文化放送『くにまる食堂』10月19日(木)放送レポート
10月19日(木)『くにまる食堂』(文化放送)に「平成の猛牛」と呼ばれ、今年1月に断髪式を行った元豊響の山科親方と、おなじみ相撲情報誌「TSUNA」の編集長・竹内一馬さんがご来店。お二人に、山科親方の現役時代の数々の「伝説」について伺った。
野村邦丸「元豊響の山科親方、2005年1月場所の初土俵から実におよそ16年半、現役を務めました。東前頭二枚目まで行って三役の小結の影がちらちら見えていたんですが届かず、2021年6月、惜しまれながら引退をされました。現在は、山科親方として境川親方の境川部屋で弟子の指導に当たっているということですが、1月29日に断髪式を終えました。断髪式ではおよそ400人がハサミを入れて、最後は師匠の境川親方に大銀杏を切り落とされたんですけども、このね、豊響の断髪式は、ちょっとサプライズっていうか、男・豊響が涙を流しましたよね?」
山科親方「ああ、そうですね。自分の後輩で弟弟子になるんですけど、怪我で亡くなってしまいまして。それで断髪式の当日の朝、ちょうど師匠が国技館に向けて部屋を出る時に、電報が届きまして。それが断髪式の最後に読み上げられて、自分もびっくりしちゃって……嬉しかったですね」
邦丸「弟弟子さんは、豊響さんに憧れて相撲界に入った響龍さん。要するに弟分ですよね、響龍さんからの天国からの電報が届いて。その時、竹内さんは居たの?」
竹内一馬「居ました。厳密に言うとお母様が電報を送ってくださったんですけども、その内情を知ってるファンの方々はもう涙、涙でですね、あれはちょっとなかなか無い感動の断髪式を見られたかな~っていうのを覚えてますね」
邦丸「取り組み中の怪我が元で、急に亡くなってしまったわけですよね? 響龍さん。『もし豊響さんが断髪式をやる時は家族全員連れて行きますよ!』って言ってたっていう」
山科「ああ、そうですね。言ってくれてましたね」
邦丸「辛いこともあったなあ~。現在は山科親方で、巡業を終えて、太って帰ってきました(笑)。『平成の猛牛』と呼ばれていたということですが、2012年の5月場所が豊響さんにすると忘れられない場所。現在、宮城野親方、あの大横綱・白鵬さんから金星を取った相撲、これはどんな展開だったんですか?」
山科「殆ど負けてたんですけど、最後思いっきり小手投げってあるんですけど、逆転投げですね、それをしたら投げがきれいに決まって、嬉しかったですね、師匠の前で」
邦丸「その時、師匠の境川親方が審判を務めていたんですね?」
竹内「小手投げって、普段突き押し一本でやられてきてた親方の相撲では絶対に出ないであろう決まり手じゃないですか。あの時、行司さんの軍配は横綱に上がってましたよね?」
山科「でも横綱の肩が先についたということで、差し違えだったんですけど、なんていうんですかね、『あんな投げ出来るんだ!』って自分でも(笑)」
竹内「実際、勝負が決まった瞬間っていうのは、『いや、俺残ってるだろう?』っていう感覚はありましたか?」
山科「正直、『勝ったかな~、でもどうかな? 同体だったらイヤだなあ~』っていう感じだったですね」
竹内「もう1回やんなくちゃいけないから(笑)」
山科「もう1回やったら絶対勝てないんで」
邦丸「もう1回は嫌だよね?相手白鵬だし(笑)。で、物言いがついて、勝ち名乗りを挙げた時は嬉しかったでしょう?」
山科「嬉しかったですねえ~、ホントに」
この後、コーナーをまたいで「山科親方のここが凄い!」というポイントを竹内さんに3つ挙げていただいた。さらに11月12日から始まる大相撲11月場所の展望についても伺った。
※10月17日放送『くにまる食堂』内、山科親方・竹内さん出演の模様は、放送当日以降7日間聴くことができます。
http://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20231019110000
■番組概要
番組名:『くにまる食堂』
放送日時:毎週月~金曜日 午前11時00分~午後1時00分
■会社概要
東京のラジオ局 文化放送を運営しています。2022年で開局70周年を迎え、250以上の番組を制作しています。FM91.6 & AM1134で放送中。
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