本 店 所 在 地 : 東京都品川区北品川四丁目7番 35 号

(4)設 立 年 月 : 1999年11月

(5)資 本 金 : 27億75百万円                                   

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