「肝炎は早期発見すれば、働きながら治療をすることが可能です!」
「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しております。
この度、9月14日(木)に今年度の積極的広報地域である長野県松本市で開催された、健康経営セミナー『ACTION!セミナー in 松本』で特別プログラムを行い、「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターである島谷ひとみ氏が出演しました。当イベントには企業の経営陣の方々が多く来場され、島谷氏の他、信州大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センター副センター長の木村 岳史先生も出演し、企業としての肝炎対策について呼びかけを行いました。
■島谷氏「肝炎を身近な病気として捉え、もっと向き合ってほしいです。」
特別プログラムの中で島谷氏は、「肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。そんな肝臓が炎症を起こしてしまう肝炎は、誰にでも起こりえる病気なんです。肝炎を身近な病気として捉えていただき、自分事として向き合ってほしいです。自覚症状が無いことが特徴ですので、“調子が悪くないから大丈夫”ではなく、まずはご自身で肝炎ウイルス検査に行ってもらい、早期発見、早期治療をしていただきたいです。」と話しました。
また、肝炎ウイルス検査について、「検査は、たった一度の採血で結果が分かります。一生に一度でいいので検査を受けてほしいです。自治体にもよりますが、検査が無料で行えることもありますので調べてみてください。」と話し、続けて、「もし、肝炎ウイルス検査で陽性になっても、今は飲み薬で治療ができるので、働きながらでも適切な治療を受けることが可能です。さらに、ウイルス性肝炎の治療は、医療費の助成が受けられるようになって
いますので、放置せずに適切な治療を受けてください。」と、陽性になった場合も不安にならないよう伝えました。
■木村先生「健康診断に肝炎ウイルス検査のオプションをつけることも検討してください。」
同じく特別プログラムに出演した信州大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センター副センター長の木村 岳史先生は、「会社の健康診断だと、アルコール性脂肪肝、コレステロールなどの結果はでますが、ウイルス性肝炎の検査はオプションで通常の検査に追加しなければならない場合があります。」と話したうえで、「肝硬変や肝がんなど、重症化して取り返しがつかなくなる前に、他人事と思わず肝炎ウイルス検査を受けてほしいです。経営陣の皆さんは、健康診断の際に肝炎ウイルス検査のオプションをつけることを検討したり、社員にも呼び掛けて肝炎ウイルス検査について周知してもらいたいです。」と会社全体で肝炎対策に取り組んでいただくよう呼びかけをしました。
■島谷氏「ご自身と社員、そして社員の家族の健康を守り、健康な企業を作っていきましょう。」
最後に会場の来場者に向けてのメッセージとして木村先生は、「医師として肝疾患の患者さんを沢山診てきましたが、発見した頃には既に手遅れであるといったケースも多いのが現状です。そうならないためにも早めに肝炎ウイルス検査を受けてください。ウイルス性肝炎について調べると様々な情報がありますが、信州大学病院の肝疾患診療相談センターにお問い合わせいただければ、正しい情報をお伝え出来ますので、気になることがあれば相談をしてください。」と、一人で不安にならずに相談できる環境があることを伝えました。
また、島谷氏は、「皆さんご自身の健康はもちろんですが、社員の健康、そして社員の家族の健康を守り、健康な企業を作っていきましょう。そのためにも、経営陣の皆さんから社員の皆さんへ、肝炎ウイルス検査の周知のご協力をお願いします。」と改めて企業全体で肝炎対策に取り組んでいただくようお願いをしました。
■開催概要
■催事名 :ACTION!セミナー in 松本「松本市×知って肝炎プロジェクト」特別プログラム
■日時 :2023年9月14日(木) 16:00~16:15
■開催場所 :松本市中央公民館(長野県松本市中央1-18-1)
■出席者 :「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーター 島谷 ひとみ 氏
信州大学医学部 内科学第二教室 統括医長 講師
信州大学医学部付属病院 肝疾患診療相談センター 副センター長 木村 岳史 氏