「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。
この度、特別防犯支援官の吉原朝馬氏が、荒川地域安全のつどいに出席、理解度チェックのクイズを交えながら特殊詐欺防止についての講話を行い、注意喚起を促しました。
■吉原支援官「固定電話を使っている方は、NTTのナンバーディスプレイ・ナンバーリクエストサービスを活用し、詐欺の犯人からの電話に出ないよう対策をしましょう。」
荒川区の令和4年中の特殊詐欺被害件数は49件、被害額は約7,750万円と、認知件数・被害額ともに減少した令和2年から件数は約2倍に、被害額は約2,000万円も増加しています。
犯罪理解度チェックの問いの中で、吉原支援官は、「最近話題の犯罪実行者を募集するアルバイトとは、簡単に高い報酬を得ることが出来て、簡単に辞めることが出来るアルバイトのことである」という問いに対し、「いいえ、“アルバイト募集”という言葉を使われ、最近社会的にも問題になっていますが、決してアルバイトではありません。軽い気持ちで多くの若者が手を出してしまい、辞めようとしても犯罪者グループに脅され、逮捕されるまで辞めることが出来ません。辞めようとすると、それまでに送らされている個人情報を世間にさらす、家族に危害を加えるなどと脅されてしまうこともあります。絶対に行わないでください。会場の皆さんも、お子さんやお孫さんに絶対にやってはいけないと伝えてください。」と回答し、来場者に向け注意喚起を行いました。
続けて、「詐欺の犯人からの電話のほとんどは自宅の固定電話にかかってきます。また、犯人は自分の番号がわからないように非通知でかけてくることもあります。特殊詐欺被害に遭っている方の多くが、固定電話にかかってきた電話から騙されてしまっています。固定電話を使っている方は、常に留守番電話設定にし、自動通話録音機を設置していただくことが防犯に有効です。
ご自宅でご商売、会社の電話も兼ねている方はなかなか難しいと思いますが、お使いの方は十分にご注意ください。また、自宅に固定電話があり、NTT東日本をご利用中で70歳以上の方がいらっしゃる世帯は、電話をかけてきた相手がわかるサービス(ナンバーディスプレイ)と、非通知電話をシャットアウトしてくれるサービス(ナンバーリクエスト)が無料でご利用できますので、ぜひお申し込みください。」と、固定電話が特殊詐欺被害に
遭ってしまうきっかけになりやすい事、またその固定電話に対する対策を述べ、重ねて注意喚起を行いました。
【開催概要】
■催事名 :荒川地域安全のつどい
■実施日 :2023年10月7日(土)
■実施会場 :サンパール荒川
■出席者 :警察庁 特別防犯支援官 吉原 朝馬 氏