「日ごろから健康に関しての意識を持ち、自分のからだの状態を知ることが大切です。健康への第一歩として、まずは検査を受けてください。」
「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しております。
この度6月7日(水)に、健康行政特別参与である杉良太郎氏と健康クリエイターであるEXILE TETSUYA氏が北海道小清水町を訪問し、久保町長らと懇談を行いました。久保町長は、「町民の皆様が笑顔で安全な暮らしができるような、小さくても光る素敵な街にしたいというのをモットーにしています。人と人のつながりを強くし、コミュニティーを作っていくという思いで、この防災拠点型複合庁舎『ワタシノ』をオープンいたしました。」と5月28日にグランドオープンした、新庁舎を紹介しました。
■杉氏「日ごろから健康に関する意識を持ってください、その第一歩は検査を受けることです。」
新庁舎を見学した後、町長との懇談を行った杉氏は、「“この町で長生きしたいな”という思いを起こさせるような魅力があり、町民の方々が新庁舎を誇りに思うと思います。生きるためには目的、目標を作ることが大切です。そんな目標を持ってもらうためにも、全国で65歳以上のGOLD世代(※)のダンスチームを作りました。GOLD世代のダンスを見ていると、とてもエネルギッシュで、見ている私も思わず体が動き出してくるんです。この小清水町でも、仲間同士で楽しみながらダンスや運動をすることで、健康寿命を延ばしていってほしいです。」とGOLD世代の健康づくりについて話しました。
また、「健康は自分の身に降りかかってきます。人任せにせず日ごろから健康に関しての意識を持ち、自分のからだの状態を知ることが大切です。最近は性病などの肝炎以外の感染症も増えています。私は、全国で“知って、肝炎プロジェクト”の活動を通し、肝炎ウイルス検査の受検、そして陽性と診断された際の早期治療が大切であることを啓発しています。健康への第一歩として、小清水町のみなさんもまずは検査を受けてください。」と検査を受けることの大切さを話しました。
これを受け久保町長は「ダンスは学校でも必修科目になりましたが、田舎は学校以外でダンスを行えるような場所が無く、また、教える人が少ないことも課題です。ですが、この度オープンした新庁舎にはフィットネスジムやスタジオが併設されています。これを機会に、子供からお年寄りまで様々なことに広く取り組んでいくことができれば、町民は幸せになることができ、“小清水町って凄いんだ”と思っていただけると思います。」とこれまで以上に町民の皆様が健康に過ごしていけるよう取り組んでいくことを伝えました。
※シニアの事をGood OLD(古き良き/いい形で年を重ねている)という意味を込め「GOLD世代」と呼んでいます。
■健康対策に関する意見交換会を実施
同日、小清水町やオホーツク地域の医療に従事している方々と健康づくりについての意見交換会を開催しました。
EXILE TETSUYA氏は、「健康でいるためには、自分を知る・自分研究をすることが大事だと考えます。自分を知っていれば、ちょっとした自分の異変に気付くことが出来ると思います。心が疲れてるな、膝が痛いななど、自分のちょっとした変化に気付き、見つめ直すということを習慣にしていくといいと思います。そして、ダンスを通じて体を動かすことによって、楽しい気持ちで運動習慣が付き、発表会や大会があれば、人から見られるといった経験にも繋がります。今後、更に町全体で心身共に健康になっていってほしいです。」と話しました。
同席した東京大学 先端科学技術研究センターの宮﨑氏は「高齢者の方は“メタボ”という知識があり、70歳、80歳になって、太ったからダイエットをしないといけないと考える方が多いです。しかし、運動量を増やす場合は、食事もしっかりと食べ、アミノ酸やたんぱく質などの栄養を取らなければならないです。」と話しました。
これを受け杉氏は、「血糖値が高いといわれると、ダイエットしなければいけないと思ってしまい、食事の量を減らす人がいますが、むしろ食べないと目眩がしたり、ふらついたりしてしまいます。運動もしながら、食事の内容を見直し、適切な量をきちんと食べてほしいです。」と運動と同様に健康には食も大切であると述べました。
また、北見赤十字病院の谷口氏は、「オホーツク地域は、医者、病院、職員といった医療資源不足の課題はありますが、病院や行政、消防、メディカル、コ・メディカルの連携力が強固なことがいい点だと感じています。」とオホーツク地域の医療の現状について報告したうえで、「地元の医者として、より安全で効果的に高齢者の方々が運動していけるようなアイディアを出しながら、健康で病院に頼らない街づくりを地域全体で行っていきたいです。」と積極的に町の健康づくりに取り組んでいくと伝えました。
■開催概要
■日時 :2023年6月7日(水)
■催事名① :小清水町訪問
■開催場所 :小清水町防災拠点型複合庁舎 ワタシノ 町長室
■出席者 :小清水町長 久保 弘志 氏
厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎 氏
厚生労働省 健康クリエイター EXILE TETSUYA 氏
厚生労働省 健康局がん・疾病対策課 肝炎対策推進室長 岡野 和薫 氏
小清水町 副町長 鈴木 祐之 氏
小清水町 保健福祉課 課長 斎藤 高広 氏
小清水町 企画財政課 主幹(ルネサンス派遣) 本城 和彦 氏
小清水町 企画財政課 課長 石丸 寛之 氏
東京大学 先端科学技術研究センター 特任研究員 宮﨑 敦子 氏
フィジカルコーチ 吉田 輝幸 氏
神奈川大学 アスレティックデパートメント
スポーツ戦略室 サッカー部 監督補佐 藤森 茂和 氏
■催事名② :健康対策会議
■開催場所 :小清水町防災拠点型複合施設庁舎 ワタシノ 委員会室
■出席者 :小清水町長 久保 弘志 氏
厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎 氏
厚生労働省 健康クリエイター EXILE TETSUYA 氏
厚生労働省 健康局がん・疾病対策課 肝炎対策推進室長 岡野 和薫 氏
東京大学 先端科学技術研究センター 特任研究員 宮﨑 敦子 氏
フィジカルコーチ 吉田 輝幸 氏
神奈川大学 アスレティックデパートメント
スポーツ戦略室 サッカー部 監督補佐 藤森 茂和 氏
NPO法人グラウンドワークこしみず理事長 八木 勝正 氏
日本赤十字北海道看護大学 教授 山本 憲志 氏
北見赤十字病院 第三内科部長 谷口 治 氏
小清水赤十字病院 内科部長 谷口 真澄 氏
小清水町 保健福祉課 主幹 井上 砂織 氏
小清水町 保健福祉課 健康推進係 主任 江端 理恵 氏