亀田興毅がプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」は、2023年4月16日、国立代々木競技場 第二体育館にて『3150FIGHT vol.5〜東京初進出!東京を殴りにいこうか!~』を開催し、兄弟同日世界王座獲得の史上初の快挙を達成した、重岡優大・銀次朗兄弟がワタナベボクシングジムで4月17日、一夜明け会見を実施し、会見には重岡兄弟に加え、亀田興毅ファウンダー、渡辺均会長、町田主計トレーナーが参加した。
4月16日に行われた『3150FIGHT vol.5 ~東京初進出!東京を殴りにいこうか!~』では、IBF世界ミニマム級暫定王者決定戦12回戦で重岡銀次朗(ワタナベ)がレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に初回にダウンを奪われるも、左ボディーで3回のダウンを奪い返しレフェリーストップで逆転TKO勝ち(9ラウンド・2分55秒)し、1月6日の世界初挑戦では無効試合となった不運もあったが、2度目の世界戦で悲願の世界王座奪取となった。重岡優大(ワタナベ)は、WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦で、7ラウンド0分25秒、ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に左ボディーを打ち込みダウンを奪い、10カウントが数えられ殊勲のKO勝ち。世界初挑戦で世界王座獲得となった。重岡兄弟が史上初の兄弟による同日同階級世界王座獲得という快挙を達成するメモリアルな大会となった。
大会から一夜明け、記者の前に重岡兄弟が姿を見せた。一夜明けての実感を問われると、兄・優大は「試合前、ワタナベジムの渡辺会長から”重岡兄弟をチャンピオンにするのが俺の夢だ”と力強く言われて、この大会でその夢を叶えることできて本当によかった。まだ暫定チャンピオンなので、正規チャンピオンを倒して、少しずつ結果で恩返しできるように頑張りたいと思う」と語った。弟・銀次朗は「ワタナベジムに入ってから5、6年目。渡辺会長の期待に応えられるように頑張ってきて、昨日夢を実現することができた。間近で強い先輩を見て、会長や町田トレーナー、先輩などの多くの人のサポートがあって戦い抜くことができたと思う。そして、海外のような華やかな興行で試合をすることが夢の一つでもあったから、3150FIGHTで試合ができて最高な日になった」と振り返った。
渡辺会長は「重岡兄弟がジムに入った時から、この二人を世界チャンピオンにすると決めていた。これまでは期待感だけだったが、やっぱり強いという実感を持つことができた」と話した。町田トレーナーは「関係各社の皆様のサポートがあって世界戦ができた。重岡兄弟のトレーナーを任されてから、全力でサポートし続けてきた。二人とも素直で真摯にコミュニケーションを取れたことが勝利に繋がった」と勝利の秘訣を語った。
今後の目標について、優大は「ライトフライ級には絶対に上げます。今は無理なく体重を落とせるが、キャリアを積むと体もできてくるので上げる時期が必ずくる。フライ級までいけるかもしれない。自分自身でどんな未来になるか楽しみ」と話し、銀次朗は「ミニマム級が適性階級だと今は思ってるので、この階級でできることは何でもやる。最終的な目標は、連続防衛記録を塗り替えること。兄が階級を変えるならWBCのベルトも欲しいし、複数階級制覇して、4団体統一ももちろん狙う。これを叶えるには勝ち続けないといけない」と前を見据えた。
今回の試合を受けて、今後の練習については「今回の試合では、2試合前の銀次朗の試合を見ていたらアップをしっかりすることができなくて、直前試合の但馬ミツロ選手もすぐKOして、変なテンションで自分の試合に臨むこととなって、メンタル面も鍛える必要があると思わされた。技術的なことは、"焦らず仕留めきる””ダメージを蓄積させていく”など新たな技術を身につけていきたい」と話し、銀次朗は「試合を振り返ると、クアルト選手は、顔への攻撃では倒せなかった。パワーはすごかったが、技術がそこまでだったから勝つことができた。まだまだ経験不足であることを思い知らされた。今後、世界の強い選手と試合をすることになると思うから、海外選手とスパーリングをしていきたい」と今後の課題に触れるとともに抱負を語った。
試合が終わってから家族や友人含め食事に行ったという重岡兄弟。銀次朗は「外でお父さんが待っていて、ベルトを見せたら『お前たちよくやった。本当によかった』と声が震えていたのを見てつられて涙が出そうだった」と話した。優大は「その時は笑ってごまかしたけど、今思い出して泣きそうになった」と目を少しうるませた。
スパルタ指導だった父親との思い出話になり、優大は「小さい頃から兄弟でボクシングをしていて、自分が私生活でヘマをして、本気でボクシング辞めようとしたタイミングが人生で2回ほどあった。ただ、横で弟が本気でボクシングに向き合っていた。それを見ていると辞めることはできなかった。銀次朗がやっているから続けるという選択をしたこともある。自分一人だと、今頃はボクシングをやめて地元の熊本で他の仕事をしていたかもしれない。続けていたからこそ、今こうして二人でチャンピオンになることができたんだ、と勝利して兄弟でリングに立った時に色々思い出した」と兄弟の強さの秘密を明かした。
さらに兄弟がなぜそんなに仲が良いのかと問われると、優大は「興毅さんならわかると思うが、親父が厳しく、弱音を吐く相手が隣にいる兄弟だった。同じ思いをしてきたからこそ分かち合って仲が良いのでは」と二人で顔を見合わせた。
最後に亀田興毅ファウンダーより、次回開催の「3150FIGHT vol.6」が、2023年8月11日(金・祝)エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて行われることも昨晩発表された。こちらの興行に向けた構想、重岡兄弟試合について記者に尋ねられると、「まずは優大、銀次朗にはいっぱい飯食って、ゆっくり休んでもらいたい(笑)これから交渉をしていくことにはなるが、両団体の正規チャンピオンと組みたい。銀次朗の相手であるIBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)選手に関しては、なかなかハードな交渉になりそう。入札になるだろう。優大の方のWBC王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)選手もこれもまた入札になると思うので、あとはどれだけフルベットできるか。“全張りフルベットの亀田興毅”で必ず日本に連れてこようと思う」と意気込んだ。
『3150FIGHT vol.5 ~東京初進出!東京を殴りにいこうか!~』の試合映像は、ABEMAボクシングチャンネルにて4月23日(日)まで全試合無料視聴が可能。
https://abema.tv/channels/boxing/slots/ELuqJ7CaBTTYc7
今後の『3150FIGHT』にどうぞご期待ください!3150!!
『3150FIGHT vol.5 ~東京初進出!東京を殴りにいこうか!~』 概要 |
■日時:2023年 4月16日 (日)
■会場:国立代々木競技場 第二体育館
■主催:亀田プロモーション
■大会概要URL:https://www.3150fight.com/schedule/15/
■ABEMA視聴URL:https://abema.tv/channels/boxing/slots/ELuqJ7CaBTTYc7
※番組終了1週間は無料で視聴可能
■お問い合わせ:「KWORLD3ボクシングジム」06-6652-4333(12:00〜20:00・日曜日定休)
★全試合結果はこちらより:https://www.3150fight.com/schedule/15/
『3150FIGHT vol.6』 概要 |
■日時:2023年 8月11日 (金・祝)
■会場:エディオンアリーナ大阪 第1競技場
■主催:亀田プロモーション
■大会概要URL:https://www.3150fight.com/
■お問い合わせ:「KWORLD3ボクシングジム」06-6652-4333(12:00〜20:00・日曜日定休)