伍代夏子特別防犯支援官が福井県で特殊詐欺被害の防止を訴え
この度、特別防犯支援官の伍代夏子氏が福井県を訪れ、県民に向け特殊詐欺被害の防止を訴えました。
■伍代支援官「福井県の特殊詐欺被害は、高齢者が多く、固定電話がきっかけとなっていますので、固定電話を
お持ちの方は、お使いの会社にある詐欺被害防止のためのサービスをぜひ利用してください。 」
福井県での令和5年10月までの特殊詐欺被害は、認知件数は全部で26件、被害額は約6,000万円と、前年同時期に比べ9件の増加、被害額は約3,600万円の増加となっています。
福井県警察本部で行われた会見の中で、伍代支援官は、「詐欺の犯人は、これまでも世の中の動きや新しいサービスが出てきたことに乗じて、手口をどんどん変えてきています。新手の手口はなかなか予想ができません。来年3月に北陸新幹線が福井県まで開業すると伺いました。大変喜ばしいことですが、詐欺の犯人が何を考えるか分かりません。今、福井県の皆様にお願いしたいことは、まさに今、詐欺被害を防止するための対策を始めていただきたいということです。」
と呼び掛けた後、福井県の現状(①被害者のほとんどが高齢者、②被害のきっかけは固定電話から始まる、③手交型が多い)に絡めて、
「対策のポイントとして、2つお願いしたいことがあります。1つ目は、『ご自宅の固定電話の詐欺防止対策』です。福井県の特殊詐欺被害は、高齢者が多く(①)、固定電話がきっかけ(②)となっていますので、固定電話をお持ちの方は、お使いの会社にある詐欺被害防止のためのサービスをぜひ利用してください。会話の内容から詐欺と判断し知らせてくれるものや、非通知番号からの電話を着信させないもの、詐欺電話などの迷惑電話を自動的にブロックするものなどがあります。今、NTT西日本では70歳以上の方、または70歳以上の方と同居している方は、相手の電話番号を確認できる『ナンバー・ディスプレイ』、非通知電話を着信拒否できる『ナンバー・リクエスト』のサービスを無料で利用することができます。ご家族でも代わりに申し込めますのでぜひ利用してください。」
「2つ目は、『手交型』(③)への対策です。現金を渡さないことはもちろんですが、キャッシュカードも狙われています。このような手口では、犯人が電話で警察官や市役所職員などを名乗って口座の暗証番号を聞き出そうとしたり、様々な理由をつけてキャッシュカードを騙し取ろうとしてきます。警察官や市役所職員の方が自宅までキャッシュカードを取りに来たり、暗証番号を聞き出すことは絶対にありません。『暗証番号を教えない』
『キャッシュカードを渡さない』ことを徹底してください。福井県の皆さんは、以上申し上げた2つの対策を今からできる身近な防犯対策として始めてください。そして詐欺被害のない福井県を目指しましょう。」と福井県民に呼び掛けました。
■伍代支援官「暗証番号は教えない。キャッシュカードは渡さない。『詐欺除守』で被害防止を徹底しましょう。」
福井銀行本店では、職員に日頃の特殊詐欺被害防止に向けた取り組みを聞き、福井県金融機関防犯協会が製作した「詐欺除守(さぎよけまもり)」のお披露目を行いました。この「詐欺除守」は、表に福井県警察のマスコットキャラクターのリュウピー君、裏には「暗証番号は絶対に教えない」「キャッシュカードは渡さない」の文字が刺繍されており、今後年金支給日広報等で配布される予定です。
最後に、来店していた県民に向け、伍代支援官は、「いつもお守りを身に着けていだいて、おかしいなと思ったらお守りを見て、警察に相談しようと思っていただければと思います。自分は大丈夫と思っていても、騙されてしまった方のほとんどが自分は騙されないと思っていました。皆さん油断しないようにしてください。」と訴え、締めに来店客と一緒に「暗証番号は教えない。キャッシュカードは渡さない。詐欺除守で被害防止。」と唱和を行いました。