金曜日, 11月 22, 2024
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石原詢子 アコースティックライブツアー最終日東京公演レポート

11月11日(木)までアーカイブ配信中

石原詢子、キャリアの中で初となるライブハウスツアー「石原詢子 アコースティックライブ2021〜いま届けたい「ありがとう」〜」が、11月5日(金)東京・吉祥寺のスターパインズカフェにて開催された。

10月に大阪、故郷である岐阜で行われたツアーのファイナル公演。コロナ禍でほぼ全てのコンサート活動が中止・延期となった中、ようやく実現したこのツアー。デビュー以来、演歌歌手として活動してきた石原にとってアコースティック形態でのライブハウスツアーという初めてのトライアルでもあり、いろいろな意味で特別な想いをもって臨んでいた。

キーボード、アコースティックギター、ベース、ヴァイオリンという編成のバンドの演奏が流れ、レース白のブラウスに黄色の花柄のスカートという衣装で石原が登場。通常のコンサートでは衣装は基本的に着物であることから、この登場だけでもファンにとっては新鮮に映ったことであろう。自身の曲「予感」、続いて「夜汽車」でライブがスタート。この2曲はこれまでほとんどコンサートでは歌唱してこなかったものの、アコースティックアレンジに相応しい曲ということで自らセレクト。オープニングから、“このアコースティックライブを特別なものにしたい”という気持ちが表れた選曲となっていた。

 

つづいては、今回のライブの開催地にちなんだ曲のメドレーのパートへ。大阪公演では「悲しい色やね」「宗右衛門町ブルース」など、岐阜公演では「柳ケ瀬ブルース」「空も飛べるはず」などそれぞれ4曲を披露し、今回のライブならではの趣向として各地で好評を得てきた。そして、この日の東京公演では「今日は東京の歌を歌います」と告げ、中原理恵「東京ららばい」〜かぐや姫「神田川」〜クリスタル・キング「大都会」〜ゆず「栄光の架橋」と誰もが知る大ヒット曲をカバー。「神田川」はヴァイオリンの音色が原曲に近いことからイントロで拍手が巻き起こった、バリエーションに富んだ名曲たちを、石原詢子ならではの優しく伸びやかな声で歌い上げた。

歌い終えた石原は、「全部の曲、お分かりになりました?」と客席に話しかけ、演歌ファンの観客に心遣いながら一曲ずつ解説を加える。上京時に神田川のそばに住んでいたという思い出話や「栄光の架橋」については東京五輪の話題を織り交ぜて話し、観客に楽曲をより身近に感じてもらえるようなトークを繰り広げた。

 

5月にリリースされた最新シングル曲「ただそばにいてくれて」を提供したシンガーソングライター古内東子の大ヒット曲「誰より好きなのに」を皮切りにカバーのパートへ。「STORY」(AI)「ハナミズキ」(一青窈)というJ-POP不朽の名曲をしっとりと歌った。その歌心はジャンルを超えて客席の演歌ファンの方々に届き、じっくり聴き入っていた。
そして、バンドメンバーとリラックスムードで、先日の岐阜でのライブの話題から地元岐阜の名物・長良川の鮎についてのエピソードを語った。

「今回のライブでは新たなことにチャレンジしています」ということで、続いては初めて洋楽楽曲のカバーに挑戦し、皆さんがご存知の有名曲ということでカーペンターズの「Top of the world」、オリビア・ニュートンジョンの「Take me home country roads」を披露。自ら手拍子をして体を揺らし観客をリードしながら、軽やかなヴォーカルと美しいハーモニーで魅了した。好きなアーティストのライブをアメリカに観に行く程だというカントリーミュージックへの敬愛、その愛情に裏打ちされたパフォーマンスで会場を和やかな空気に包んだ。

そして、今回のライブにおいて石原にとって最大のヤマ場ともいうべきパートであるピアノの弾き語りへ。今回のツアーのために猛練習を重ねてきたというピアノの演奏。「緊張するー!」と言いながらビアノの前に座ると、両手をこすったり振ったりしながら、自らの緊張を鎮めるように観客に語り掛ける。感染対策のため声は出せないものの、観客の「がんばれ!」という気持ちで会場が一体化していく。そして歌われたのは、「ただそばにいてくれて」のカップリング曲でこちらも古内東子作詞作曲、表題曲とは対照的ともいえる私小説的でパーソナルな言葉で紡がれた「ひと粒」。その言葉のひとつひとつを丁寧に歌い、覚えたてのピアノの一音一音を丁寧に奏でるそのひたむきな姿に、大きな拍手が湧き起こった。

 

そして、最後の曲は古内東子作詞作曲による「ただそばにいてくれて」。この曲のメッセージは、コロナ禍によって気付いた大切な身近な存在への「ありがとう」。この気持ちをファンの皆さんに伝えたくてこのツアーを始めたという自身の想いを歌に乗せて、会場の観客ひとりひとりに寄り添いうように歌った。

アンコールは、従来の“石原詢子の演歌”を期待する観客の気持ちに応えるように、自身の曲「ひとり酔いたくて」を情感を込めて歌う。演歌の王道とも言える楽曲ながら、アコースティックアレンジよって新鮮に生まれ変わっている。

そして最後の曲は「逢いたい、今すぐあなたに…。」—別れた人を想う切ない心情の歌ではあるものの、石原とファンがやっと逢えた喜びを分かち合ったフィナーレとなった。

 

演歌歌手としてデビューして34年、昨年から続くコロナ禍によって活動が様々な制限を受ける中、YouTubeチャンネルを立ち上げたり、「ただそばにいてくれて」というポップス曲の発表、そしてそのアコースティックセットでのライブハウスツアー・・・と逆境に負けることなく新境地を開拓しつづけた石原詢子。そんな一年の集大成ともいえるこの日のライブは、ジャンルやスタイルを超えて「石原詢子」という一人の歌手/シンガーの魅力を存分に感じることができるライブとなった。

ライブを終えた直後のバックステージで石原詢子は「楽しかった!またぜひやりたい!」と晴れやかな顔で語った。

なお、このツアーラストの東京公演の模様は〜11月11日(木)23:59までアーカイブ配信中。
価格:3,000円(別途システム使用料)
※チケットの発売は11月11日(木)20:00まで
※お支払い方法はコンビニ決済、クレジットカード決済となります。
<購入方法>
下記、URLよりご購入ください。
★Streaming +(ストリーミングプラス)
https://eplus.jp/sf/detail/3512940001-P0030001
※イープラスへのご登録後(無料)、ご購入となります。
https://eplus.jp/

 「石原詢子 アコースティックライブ2021〜いま届けたい「ありがとう」〜」セットリスト
20021年11月5日(金)東京・吉祥寺スターパインズカフェ

M1 予感
M2 夜汽車
M3 メドレー
【東京会場】東京ららばい〜神田川〜大都会〜栄光の架橋
M4 誰より好きなのに(Cover)
M5 STORY(Cover)
M6 ハナミズキ(Cover)
M7 Top of the world(Cover)
M8 Take me home country roads(Cover)
M9 ひと粒
M10 ただそばにいてくれて
Encore
1  ひとり酔いたくて
2  逢いたい、今すぐあなたに…。

石原詢子
最新シングル発売中
「ただそばにいてくれて」
C/W:「ひと粒」

石原詢子 アコースティックライブツアー最終日東京公演レポートのサブ画像1

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「ただそばにいてくれて」
作詞:古内東子 作曲:古内東子 編曲:河野 伸
「ひと粒」
作詞:古内東子 作曲:古内東子 編曲:河野 伸

収録曲
「ただそばにいてくれて」
「ひと粒」
「ただそばにいてくれて(オリジナル・カラオケ)」
「ひと粒(オリジナル・カラオケ)」
品番/CD:MHCL-2901 カセット:MHSL-41
発売元/ソニーミュージック・ダイレクト

最新アルバム
「特選演歌・ヒット全曲集」
2021年11月3日(水・祝) 発売

石原詢子 アコースティックライブツアー最終日東京公演レポートのサブ画像3

収録曲
「紅い月」
「明日坂(詩吟「宝船」入り)」
「濃尾恋歌」
「三日月情話」
「手鏡(「籠の鳥」入り)」
「あなたと生きる」
「ひとり酔いたくて」
「ふたり傘」
「きずな酒」
「淡墨桜(詩吟「淡墨桜」入り)」
「みれん酒」
「桟橋」
「夕霧海峡」
「雨の居酒屋」
「しあわせの花」
「ホレました」
品番/MHCL-2945
発売元/ソニー・ミュージックダイレクト

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