面の界 -神楽面が表現するかたち-
「神楽(かぐら)」は郷土芸能のひとつで、様々なかたちと祈りをもって全国各地で伝承されています。神楽は土地土地で敬われ、愛され、時には熱狂的なムーブメントをつくり出しています。今回は特に熱狂的な4地域(宮城県「南部神楽」、東京都「里神楽」、島根県「石見神楽」、宮崎県「高千穂神楽」)の面師たちの「神楽面」が集結します。
神楽では「神楽面」が多用され、人がナニモノかに変化(へんげ)します。何に変化するのか?何が表現されているのか?誰がどうやってその表現をつくり出したのか?神楽面師たちがつくり出す造形と風土を生かした素材の”リアルなかたち・表現”の世界に直で触れ、交流できるチャンスです。
さらに世界的に活躍しているビジュアルデザインスタジオ「WOW」の参画が決定しました。伝統文化をかたち無き”デジタルなかたち”で現代に伝える活動を続けているWOWとともに、語らない神楽面の内なるエネルギーを導き出すような、挑戦的なインスタレーション展示を行います。
また、神楽面には芸能の道具としてだけではなく、縁起物や厄除けとして飾られる風習もあるように、本展では神楽面を手に入れることができます。伝統的で稀少な一点もの−手に入れることなんてできないと思い込んでいた「神楽面」がすぐ身近に−そんな新しい日常はいかがでしょう。
神楽の舞と相まって生まれる豊かな面表現の世界観、飾られじっくりと眺めることで際立つ職人技巧の世界観。神楽の裏も面(おもて)も知り尽くした神楽面師たちから、地域の伝承文化と現代をつなぐ新しい世界観を提案するのが、この【面の界】企画展です。
開催概要
企画展 面の界 -神楽面が表現するかたち-
□日程:2024(令和6)年2月3日(土)〜2月12日(月・祝)11:00〜19:00
※2月6日(火)のみ休廊
□会場:ギャラリー桜の木(東京都中央区銀座5-3-12 壹番館ビルディング3階 TEL:03-3573-3313)
□入場料:無料 ※2月4日のトークイベントは有料
□内容:日本の民俗芸能「神楽」面の展示・販売、出展神楽面師との交流イベント(トークイベント、ギャラリーツアー)
□出展:惠木勇也 [島根県|石見神楽]、工藤省悟 [宮崎県|高千穂神楽] 、佐藤高広 [宮城県|南部神楽]、田中俊成 [東京都・関東|里神楽]、WOW inc. [神楽面インスタレーション]
□主催:面の界(主宰:惠木勇也)
□共催・企画・制作:縦糸横糸合同会社
□後援(予定):昭島市教育委員会、江津市教育委員会、国指定重要無形民俗文化財江戸里神楽若山社中、江戸里神楽公演学生実行委員会、高千穂町天岩戸神社、(公社)全日本郷土芸能協会
□協力:ギャラリー桜の木、WOW inc.
□面師紹介(50音順)
◎惠木勇也 EGI Yuya [島根県|石見神楽]
「面の界」主宰、石見神楽面師「御面屋惠木舞工房」
主に島根県石見地方に伝わる「石見神楽(いわみかぐら)」で用いる面の製作[和紙を貼り合わせた面]
1985年、島根県江津市生まれ。幼少期より石見神楽に魅了され、紙粘土などで面を自作し神楽遊びをしていた。10代の頃、地元の面職人のもとに通い伝統的な和紙面の技法を学び、以後独学で探求する。その頃、石見神楽の舞手としても活動をはじめる。一般企業就職ののち、24歳で独立。「御面屋惠木舞工房」を立ち上げる。現在、神楽面製作、古面の修復をはじめ、多様な芸能で用いる創作面も手掛ける。各地でワークショップや講演も行い、石見神楽と神楽面の魅力の発信に取り組んでいる。
全国各地の神楽面師とのネットワークを活かして【面の界】を主宰。本企画展より始動開始。
◎工藤省悟 KUDO Shogo [宮崎県|高千穂神楽]
「神楽面工房天岩戸木彫」4代目
宮崎県伝統工芸品指定「高千穂神楽(たかちほかぐら)面」の製作[木彫面]
1987年、宮崎県高千穂町に代々続く神楽面彫師の家に生まれる。高校卒業後、面職人を志す中で幅広い人生経験を積むため、大分、宮崎、東京にて一般企業に就職する。25歳の時、面職人である父・浩章氏に入門し、研鑽を重ねている。一刀彫で仕上げられる高千穂神楽面は、魔除けや家内安全の縁起物としてご利益があるといわれる。作品は工房や高千穂の産物店の他、全国各地の百貨店での実演販売にて求めることができる。近年では、各メディアでも取り上げられ神楽面文化の発信力となっている。
◎佐藤高広 SATO Takahiro [宮城県|南部神楽]
神楽面師、畳技能士
主に宮城県北や岩手県南に伝わる「南部神楽(なんぶかぐら)」面を製作[木彫面]
1979年、宮城県栗原市栗駒生まれ。幼少期から南部神楽を習い始め、地元団体の「中野神楽」に所属。中学3年時、独学で神楽面を製作。その後、岩手県一関市の面師に弟子入りして面打ちの指導を受ける。高校卒業後地元を離れるが、21歳で戻ると同時に再び南部神楽に没頭。家業である畳製造のかたわら舞手、面師として伝統文化を後世に残すため広く活動を行っている。
◎田中俊成 TANAKA Toshinari [東京都・関東|里神楽]
面打
里神楽、囃子連で用いる神楽面を中心に製作[木彫面]
1986年、東京都昭島市生まれ。東京都羽村市在住。幼少期、地元昭島にあるお囃子会に入会した際、お面の魅力に惹かれる。11歳から父の大工道具や彫刻刀などを使い、独学で面を打ち始める。19歳で能面師の新井達矢氏に師事、本格的に面打ちを習う。29歳、全国新作能面公募展(福井県越前池田)に出品、[秀作賞]を受賞。30歳で独立し、神楽面を専門とした面打ちとして歩み始める。現在、東京都を中心とした関東の神楽社中や囃子連から依頼を受け製作している。年に一度、東京都豊島区巣鴨でのグループ展「工燈」に出展。
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※面の界とは
全国各地に伝わる民俗芸能「神楽」と、神楽の「面師」を繋ぐ有志ネットワーク。多彩な演目を持つ「神楽」と、技術に裏打ちされた「神楽面」の表現に、新たな視点を加えることで価値を高め、未来に伝えていくための挑戦的な企画や展示を、縦糸横糸合同会社と協働で展開している。
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□神楽面インスタレーション
◎WOW inc. / ワウ株式会社
ビジュアルデザインスタジオ
人々の心に躍動を生み出す——WOWは、このミッションに2つのアプローチで挑んでいる。1つはクリエイティブコレクティブとして、個性溢れるクリエイターたちが独自のテーマや表現方法を探求し、作品づくりを行っている。もう1つは、ビジュアルデザインスタジオとして、知性と感性のダイアローグをクライアントと重ね、映像・インスタレーション・UI/UXなど、最適化や効率の追求からは生まれてこない豊かな表現として共に紡ぎ出している。
□企画・制作
縦糸横糸合同会社 tateito-yokoito LLC.
2016年、東日本大震災を機に東北において創業。地域の人たちに伝承されてきた文化(縦糸)と、現代・次代・世界の人たち(横糸)が「出会う場」「機会」をつくり、地域文化の“魅力”“自信”“再定義”“新発見”を促進する企画をプロデュースしている。多様な視点で新たな継承の形を探求し、伝承文化が社会実装され、魅力的な地域と人々が次代につながっていくことを目指している。
★出展神楽面師との交流イベント(トークイベント、ギャラリーツアー)
〈面師とかたるトークイベント〉(先着40名)
2024年2月4日(日)13:00-15:00
会場 : ギャラリー桜の木
参加費:1,500円(特製グッズ付)
参加方法:申込フォーム https://forms.gle/s8xNUj6AfABJfHdg9
〈面師とまわるギャラリーツアー〉(各日先着15名)
1 2024年2月3日(土)18:00-19:00
2 2024年2月4日(日)11:00-12:00
会場 : ギャラリー桜の木
参加費:無料
参加方法:申込フォーム https://forms.gle/9SiH14uQtKoUoaC89
取材・掲載に関する問合せ
TEL:090-4651-4119 (面の界:惠木(エギ))
090-8599-7175 (縦糸横糸合同会社:山田)
E-Mail menknowkai@gmail.com
Website(開設準備中):https://www.menknowkai.com/
X : https://twitter.com/menknowkai_2024
Instagram : https://www.instagram.com/menknowkai_2024/
Facebook : https://www.facebook.com/menknowkai2024
リリースPDF https://prtimes.jp/a/?f=d133723-1-6e240091e264ae313f3a08a940574f8f.pdf