世界文化社は、青木さやかさんの最新エッセイ『50歳。はじまりの音しか聞こえない』(9月22日発売)の出版を記念し、9月26日(火)に、HMV&BOOKS SHIBUYA (東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷 modi 内・6Fミュージアム隣接スペース)にてトーク&サイン本お渡し会を開催。そのトークイベントのレポートを発表します。
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青木さやかさん最新書下ろしエッセイ『50歳。はじまりの音しか聞こえない』とは
タレント、女優、動物保護活動家、文筆業と、マルチにわたり活躍中の青木さやかさんが、女性のターニングポイントといわれる50歳を迎えて「はじまりの音しか聞こえない!!」と語る。その理由とは? バツイチ、シングルマザー、仕事の悩み、癌サバイバーで、パニック症候群も抱える。母との確執を乗り越え、50歳を迎えて立ちはだかる次なる大きな壁は…“オトコ”⁉ 失恋と失意の日々の中、経験豊富な友人たちが与えてくれる助言とともに、マッチングアプリ、お見合い、断捨離など、新しいことにもチャレンジしていく。等身大の一人の女性として、悩みや葛藤を赤裸々に綴る1冊です。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418235000/sekaibunkacom-22
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青木さやかさんトークイベントの内容を一部抜粋
1.タイトルの「はじまりの音しか聞こえない」、に込められた意味はどういうことですか?
過去や未来を考えるのではなくて、「今に集中したい、楽しみたい」。そんな想いがタイトルに入っています。今年50歳になりまして、節目の年に本を出しました。子どもの学費や健康面など心配ごとは沢山あるし、人っていつまで生きるのか分からない。そんななかでどのように生きるのか考えるのはむずかしい。でも過去や未来ではなくて、「今」だけに集中していると楽しいし、「はじまりの音しか聞こえない」と感じます。私自身が以前にガンになった経験があるのですが、病気そのものよりも、「またガンになったらどうしよう」という不安のほうが辛かったんです。なので、いかに不安を持たないか、ということが大事だと思っています。 |
2.サブタイトルが「青木さやかの反省道」とありますが、こちらはどういうことですか?
5年前に肺がんになって、パニック障害にもなりました。緊張感のある仕事に就いているものですから、仕事の辛さを感じていて、楽しめなかった時期があります。ちょうど母が亡くなるタイミングも重なって、5年前が大きな転機でした。死が目の前に現れたときに、過去を振り返って反省がしたくなったんです。過去にご迷惑をかけた人たちに謝りたくなったのですが、謝ることには賞味期限があるのでむずかしいじゃないですか。「5年前はどうもすみませんでした」なんて、私自身が言われても困っちゃいますから。それで、生きなおしをすることにしたんです。それが「反省道」です。嘘をつかない、悪口言わない、柔和な顔つき、優しい態度、丁寧な言葉遣い、約束を守る、怒りなどの感情を出さない、不貞腐れない。これが基本の8つです。はじめは「こんなことできる人いるの?」と思っていましたが、5年も経つと、頭のなかにしっかりと入っているんですね。すべて出来るようになるのは難しいですが、なにかあった時に反省してすぐに切り替えられるようになりました。少しずつ自分が変わる感覚があって、人ともあまり揉めなくなりました。「反省道」については、本のなかにもしっかりと書いています。 |
3.母との確執をといた。次は男だ、ということをおっしゃっていましたが?
本のなかにも沢山書いてあるのが、40代に経験した失恋です。特に失恋後にどのように立ち直っていったかを詳細に書いています。40代までは、「こんな男だからだめだ」「もっといい男がいる」なんて考えていましたが、よくよく考えると、私、男の人と付き合うといつも大体同じようになってしまうんですね。それで、ようやく自分に原因があることに気がつきました。そんな自分に目を向けて、変えようと50代で挑戦しているところです。本のなかでは自分の体験だけでなくて、周りの人からもらったアドバイスも沢山書いているので、皆さんのヒントになるようなこともあると思います。 |
4.書くという作業は、青木さんにとってどういうことでしょうか?
これまで取材を受けた記事を読んだ時に、「こうじゃないんだよな」と自分の想いと違うことがあったんです。それで、自分のことは自分で書くほうが正直だ、ということが大きいです。あとは、書くことは健康的で、精神衛生上とても良いことだと思っています。自分のなかにあること、悩んでいることを書いて出すと、書き終えたときには問題解決できているんですね。書くことで客観視できて、自分自身の問題もよく分かります。私は、本には超個人的なことを書いています。それは自分自身が他の人の本を読むときも、どれだけ個人的なことが書いてあるかで、そこから何か自分にとって必要なことを得られるなと思っているからです。私にとって、どれだけ個人的なことを書くかがとても大切なことだと思っています。 |
【著者プロフィール】 青木さやか
タレント、俳優、司会者。1973年愛知県生まれ。「どこ見てんのよ?」の決め台詞でブレイク。その後バラエティ番組や数々のドラマ出演で活躍。NHK「あさイチ」やテレビ東京「なないろ日和」にも出演している。舞台出演、講演も行う。仲間との動物保護活動にも力を入れている。2021年刊のエッセイ集『母』が版を重ねた。他の著書に『厄介なオンナ』『母が嫌いだったわたしが母になった』などがある。
『50 歳。はじまりの音しか聞こえない』
■著者:青木 さやか
■発売日:2023年9月22日
■定価:1,760円(税込)
■判型:四六 272ページ
■発行:株式会社世界文化ブックス
■発行・発売:株式会社世界文化社
https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/23500.html
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