松本幸四郎が高野山で新作朗読劇『空海、大唐冒険記』を上演
■本朗読劇上演にいたるまで ■『空海、大唐冒険記』
弊社は、2016年4月の歌舞伎座にて、高野山開創1200年を記念し、夢枕獏氏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作とした新作歌舞伎『幻想神空海』を上演致しました。幸四郎(当時・市川染五郎)演じる若き日の空海と、盟友の橘逸勢が唐の国を舞台に大冒険を繰り広げる本作品は大好評を博し、翌年の2017年には高野山大学で特別招聘講師も務めた幸四郎。弘法大師空海御誕生1250年の記念すべき本年、幸四郎と、同新作歌舞伎に出演、音楽も担当した尺八演奏家のき乃はち、演出を担当した齋藤雅文の三人がこの度高野山に集結、原作の夢枕獏氏をお迎えし、公募でご来場くださった縁あるお客様達の前で、一期一会の特別な公演を実現することができました。
ものがたり
文化と人種の坩堝である国際都市・長安に渡った留学僧の空海は、儒学生の橘 逸勢とともに、多くの奇態なる出来事に遭遇し、やがて玄宗皇帝と揚害妃に纏わる“謎”へと導かれていきます。その謎 一 楊貴妃の死の真相に迫るべく、ついに荒れ果てた古の宮殿で宴を催した、空海の目の前に現れたのは一。恵果和尚から灌頂を受け日本へと向かうまで、入唐した若き日の空海の大冒険譚。
出演
朗読:松本幸四郎 尺八:き乃はち 佐藤公基 キーボード:高山淳 後見:松本錦一
構成・演出:齋藤雅文 音楽:き乃はち 照明:北内隆志 音響:廣井剛 音楽制作:田中正悟(ワビサビエンターテインメント)
舞台監督:北山剛 照明操作:PAC 輸送:RUN ヘアメイク:荒川和奈 写真:松竹演劇ライツ部ライツビジネス室
【2023年10月31日 公演終演後のコメント】
■出演:松本幸四郎
このような機会をいただき、言葉にならないほど、幸せに思っております。優しい空気のある高野山で、夢枕獏先生の小説の言葉を語る喜びを感じました。心から信頼する、齋藤先生の演出、き乃はちさんの音楽で演じさせていただき、大変ありがたく思っています。
■音楽・出演:き乃はち
このお話を頂いた際、生の楽器のみで演奏するかどうかを悩みましたが、高野山に、新しいものと融合する世界を感じておりましたので、やはりシンセサイザーと組み合わせてみようと思いました。本日の公演で、幸四郎さんからエネルギーをいただきました。このエネルギーを音にのせて、お客様に届けていきたいと思います。
■演出・構成:齋藤雅文
2007年9月歌舞伎座での新作歌舞伎『竜馬がゆく』で、幸四郎さん(当時・市川染五郎)とき乃はちさんとご一緒して以来、幸四郎さんと、いつか高野山でき乃はちさんの尺八で何かしたいと話をしてきましたが、今回実現し、大変光栄で、また本望でございました。
■高野山執務公室長 藪 邦彦 師
高野山という場所を選んでいただき、また、お大師様を題材にしていただき、大変ありがたいことで感謝しています。対談の中で、伝統とは、代々引き継がれてきたものと、新しい時代に合わせて変化していくもの双方備わって初めて、引き継がれているという話をされていました。仏教も同様で、弘法大師空海の教えは揺るぐことなく、各時代に即応していける信条を持ち合わせているということを改めて感じさせていただいき、後世に伝えさせていただかなければならないという強い意志を確認したところです。
■原作:夢枕獏 氏
朗読劇を拝見し、感涙で落涙しそうになりました。音は最高の映像表現だという気がしており、頭の中にいろいろな映像が浮かんできました。
わたしもこちらで講演などをさせていただくことがありましたが、わたしよりも空海についてよくご存知の方ばかりの中で、空海の話をするのは独特の緊張感があります。きっと幸四郎さんもそうだったのではないかと思うのですが、それを感じさせないパフォーマンスでした。今日は本当に幸せな時間を過ごさせていただきました。
弘法大師空海御誕生1250年 特別企画 公式サイトhttps://1250th-anniversary.telewaka.tv/
夢枕獏作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(徳間文庫/ 角川文庫)より
構成・演出: 齋藤雅文
朗読劇 『空海、大唐冒険記』
出 演: 松本幸四郎
音楽・出演: き乃はち
主催:和歌山県観光文化魅力発信実行委員会【構成団体:和歌山県、高野町、(公社)和歌山県観光連盟、(株)テレビ和歌山】
協力: 夢枕獏事務所
ANAあきんど株式会社
制作: 松竹株式会社
プレスリリースに関するお問い合わせ
松竹 開発企画部 Email: sh_kaihatsukikaku@shochiku.co.jp
https://planning-development.shochiku.co.jp/