日本を代表するスーパーギタリスト高中正義がデビュー50周年を記念して日本武道館で強烈なパフォーマンスを見せた。このコンサートは40年前(1981年)にリリースされたアルバム「虹伝説」に合わせ、同所(日本武道館)で行なったものの完全再現。同作は高中の代表作であり50周年という記念ライブのファイナルだけに、ファンの感慨もひとしお。日本武道館での開催されるコンサートに久々に来たという男性(40代)に話しを聞いた。「やっと、やっとコロナから解禁された感じがします。でも気をつけて心だけ開放します。」またある男性(60代)は「数年前に他界した父親から40年前の武道館の話しは聞いていたので、感慨深いですが、楽しみます」と。それぞれが色んな思いで日本武道館に駆けつけた。
二部構成となったコンサートでは、第一部で「虹伝説」。ステージには当時を思い出させる様な大きな虹がかけられていた。メンバーは、斉藤ノヴ(Percussion) 、岡沢章(Bass) 、宮崎まさひろ(Drums) 、宮崎裕介(Keyboard) 、井上薫(Keyboard)、大滝裕子、吉川智子、斉藤久美によるコーラスグループAMAZONS (Chorus)と、50周年にふさわしい豪華な顔ぶれ。高中の登場に歓声の代わりに大きな拍手。プロレスラー天龍源一郎のテーマ曲としても知られる「THUNDER STORM」のイントロが流れると、一気に熱気が上が上がった。
第二部は、通常のコンサート仕様。ギタリストとして参加していた『サディスティック・ミカ・バンド』解散後、1976年最初のソロアルバムとして発売した『セイシェルズ』収録曲『憧れのセーシェル諸島』、セカンドアルバム『TAKANAKA』収録の『Ready To Fly』など、多くの名曲に会場の熱気もさらに上昇。さらに、『サディスティック・ミカ・バンド』時代の名曲『黒船』が流れると観客のボルテージも最高潮に。最後まで観客の期待を裏切らない圧巻のステージとなった。
ステージMCで高中は「おかげさまで50周年を迎えることができました。これもひとえに皆様が観に来てくださるおかげだと思っています。感謝しています。」と語った。
そして、この日本武道館の思い出を、今年最後のライブで締めくくれる。
来月12月22日(水)には、「虹伝説 後夜祭」としてのステージが行われる。
「TAKANAKA メリークリスマサヨシ 虹伝説 後夜祭」
12月22日(水)LINE CUBE SHIBUYA(18:30開演)(問:キョードー東京 0570-550-799)
公式ホームページ https://takanaka.com/live/
撮影:GEKKO